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アート/イベント

近代から現代までの “色彩” の表現の変遷に注目したポーラ美術館の展覧会「カラーズ」

2024.12.13 Fri

2024年12月14日(土)から2025年5月18日(日)まで、ポーラ美術館にて「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」が開催されます。ポーラ美術館の名品を中心に展示し、近現代美術における “色彩” の変遷を紹介する展覧会です。

西洋美術の歴史を辿れるコレクション

本展では、近代から現代までの “色彩” の表現に注目し、色彩論や色を表現する素材との関係にも触れながら、色彩の役割についてあらためて考察しています。展示されるのは、主にポーラ美術館の名品の数々です。

ゲルハルト・リヒター「ストリップ(926-3)」2012年 ポーラ美術館 © Gerhard Richter 2024 (18062024)

ポーラ美術館のコレクションには、19世紀フランスの印象派や新印象派、20世紀のフォーヴィスムや戦後の抽象表現主義など、近代から現代にかけての西洋美術の歴史を辿れる主要な画家の作品が数多く含まれています。今回の展覧会では、近年新たに収蔵された10点の作品も初公開される予定です。

19世紀・20世紀から現代までの色彩の変遷

“色彩” の歴史を辿ると、19世紀の初頭にフランスでは、光の作用が引き起こす “色” を科学的に解明しようとする試みが展開されました。19世紀半ばからは科学の進歩で新たな絵具も登場し、画家たちの表現に広がりが見られます。

アンリ・マティス「リュート」1943年 ポーラ美術館

20世紀前半には、さらにヨーロッパやアメリカで、アクリル樹脂を使用した絵具などの研究が進みました。新たな絵具を活用し、戦後アメリカの抽象表現主義の画家たちは、ポーリング(流し込み)、ドリッピング(たらし)、ステイニング(染み込み)などの多彩な技法に挑戦しています。

意欲的な作品から始まる「カラーズ」展の展示構成

今回の展覧会は、杉本博司氏の「Opticks」シリーズを紹介するプロローグ「光の色」から始まります。同シリーズは、アイザック・ニュートンの著作である「光学」(1704年)に由来している作品です。

プリズムによる分光装置を透過した光のスペクトルをポラロイドカメラで撮影し、そのプリントをスキャンしてから色調を微調整し、拡大して印画紙に焼き付けるというプロセスの繰り返しで制作されています。杉本氏自身が「光を絵の具として使った新しい絵(ペインティング)」と評する “写真作品” です。

杉本博司「Opticks 029」2018年 ポーラ美術館 © Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi
杉本博司「Opticks 048」2018年 ポーラ美術館 © Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi

本編は「第1部 光と色の実験」と「第2部 色彩の現在」で構成されています。第1部は、主に平面の絵画や立体の彫刻によって近代から現代までの色彩の美術史を紹介するパートです。第2部では、まさに今、国内外で活躍している作家による独自の色彩の探究や、色彩による物理的な造形表現が紹介されます。

草間彌生「無限の鏡の間 ―求道の輝く宇宙の永遠の無限の光」 2020年 作家蔵 ©YAYOI KUSAMA Courtesy of Ota Fine Arts
主な出品作家(順不同/敬称略)
第1部 光と色の実験
ウジェーヌ・ドラクロワ/クロード・モネ/ジョルジュ・スーラ/ロベール・ドローネー/ワシリー・カンディンスキー/アンリ・マティス/モーリス・ルイス/ヘレン・フランケンサーラ―/ケネス・ノーランド/アド・ラインハート/ダン・フレイヴィン/ドナルド・ジャッド/ゲルハルト・リヒター/ベルナール・フリズ/白髪一雄/田中敦子/桑山忠明/前田信明
第2部 色彩の現在
草間彌生/ヴォルフガング・ティルマンス/丸山直文/グオリャン・タン/山口歴/流麻二果/門田光雅/坂本夏子/山田航平/川人綾/伊藤秀人/中田真裕/小泉智貴/山本太郎

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■期間:
2024年12月14日(土)~2025年5月18日(日)

■開催場所:
ポーラ美術館 展示室1、2、3、アトリウムギャラリー
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285

■問い合わせ先:
公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
url. https://www.polamuseum.or.jp/

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