品物以上に喜ばれるかも? インパクト抜群の「食べられる緩衝材 ポップコーン」 | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-

品物以上に喜ばれるかも? インパクト抜群の「食べられる緩衝材 ポップコーン」

2019.6.26 WED

ITライター・山口真弘の気になるグッズラボ 
品物以上に喜ばれるかも? インパクト抜群の「食べられる緩衝材 ポップコーン」~あぜち食品「食べられる緩衝材 ポップコーン」
2019年02月05日
TEXT:山口真弘(IT系以外も書くITライター)

いまから数年前、海外のネット掲示板で、日本から届いた荷物の緩衝材に、袋に入ったスナック菓子が使われていたという報告が寄せられ、評判になったことがあります。窒素による菓子袋の膨らみをそのまま緩衝材として活かすアイディアが斬新だということで、あちこちに転載されて拡散したわけですが、その後国内でもネットオークションでの取引でも類似の事例がSNSで紹介されたりと、小口の取引をするユーザーの間で相手に喜んでもらうためのTipsのひとつとなり、現在に至っています。

そんな、袋菓子を緩衝材に使うというアイディアをそのまま製品化したのが、今回紹介するあぜち食品の「食べられる緩衝材 ポップコーン」です。名前からも分かるように、塩味のポップコーンを、いかにも緩衝材といったパッケージに封入した製品です。
「食べられる緩衝材」。黒1色のシンプルなパッケージながらインパクトは抜群です

「食べられる緩衝材」。黒1色のシンプルなパッケージながらインパクトは抜群です

「食べられません。」改め「食べられます」というキャッチーな文言が目を引きます

「食べられません。」改め「食べられます」というキャッチーな文言が目を引きます

モノ自体は、至って普通のポップコーンです。裏面のラベルを見ても、原材料名は「とうもろこし(アメリカ産、遺伝子組換えでない)」、味は塩味であることが分かります。もちろん賞味期限もあり、保存方法として「直射日光、高温多湿の所は避け、常温で保存してください。」と記されています。ポップコーン以外の何物でもありません。

特徴は、なんといってもそのパッケージです。中央に大きく「食べられる緩衝材」と記されており、その下には「食べられません。」を訂正して「食べられます」と記されています。なかなかのインパクトです。

また、スミ1色のテキストを中心に簡潔にまとめられたパッケージは、緩衝材としても違和感がなく、絶妙のバランスです。シンプルに見えて、かなりこだわって作られていることが見て取れます。
モノ自体は普通のポップコーン。購入日から逆算するに賞味期限は3ヶ月程度と見られます

モノ自体は普通のポップコーン。購入日から逆算するに賞味期限は3ヶ月程度と見られます

5個セットで1,000円(税別)とリーズナブル。個人で購入するにも無理のないプライスです

5個セットで1,000円(税別)とリーズナブル。個人で購入するにも無理のないプライスです

サイズは、袋菓子としてはやや小ぶりですが、緩衝材としては適切な大きさと言えます。事実、数年前に海外でこのアイデアが話題になった際には、同時に日本の袋菓子のコンパクトさが話題になっていました。真似てやってみたいけれども、海外の袋菓子はサイズが大きすぎて、緩衝材として使おうとすると、梱包自体をひとまわり大きくせざるを得ない、というわけです。

その点、今回のサイズであれば、送る品物に対して過剰に大きすぎることもなく、隙間に詰めていくにも違和感がありません。ちなみに袋上下の圧着された部分を省いたサイズ(袋詰め時)はおよそ16×19cmということで、A5サイズ以上、B5サイズ以下といったところです。

またポップコーンという食材のチョイスも絶妙です。販売元のあぜち食品はもともとポップコーンを中心に事業を営んでいるようなので、ニーズに合わせて数ある候補からポップコーンを選んだわけではなさそうですが、これが仮にポテトチップスなどだと、緩衝材として使うことで、輸送中に粉々になってしまう可能性があります。袋の素材が弱いと、破片が袋を突き破るようなことがあるかもしれません。

その点、ポップコーンであれば、多少押されてつぶれることはあっても、原型を留めないほど形状が変わってしまう可能性は低く、使用後においしくいただくにも支障がありません。緩衝材とは極めて相性のよい(?)食品だと言えるでしょう。また今回の品を見る限り、ポップコーンの体積がかなり高めなので、荷重および気圧の変化などで袋が割れる可能性も低そうに思えます。
実際に緩衝材として使用しているところ。同時に4つも使うのは豪華すぎ?

実際に緩衝材として使用しているところ。同時に4つも使うのは豪華すぎ?

味はシンプルな塩味。撮影に使用したポップコーンはその後筆者がおいしくいただきました

味はシンプルな塩味。撮影に使用したポップコーンはその後筆者がおいしくいただきました

と、いつものITデバイスを紹介するノリで真面目にレビューしてしまいましたが、昨年暮れごろから話題になったこの製品、実は小売が始まったのはごく最近です。事前に小売の噂を耳にした際、ノベルティグッズに近い性格ゆえ、もしかすると数万個、少なくとも百個単位での販売になるのではと予想していたのですが、わずか5個、1,000円から購入できるということで、逆に驚いたほどです。これならば、個人が購入するのにも支障はないでしょう。

緩衝材として見た場合はもちろん割高でしょうが、受け取る側にとって嬉しいサプライズとなるのは確実なだけに、単純にコストだけで割り切るのは野暮でしょう。ノベルティとしても相性はよいはずですので、法人の方であれば、そうした使いみちもよいかもしれません。蛇足ながら、販売元のあぜち食品の会社案内には、ポップコーン販売に至るまでのこれまでの山あり谷ありの軌跡も紹介されていますので、興味を持った方はそちらも一読をオススメします。
製品名:食べられる緩衝材 ポップコーン
実売価格:1,080円
発売元:あぜち食品
[筆者プロフィール]
山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn
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