自宅か職場かを問わず、キーボードにはこだわりがあるという人は多いはず。特にテキスト入力が多い環境では、自分の手に合ったキーボードを使い続けるのは当然です。そのこだわりが高じて、自腹で買った高価なキーボードを職場に持ち込んで使っている人も、少なくないのではないでしょうか。
もっとも、キーボードは摩耗しないように見えて、同じ製品を長年使い続けていると、キートップの印字が摩耗で見えなくなることがよくあります。タッチタイピングゆえ文字が消えても入力に支障はないとはいえ、いざという時に文字が見えないのは心細いですし、見た目もよくありません。
今回紹介する「キーボードシール」は、摩耗したキーボードのキートップに貼り付けて、アルファベットや数字、ひらがなの印字を復活できるシールです。
本製品の表面はビニールに近い、耐水性がある素材で、若干ざらつきがあります。詳しい仕様は公開されていませんが、現物を見る限り、透明シートの裏から印刷しているようで、表面にシルク印刷しているキーボードの印字よりは耐久性がありそうです。
使い方は簡単で、必要なキーのシールを台紙から剥がし、そのままキートップに貼り付けるだけです。若干厚みがある素材なので、貼るというよりも、まず最初にキートップの上に軽く乗せ、そのまま圧力をかけて定着させるようなイメージです。
上に乗せただけの状態であれば、微妙な位置の調整もできますので、うっかり貼り間違えて剥がす時に破れるといった心配もありません。筆者が長年にわたって使用しているキーボードは、ちょうど「N」と「M」が摩耗していたのですが、この製品を使って補修することができました。
注意したいのは、シールの中にEnterキーやShift、Ctrl、Altといったキーがないことです。これらは押される回数も多く摩耗しやすいのですが、いかんせんキーボードの種類によってキーの面積が異なる上、キーの色がほかのキーと異なっていることも少なくなく、シールとしては付属させにくいのでしょう。
とはいえ、形状からしてほかのキーと見分けやすいEnterキーはともかく、Shift、Ctrl、Altなどが用意されていないのは、残念といえば残念です。このほかTab、Esc、半角/全角、さらには上下左右キーなど、アルファベット・数字・記号を除くキーも付属しませんので、購入前に目的のキーがあるか、製品写真を見て確認しておくことをおすすめします。
かつてこの種の製品は、アルファベットだけが印字された海外製品しかなかっただけに、ひらがなまで印字された本製品は、日本語キーボードを使うにあたってたいへん重宝します。今回紹介したブラック(黒地に白文字)以外に、ホワイト(白地に黒文字)もラインナップされていますので、キーボードに合わせて選べます。
なお今回はオーディオファンから発売されている製品を紹介しましたが、Amazonで検索すると、ヘッダ部分の製品名の箇所が異なる製品が、他社からも発売されています。外観はほぼ同じですが、よく見るとフォントが違っているなど、細かい違いがあります。
本製品は「Q」「M」「G」のほか「$」などのフォントの形状が特徴的で、なかでも今回貼り付けた「M」は「W」がひっくり返ったような形状で、やや好みが分かれそうです。購入する場合は目的のキーの有無に加えて、使われているフォントの形状についても、他の製品と比較してみることをおすすめします。
- DATA
製品名:日本語キーボード用キートップラベルシール(AF100-158)
実売価格:599円
発売元:オーディオファン
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B082M3FDGV/
2020.03.24 Tue