2020年04月28日
TEXT：山口真弘（ITライター）

最近ではさまざまな非IT系の家電製品がUSB駆動に対応するようになりました。コンセントを使わず、USBポートに挿すことで動作すれば、モバイルバッテリーをつないで屋外で使うなど、従来なかったさまざまな使い方が可能になります。このジャンルの代表的な製品であるUSB扇風機を想像すると分かりやすいでしょう。

そうした、思いもかけない製品がUSB給電に対応した例のひとつが、今回紹介するアースノーマットUSBです。いわゆる液体蚊取りと呼ばれるこの製品、今年発売の新モデルはUSB駆動に対応しており、壁面のコンセントを使わず、各種充電器やPCなど、身近なUSBポートにつないで利用できます。

従来の同社アースノーマットと同様、底面から薬剤ボトルを挿して使う構造です

パッケージ。USB電源式で持ち運びOKなことが大きくアピールされています

microBポートにUSBケーブルを挿して使います。ケーブルの交換も自由自在です

対応アダプタは5V/500mA以上とのことで、実質ほとんどのUSBアダプタで使えます

ケーブルは本体直結ではなく、抜き差しが可能な仕様になっていますので、長いケーブルとの交換も自由自在です。断線してもすぐ交換できますし、また巻取タイプのケーブルと交換して、収納や持ち歩きにあたって邪魔にならないようにすることもできます。

USB充電器以外に、モバイルバッテリーに挿して使うこともできます。容量10,000mAhのモバイルバッテリーで約12時間駆動しますので、庭やベランダに持ち出して使ったり、車に持ち込んだり、またコンセントから距離がある広い部屋、具体的には会議室や体育館で使うのも便利でしょう。キャンプで使うのもぴったりです。

ボディは、筆者が数年前に購入した同社の製品と比べると若干スリムに作られていますが、液体蚊取りとしての仕様は大きな違いはなく、電源をオンにするとスイッチが点灯する仕様も同一です。

モバイルバッテリーでの駆動にも対応。10,000mAhで約12時間駆動します

従来のコンセント接続式のアースノーマットとの比較。若干小柄になっています

本体正面に電源スイッチがあります。搭載するスイッチ類はこれひとつのみ

電源をオンにした状態。運転中はLEDが青く点灯するのも従来通りの仕様です

このアースノーマットのシリーズはシェアも高く、すでに製品を所有している人も多くいるはずですが、そうした人にとっての利点として、本体にセットする薬剤ボトルが、従来モデルと共通規格であることが挙げられます。

それゆえ、いくつか薬剤ボトルのストックを買い込んでいる場合に、共有できるのはもちろんのこと、買い替えの際もスムーズに乗り換えられます。ちなみに薬剤ボトルが対応する部屋のサイズは4、5畳～12畳、利用可能日数は60日とされています。

身近なUSBポートにつないで使え、またこれまで通りコンセントで使いたければ余ったUSB充電器をつなげれば済むとあって、汎用性の高さは抜群です。価格も従来のモデルと同等の千円弱で販売されていますので、これから夏に向けて蚊取りの器具を購入する場合は、優先的にチョイスしてみてはいかがでしょうか。

薬剤ボトル、本体、USBケーブルがセットになっています。薬剤ボトルは無香料タイプ

薬剤ボトルはキャップを外し、上から本体をはめ込むようにして取り付けます

製品名：アースノーマット USB電源式 60日セット
実売価格：920円
発売元：アース製薬
Amazon：https://www.amazon.co.jp/dp/B084RVTJX3/

［筆者プロフィール］
山口 真弘（やまぐち まさひろ）
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』（ソフトバンククリエイティブ）『PDF+Acrobat ビジネス文書活用［ビジテク］ 』（翔泳社）など。Twitter：@kizuki_jpn