第4話 Christmas Wishes CDジャケット | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
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旬のアートディレクターをお迎えして、デザインする際の思考のプロセスと創作のスタンスに迫るコーナー。最終話では、クリスマスシーズンのスターバックスカフェのデコレーションにあわせて「ニッティング」(編み物)をモチーフにデザインされたCDジャケット「Christmas Wishes」を紹介する。



第4話 Christmas Wishes CDジャケット
ドットによる表現と立体的な面白さ




クリスマスシーズンのスターバックスカフェの店舗のデコレーションに添って「ニッティング」をモチーフにしたCDジャケット

CDをケースから外した下から現れる靴下もニッティングをベースに形作られた
すべてはニッティングのドットをベースに描かれている


コンセプトのプラスアルファとなる「ニットドット」


このCDは、クリスマスシーズンのスターバックスカフェで販売することを目的にしたものです。その時期のデコレーションのコンセプトが「ニッティング」でしたので、CDジャケットでもニットの点「ニットドット」を敷き詰めて、そこに色を載せる形で、トリやトナカイ、クリスマスツリーといったクリスマスならではのモチーフを描いていきました。このときは、あらかじめ決まっていた店舗のコンセプトをベースに、ニットドットを用いながらコンセプトにプラスアルファを与えた格好です。こういったドットのシステムは、ある意味とても便利で、もし後から「トリを足したい」といった話になっても自由が利くんですよね。


平面的にはドットを使用したことがポイントですが、CDジャケットに限らずこれらパッケージをデザインする場合は、立体物としての魅力を生み出すことも大事です。たとえば、CDジャケットを開いたときに驚きがあったり、CD盤をケースから外した下から現れる絵柄が面白かったり、手触りや質感がユニークなものだったらリスナーだって楽しいですし、大事にしたいと思いますよね? そういった魅力は、いろんな印刷技術や製本方法をもって追求します。このときは、プラスチックのケースに二つ折りのジャケットを挿入するのではなく、紙ジャケットを採用し、ゴールドの箔押しを散りばめました。このゴールドも、最初の色校ではイメージとは異なる暗いゴールドで上がってきたのですが、粘り強く色校を重ねて最終的にはイメージする通りの色を作ってもらいました。


CDジャケットが店舗で手にしてもらえる存在感を放つには、ゴールドと赤のような組み合わせは非常に有効です。このCDのように販売時期が限定される商品だと、やはりパッと手にしてもらえるだけの強いインパクトを持たせることも必要不可欠ですしね。(取材・文:立古和智 人物写真:谷本夏)






●カンナアキコ

01 年ロンドン芸術大学セントラル・セントマーチンズ、グラフィックデザイン科卒。02年より06年までロンドンのデザイン事務所、North Designに所属し企業のブランディングの業務などに従事。2006年に帰国し、StudioKannaを始動。CIを含むブランディングからブックデ ザイン、パッケージまで幅広い媒体を舞台に、コンセプトメイキングに重点を置いたデザインワークを行う。
http://www.studiokanna.com/



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