1年生になったら~ 1年生になったら~♪ ということで、デザイナーという職業に憧れる読者のみなさんに先駆けて、一足早くデザイナーになった先輩デザイナーの1週間を追いかけるのが、このコーナーです。夢を現実にした新人デザイナーの仕事と生活ぶりは実際どのような感じなのでしょうか? 毎月第3週に、その曜日の出来事を毎日更新でお届けします!
今月の1年生デザイナー
塚田拓実さん(カヤック)

〔プロフィール〕
つかだ・たくみ●長野県生まれの23歳。子供の頃から絵を描くのが好きだった塚田さん、高校の時に心機一転して美大を目指すことを決意。京都造形美術大学情報デザイン学科に進学、イラストレーションコースを選択する。大学では「絵を描く」ことに特化したカリキュラムを学ぶ。その一方で「絵が動かせる」ということに大いに魅力を感じ、個人制作としてプログラミングを独学で身に付けてFlashでの作品作りに没頭。こっそりサイトを作ってFlashを公開していたのだが、あるとき先生に見つかってFlash制作のアルバイトを頼まれたりもする。大学2年時には京都のIT会社でインターン、3年時には東京のクライアントワークの会社で短期インターン、4年の時にはソーシャルゲームの会社でアルバイトを経験。最終的にカヤックへの入社を決めた理由は「すごい技術者がいる環境で働きたい」と思ったから。入社して1年が過ぎた今も、その思いは変わらない。そんな塚田さんの、カジュアルゲーム制作に大忙しの一週間をお送りします!
カヤックとは?
1998年の合資会社カヤック設立をスタートとし、2005年に株式会社化。創業当初より「面白法人 カヤック」と自らを称し、つねに新しいサービス、新しい会社の在り方を求め、次々とユニークな試みを展開している。
http://www.kayac.com/
月曜。忙しいけれど、健康診断も。
8:30 起床
9:30 出社→朝礼
カヤックでは、毎朝、ラジオ体操をみんなで行います。身体を動かすと、徐々に目が覚めていきます。

▲みんなでラジオ体操
9:50 仕事スタート
先月の中旬からフジテレビ「ノイタミナ枠」で放映されるアニメーション『銀の匙 Silver Spoon』のカジュアルゲームの制作に100%かかりっきりになっています。『週刊少年サンデー』に連載中の荒川弘さんのマンガで、北海道の農業高校を舞台にした酪農青春グラフィティです。僕らがつくっているカジュアルゲームは、その主人公が学ぶ“酪農”をテーマに「手の中に収まる酪農」という切り口でつくっています。今日は引き続き、食材のイラストを修正していきます。

▲マンガ『銀の匙 Silver Spoon』単行本。原作のイメージを壊さないように、かなり読み込んでいます

▲原作の最初の方に出てくるスモークチキン
12:00 アニメーションの画像修正
並行して進めているアニメーターの方から、犬のパーツで「口を開けている状態のものが欲しい」とのこと。急いで描いて送ります。アニメーションもすべてUnity上で行っているので、それに合わせた画像の作り方を心がけます。

▲パーツごとに切り分けして、アウトラインに違和感が出ないように気をつけて作っていきます
15:00 健康診断へ
かなり忙しい時期ですが、健康診断へ出かけます。身体は資本とわかってはいますが、学生時代から睡眠時間をあまり取らないのが習慣化しているため、そこを突っ込まれないか……。

▲健康診断へ行く道すがら。天気がよく日差しが気持ちいいです。
16:00 帰社
無事に健康診断を終えて会社に戻り、今度はゲームのチュートリアルについてフィードバックを受けます。チュートリアルについては文言などなるべくわかりやすく表示することを心がけてはいるのですが、細かいところで修正が入ってきます。

▲段階的な説明を、ストレスなく見せられるように気をつけます
20:30 休憩
朝から詰めて作業を行なってきたので、ちょっとここで一休み。
20:50 アイテム作成&チュートリアル手直し
まだまだアイテムが足りないので、どんどん作っていきます。同時にチュートリアルの文言修正をしたり、いくつか並行で進めます。
22:00 晩ごはん
このゲームのディレクターを担当している中畑と一緒に、コンビニに買い出しへ。最近はいつもゴハンを食べながら、ゲームのキャラの役割や性格の話など、ゲームのことばかり話しています。
22:30 アイテム作成
引き続きアイテム「スコップ」や「一輪車」などを作成。
24:00 打ち合わせ
今後のスケジュールなどについて中畑と相談し、今日は終わります。



