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カードリーダー搭載、モバイルバッテリーとしても使える欲張りな11ac対応コンパクトルータ

2019.12.14 SAT

ITライター・山口真弘の気になるグッズラボ 
カードリーダー搭載、モバイルバッテリーとしても使える欲張りな11ac対応コンパクトルータ~RAVPower「FileHub RP-WD009」
2019年10月01日
TEXT:山口真弘(ITライター)

「宿泊先のホテルにはWi-Fiルータの持ち込みが欠かせない」と言うと、怪訝な顔をする人がいます。今やほとんどのホテルではWi-Fiが常備されており、わざわざWi-Fiルータを持ち込まなくても、ホテルが用意しているSSIDを使ってネットに接続できるじゃないか、というわけです。

確かにその通りなのですが、Wi-Fiに接続したい機器が複数あるならば話は別です。なぜなら、それら機器ひとつひとつにWi-Fiのパスワードの設定を行うとなると、相当な手間がかかるからです。こうした場合、あらかじめ全機器と接続設定を済ませたWi-Fiルータがあれば、それを有線LANポートに接続するだけで、すべての機器が一気にWi-Fiに接続可能になります。

こうしたWi-Fiルーター機能に加えて、外出先で便利に使えるカードリーダー機能などさまざまな機能がオールインワンになったのが、今回紹介するRAVPowerの「FileHub RP-WD009」です。
重量は199.4gと、大型スマホ1台分とほぼ同等。Wi-Fiは802.11acに対応します

重量は199.4gと、大型スマホ1台分とほぼ同等。Wi-Fiは802.11acに対応します

CDとのサイズ比較。6,700mAhもの大容量バッテリーを内蔵するためかなり大柄

CDとのサイズ比較。6,700mAhもの大容量バッテリーを内蔵するためかなり大柄

本製品は、有線のLANケーブルにつないでネットワークを無線化できる、いわゆるWi-Fiルータに分類される製品ですが、それだけにとどまらず、さまざまな便利機能を備えています。

ひとつはファイル共有機能です。本製品にはSDカードスロットとUSBポートが搭載されており、前者にはSDカード、後者にはUSBメモリなどのストレージをつなぎ、本製品にWi-Fi接続したノートPCやスマホ、タブレット間でデータの参照やコピー、バックアップが行えます。直接データを受け渡したり、あるいはオンラインストレージ経由でコピーする必要がありません。

音楽や動画などメディアファイルの共有にも対応しています。DLNAおよびSambaを使っての共有ですので、自宅でNASを使っているのと同じ感覚で、ファイルを共有できます。あらかじめ音楽や動画を入れたSDカードやUSBメモリを用意しておき、旅行先などでこれらをストリーミング再生して楽しむといった使い方ができます。

さらにSDカードスロットは、ワンボタンバックアップ機能にも対応しています。これは本体側面のボタンを押すだけで、カード内の写真を、本製品に接続したUSBメモリにバックアップできる機能です。この機能があれば、外出先で撮影した写真などを即バックアップし、ファイル消失に備えることができます。
SDカードの読み取りに加え自動バックアップ機能も搭載。Wi-Fiは2.4/5GHzを切替可能

SDカードの読み取りに加え自動バックアップ機能も搭載。Wi-Fiは2.4/5GHzを切替可能

背面のポート類。USB Type-Cで本体を充電します。USB Type-Aは外部デバイスの接続用

背面のポート類。USB Type-Cで本体を充電します。USB Type-Aは外部デバイスの接続用

スマホアプリ「RAV FileHub」からSDカード内のファイル参照などの操作が行なえます

スマホアプリ「RAV FileHub」からSDカード内のファイル参照などの操作が行なえます

本製品に接続したSDカードにスマホ上の写真をバックアップできます

本製品に接続したSDカードにスマホ上の写真をバックアップできます

ここまで紹介した機能であれば、既存の製品も探せばあるのですが、本製品はこれに加えてさらにもうひとつ、モバイルバッテリー機能も搭載しています。しかもおまけレベルではなく、6,700mAhという大容量ですので、スマホ1台をまるまる充電してお釣りが来ます。

この内蔵バッテリーを用いることで、Wi-Fiルーターとして使う場合にも、電源に接続せず単体で運用できるのもユニークです。連続使用で最大8.4時間、スタンバイ時では最大14.5時間利用できますので、夜にビジネスホテルにチェックインしてから翌朝のチェックアウトまで、電源に一切つながずに運用するのも不可能ではありません。

実際にはそこまでハードな使い方をしなくとも、近くに電源がない時に一時的にバッテリーで運用できるのは便利ですし、サブのモバイルバッテリーとしても重宝するでしょう。バッテリーの残量がややわかりづらいのは専用の製品と比べた場合のネックですが、実用性は十分です。
モバイルバッテリーとして利用可能。6,700mAhとスマホ1台をフル充電できます

モバイルバッテリーとして利用可能。6,700mAhとスマホ1台をフル充電できます

バッテリーの充電には付属のUSB Type-C - Aケーブルを使用します

バッテリーの充電には付属のUSB Type-C - Aケーブルを使用します

ホテルで使用中。有線LANケーブルにつないでWi-Fiデバイスをまとめて接続できます

ホテルで使用中。有線LANケーブルにつないでWi-Fiデバイスをまとめて接続できます

電源ケーブルをつながず、内蔵バッテリーを用いての駆動にも対応します

電源ケーブルをつながず、内蔵バッテリーを用いての駆動にも対応します

そんな本製品のネックは、やはりボディサイズの大きさかもしれません。6,700mAhものバッテリーを搭載していること、またカードリーダーを内蔵することを考えれば何らおかしくないサイズですが、単機能のWi-FiルーターにはUSBメモリ程度のサイズの製品もあるので、本製品のすべての機能が必要でない人であれば、別の選択肢もあるかもしれません。

もうひとつのネックは、ユーザーインターフェースが独特なことです。例えばスマホアプリからファイルを操作する場合、それが本製品の中にあるのか、それともスマホの中を参照しているのか、画面を見ただけでは直感的にわからないこともしばしばです。こればかりは慣れるしかないでしょう。

以上のように、気になる箇所もなくはないのですが、Wi-Fiルーター、カードリーダー、モバイルバッテリーをそれぞれ別に持ち歩くことを考えると、旅行や出張でこれひとつ持っていけばよいというのは分かりやすく、かつ複数の機能が連携できるのも強みです。ここまで紹介した機能のうち「最低2つ」の機能を必要とする人であれば、候補に入れておくべき製品と言えるでしょう。
製品名:FileHub RP-WD009
実売価格:6,999円
発売元:RAVPower
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFGKCTL/
[筆者プロフィール]
山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn
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