1年生になったら～ 1年生になったら～♪ ということで、デザイナーという職業に憧れる読者のみなさんに先駆けて、一足早くデザイナーになった先輩デザイナーの1週間を追いかけるのが、このコーナーです。夢を現実にした新人デザイナーの仕事と生活ぶりは実際どのような感じなのでしょうか？ 毎月第2週に、その曜日の出来事を毎日更新でお届けします！
今月の1年生デザイナー
（実はデザイナー歴5年の中途入社組！）
今藤拓也さん（バタフライ・ストローク所属）
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〔プロフィール〕 こんどう・たくや●バタフライ・ストロークに中途入社してまだ2ヶ月目の今藤拓也さん。実は石巻専修大学機械工学科を卒業しデザインの道へと進んだ、 ちょっと変わった経歴の持ち主だ。理系出身とはいえ、もともと自分で何かを作ることが好きだったという今藤さん。彼が最初に勤めたのは仙台の歴史あるデザイン会社だった。その中である程度の経験と実績を積んだ上で「さて次はどうしようか」と考えた際に、「上京」という新たな選択肢が浮かび上がったという。 デザインという同じフィールドとはいえ、仙台と東京という環境の違いはもちろん、仕事のスピードが格段に速いのに驚く日々。プレゼン続きで、連日深夜までの作業が続く1週間をお送りします。 |
バタフライ・ストロークとは？クリエイティブ・ディレクター青木克憲氏が主催するバタフライ・ストローク・株式會社。1999年の創立以来、おもに広告の企画制作を中心として発展をとげてきた。その活動範囲は広告のみならずグラフィック、映像など広く多岐にわたり、2003年1月には新たな柱としてキャラクターのマネージメント・ライセンス部門を設けるまでに。久保誠二郎氏による「コペット」や安居智博氏による「カミロボ」、「東京カニコ」「niji-zou」など、さまざまなキャラクターを大事に育てながら、従来の広告制作との相乗効果も狙う、新しいスタイルの制作プロダクションとして注目を集めている。
〔バタフライ・ストロークに関する書籍〕 「バタフライ・ストローク・株式会社案内」 2003年10月／宣伝会議刊 現在「バタフライ・ストローク・株式会社案内 2006（仮題）」を制作中。
http://characters.butterfly-stroke.com/ 単なるキャラクター紹介に終わらない、遊べる機能満載のサイト。
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日曜日
11:30 起床
今週はプレゼンが重なっているため休みは返上。プレゼンや急ぎの仕事がある時は仕方がない。
12:45 出社
すぐ打ち合わせができるよう、ちょっとだけ早めに出社。資料の整理をする。数分すると青木さんが出社されて「制作チームが全員集まったら、すぐ打ち合わせができるように」と指示を受ける。
13:10 F社パンフレットについての打ち合わせ
昨日制作を進めていたパンフレットについて打ち合わせを開始。ビジュアルブック仕様のパンフレットの具体的な見せ方とページ割りの変更の指示を受ける。それを元に再度デザインとページ割りの調整をはかる。また火曜日入稿予定のパンフレットについても、修正と今後の進め方について指示を受ける。ちなみにバタフライ・ストロークでは、ページものでもQuarkXpressやInDesignではなくIllustratorを使用するのが基本。今使っているのはCS2だ。
14:00 制作開始
修正をふまえた上で制作に取りかかる。火曜日入稿のパンフはまだ仮の原稿部分が多少あったので、Ｆ社担当の方にご連絡をして原稿を制作していただいたり、その間にコピーライターさんにお願いをしていた、キャッチ・ボディーコピーが上がってきたものを反映させたり……と急ピッチで制作を進めてゆく。ビジュアルブック風のパンフは、片面ビジュアル、片面文字情報が何ページが続いたあと、見開きビジュアルを展開、とメリハリを付けたレイアウト。こちらも、文字原稿を担当の方からいただいていたので、文字を流し込んでラフを制作していく。ある程度の形を今日中に制作してしまい、明日青木さんにチェックしてもらうために進行しなければならない。要領よく作業を行なわないと間に合わない……。
作業が煮詰まったら、裏の階段にある踊り場に煙草を吸いに出る。社内は禁煙なので、ほっとひと息つける貴重な空間
21：00 夕食
お決まりのコンビニへの買い出し。少しでも外に出ると気分転換にもなる。気分を変えて、再び制作へ。
23：00 あと少しで終わりそう……
なんとか終わりそうな兆しが見えて来た。あともうひと頑張りだ！
24：00 制作終了
明日見せられる程度の形にはなったので、打ち合わせの準備をしつつ今日は切り上げる。今週はプレゼンが2つ重なり、忙しい週だった。だが、来週も入稿があるので気の抜けない日が続く。
以上で今藤拓也さんの1週間は終了です。次回は9月第2週からスタートの予定です。 どうぞお楽しみに！
