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色彩検定に、色覚の多様性に対応する「UC(色のユニバーサルデザイン)級」が新設

2018.07.25 Wed2023.04.03 Mon

公益社団法人 色彩検定協会は、7月25日、「色彩検定」に色覚の多様性に対応する「UC(色のユニバーサルデザイン)級」を新設すると発表した。2018年8月1日(水)より申し込み受付を開始。第一回目となる本試験は東京や大阪など全国6カ所で2018年12月16日に実施される。

「特定の色の組み合わせが判別しにくい」人は、日本人男性の約20人に1人、女性でも約500人に1人存在し、全体でおよそ350万人に上ると言われている。さらに高齢化社会が進む中、白内障等の眼の老化による見え方の変化や、2020年のオリンピックを控えての世界基準の公共施設・交通インフラ整備の必要性など、個々の色覚特性を意識した「色のユニバーサルデザイン」の需要はますます高まっている。

そんな中、公益社団法人 色彩検定協会では『色彩検定 UC級』を新設。遺伝や疾患のために色を区別しづらい人や高齢者などの色の見え方についての正しい知識と、誰もが見分け易いデザイン手法の普及を目指す。同検定は、多くの人が目にする製品を扱う「WEB、建築、出版、製造」業界や、高齢者や多様な色覚をもつ人との接点が多い「医療、福祉、教育」関係の人に特におすすめとのこと。

色彩検定の公式ホームページでは、高齢者や特定の色が認識できない人の見え方を例示し、「誰もが見やすい色使い」への改善方法などを提案。UC(色のユニバーサルデザイン)級の勉強会情報などを公開している。

色のユニバーサルデザイン活用例

【改善前】
黄色と白の組み合わせは、色覚特性をもたない人にとっても分かりにくいが、高齢者にはさらに分かりにくい。小さな表示になると、より視認性が低下する。

【改善後】
矢印を黒くしたり、黒で囲んだりすると見やすくなり、黄色と黒の組み合わせは、小さな表示でも視認性は高い。

【改善前】

【改善後】

【改善前】

【改善後】

公益社団法人 色彩検定協会
URL:https://www.aft.or.jp/feature/uc.html
2018/07/25

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