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ITライター・山口真弘の気になるグッズラボ

2019.01.15 Tue

コンセント、USB、Type-C、さらにスタンド機能まで備えた“全部入り”電源タップ

ITライター・山口真弘の気になるグッズラボ 
コンセント、USB、Type-C、さらにスタンド機能まで備えた“全部入り”電源タップ~Hamee「humor」レビュー
2019年01月15日
TEXT:山口真弘(ITライター)

スマホにタブレット、デジカメ、ゲーム機と、充電が必要なデバイスがあふれる昨今。追加を重ねた電源タップやUSB充電器で身の回りが埋まっていて、いずれ整理をしようと思っているけどなかなかそのきっかけが掴めない人も多いはず。

こうした場合にお勧めできるのが、今回紹介する「humor」です。これは、デスク上に据え置きで設置することを前提に設計されたUSBポート付きの電源タップで、クラウドファンディングで出資を募ったところ、目標額の16倍もの金額を集めたという逸話を持つ製品です。
若干傾いたボディが特徴的。幅はおよそ20cmと充実した機能の割にはコンパクト

若干傾いたボディが特徴的。幅はおよそ20cmと充実した機能の割にはコンパクト

背面にはコンセントを搭載。天板部はグレー、電源ケーブルは安全性重視のためかやや太め

背面にはコンセントを搭載。天板部はグレー、電源ケーブルは安全性重視のためかやや太め

本体は、側面から見るとやや傾いた構造になっており、右端に4つのUSBポートと、1つのUSB Type-Cポートが搭載されています。これらを使うことで、スマホやタブレットを充電できるのですが、面白いのは、スマホやタブレットを本体に直接立て掛けられるスタンドとしてのギミックも備えることです。

スタンド機能がついたタップやアダプタは他にもありますが、本製品は、ボディをやや傾けた形状にすることで、直接立て掛けられる仕組みを採用しています。最近のスマホやタブレットは、底面に充電用のポートを備えることが多いため、横向きに立て掛けることになりますが、それゆえ充電しながら動画を鑑賞するなどの用途にもぴったりです。

試した限りでは、設置可能なサイズの上限となるのは7~8インチ程度までで、それ以上になるとバランスが悪くなるようです。もっともこれは、デバイスを載せる底部のアルミプレートが滑りやすいのも要因なので、滑り止めシートを敷くなど工夫をすれば、もう少し大型のデバイスも立て掛けることができ、かつ安定感も増すはずです。
側面。スマホやタブレットを立て掛けるアルミ製のプレートが底部から連なった構造

側面。スマホやタブレットを立て掛けるアルミ製のプレートが底部から連なった構造

USBポートは6基あるように見えますが、下2つの左はLED、右はType-Cポートとなっています

USBポートは6基あるように見えますが、下2つの左はLED、右はType-Cポートとなっています

iPad mini 4を立て掛けた状態。サイズ的にも重量的にもこのくらいが限界です

iPad mini 4を立て掛けた状態。サイズ的にも重量的にもこのくらいが限界です

デバイスを載せるプレート部に滑り止めのシートを敷くと、安定感が増しそうです

デバイスを載せるプレート部に滑り止めのシートを敷くと、安定感が増しそうです

そして本製品のもうひとつの特徴として、前面のUSBポートだけでなく、背面に3個のコンセント口を搭載することが挙げられます。充電が必要な身近なデバイスの中には、専用のACアダプタを用いて充電する製品もあります。もし、USBポートしかなければ、別の電源タップを用意しなくてはいけません。

しかし本製品の場合、この背面にコンセントが3個用意されていることで、そうした機器もオールインワンで接続できるというわけです。スマホの急速充電に対応した専用アダプタなどは背面につなぎ、単に給電だけ行えればよいデバイスは正面のUSBポートにつなぐといった具合に、役割を分けつつ使い分けることができます。

ちなみに前面のUSB×4は最大5V/2.4A、USB Type-C×1ポートは最大5V/3.0Aで、トータルでは上限が6Aまでとなるので、タブレットを複数台つなぐような場合はパワー不足になる可能性がありますが、そうした場合も出力を食う一部のデバイスを背面コンセントに回すなど、なにかと融通が利きます。
背面に3基のコンセントを搭載。最大出力は1200Wで、極性のあるプラグにも対応します

背面に3基のコンセントを搭載。最大出力は1200Wで、極性のあるプラグにも対応します

全コンセント・USBポートにケーブルを挿した状態。これだけつないで安定しているのは秀逸

全コンセント・USBポートにケーブルを挿した状態。これだけつないで安定しているのは秀逸

実際に使ってみて気になった点は2つあります。ひとつは本製品の電源プラグが、スイングしない固定式であることです。それゆえ壁面のコンセントに接続すると、壁から垂直に突き出してしまいます。自前で工夫すれば済むとは言え、できれば360度スイングするプラグを採用してほしかったところです。

また、使い方によっては気になるかもしれないのが、テーブル上に固定する仕組みが用意されていないことです。同種の製品では、磁石を使ったり、あるいは万力で天板に挟んだりと、がっちり固定する仕組みを採用している製品もありますが、本製品は底面に滑り止めのゴムが付いているだけで、基本的にはテーブル上にそのまま置くだけになります。

スマホやタブレットのスタンドとして使う以上、場所が固定されてしまっては逆に困るという理由によるものでしょうが、前面背面ともに多くのケーブルやアダプタを接続する上、電源ケーブルがかなり太いため、引っ張られて場所が移動することは少なからずあります。がっちりと固定して使いたい人は、別の製品にあたったほうがよいかもしれません。
電源プラグは固定式で、360度スイングしないタイプなのがやや残念

電源プラグは固定式で、360度スイングしないタイプなのがやや残念

底面は滑り止めのウレタンシールが貼られており、がっちり固定する仕組みはありません

底面は滑り止めのウレタンシールが貼られており、がっちり固定する仕組みはありません

ともあれ、汎用性も高く、USBの容量もそこそこあり、さらに最近スマホやタブレットで採用例が増えつつあるUSB Type-Cポートを搭載しているので、長く使える製品であることは間違いありません。

今回紹介したホワイトのほかにブラック、さらに特徴的なマスタード色のカラーバリエーションなど、いい意味でOA用品らしくないルックスのこの製品、デザイン系のショップなどで取り扱いがあったりと、販路もややユニークです。配線がタコ足になってしまっている人は、本製品を導入して、デスク周りをスッキリさせてみてはいかがでしょうか。
製品名:humor
実売価格:3,672円
発売元:Hamee
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B077B1PBDP/
[筆者プロフィール]
山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn
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