第12回
変形させたパスを組み合わせて パズルのピースを作成する |
押さえておきたい機能とテクニック
3D効果でパズルのピースを立体的にする
光沢をもった立体的なパズルのピースを作成する。まずグリッドにスナップさせながら描いたパスを、フィルタで変形。これを複製して組み合わせることでパズルのピースをつくる。ピースは組み合わせて並べることも可能だ。
制作・文 高野 徹(lolo66)
url http://www.lolo66.com/
使用ソフト Illustrator CS3
まず最初に新規ファイルを作成し、Illustratorメニュー→“環境設定”→“ガイド・グリッド...”を選択し、[グリッド:15mm]、[分割数:11]として[OK]ボタンをクリックした。続いて、表示メニュー→“グリッドを表示”にチェックを入れ、さらに、表示メニュー→“グリッドにスナップ”にチェックを入れておく。次に、ペンツールを選択し、グリッドにスナップさせながら、1-1のようなパスを描いた。ここで、フィルタメニュー→“スタイライズ”→“角を丸くする. . .”を選択し、表示されたダイアログで[半径:5mm]と入力して実行した1-2。
1-1
1-2
回転ツールをダブルクリックし、表示されたダイアログで[角度:90°]と入力して[コピー]ボタンをクリックして複製。さらに、command+Dキーで複製を2回繰り返した2-1。続いて、複製したパスを、2-2のように組み合わせておく。次に、ダイレクト選択ツールで左上の角のアンカーポイントを選択し、オブジェクトメニュー→“パス”→“連結”を選択し、表示されたダイアログで[ポイント:コーナー]にチェックを入れて実行した。さらに、他の3つの角も連結しておく。
2-1
2-2
次に、できあがったパズルのピースを複製し、回転させて組み合わせた3-1。さらに、ふたつのピースを選択し、optionキーを押しながらドラッグして複製を繰り返すことで、パターン状に並べる。ここで、それぞれのピースの線をなしとして、カラフルに着色したら、右下のピースを回転させランダムにちりばめておく3-2。
3-1
3-2
続いて、作成したパズルのピースに質感を加えていく。パズルのピースをすべて選択したら、効果メニュー→“3D”→“押し出し・ベベル. . .”を選択し、表示されたダイアログで4-1のようにして[OK]ボタンをクリック4-2。これで、各ピースに立体感を与えることができた。
4-1
4-2
STEP3で右下に散りばめたピースをすべて選択したら、オブジェクトメニュー→“アレンジ”→“最前面”を実行。さらに、そのほかの組み合せて並べたピースをすべて選択し、command+Gキーでグループ化しておく。続いて、すべてを選択し、効果メニュー→“スタイライズ”→“ドロップシャドウ”を選択し5-1として実行すれば、パズルのパーツの完成だ5-2。
5-1
5-2
本記事は『MdN』2009年1月号(vol.177)からの転載です。
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