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ITライター・山口真弘の気になるグッズラボ

2020.05.19 Tue

非常時に大活躍、単一から単四までどれでも使えるコンパクトな懐中電灯

ITライター・山口真弘の気になるグッズラボ 
非常時に大活躍、単一から単四までどれでも使えるコンパクトな懐中電灯~パナソニック「電池がどれでもライト」レビュー
2020年05月19日
TEXT:山口真弘(ITライター)

大きな台風および水害が相次いだ昨年、その便利さからネットで飛ぶように売れてあちこちで品切れになったある製品を皆さんは覚えているでしょうか。パナソニックの懐中電灯「電池がどれでもライト」がそれです。

この製品の特徴は、単一から単四まで、どの電池でも利用できる汎用性の高さです。緊急事態に、家の中に転がっている電池を種類を問わず利用できるコンセプトが受け、10月の時点ではどのECサイトでも品切れになっていたほどです。

かなり最近まで品薄状態が持続していたこの製品、年が明けてからはネットでも在庫を見かけるようになってきました。筆者もようやく購入できたので、実際に試して使い勝手をチェックしてみました。
製品本体。見るからに懐中電灯という外観で、上部には大型ハンドルを備えます

製品本体。見るからに懐中電灯という外観で、上部には大型ハンドルを備えます

写真から想像するよりもずっとコンパクトなボディ。350ml缶とほぼ同等です

写真から想像するよりもずっとコンパクトなボディ。350ml缶とほぼ同等です

本体は意外に小ぶりで、350ml缶にハンドルがついた程度のサイズです。電池4本を収納できるといっても、単一から単四までを1本ずつ、並列に並べる構造なので、巨大な単一を直列に並べる本格的な懐中電灯のような大柄さはありません。また光源も7.5mmの白色LEDが1個と控えめです。

電池を収納するには、本体後部のケースをひねって開けます。径が異なる4つの電池を挿入するスロットが用意されており、ここに単一から単四までいずれかの電池をセットする仕組みです。ちなみにすべてのスロットを埋める必要はなく、1本だけで問題なく駆動します。

本体上部には大きなハンドルが付いており、ぶら下げたり手で持ち歩くのも簡単なほか、本体を上向きに立ててランタンのように利用することもできます。底面が平らなため直立させても安定しており、立てた状態ではいい意味で懐中電灯らしくありません。
電池を挿入するにはまずボディ(ケース部)をひねって分離させます

電池を挿入するにはまずボディ(ケース部)をひねって分離させます

内部。単一から単四までそれぞれを挿入するためのスロットがあります

内部。単一から単四までそれぞれを挿入するためのスロットがあります

電池を上から挿入します。単一から単四まで、各1本ずつを入れることができます

電池を上から挿入します。単一から単四まで、各1本ずつを入れることができます

本体を上向きにしてランタンのように使えます。安定しており違和感もありません

本体を上向きにしてランタンのように使えます。安定しており違和感もありません

さてこの製品、注意しなくてはいけないのは、4種類の電池を同時にセットできても、使えるのは1種類ずつということです。どれかひとつの電池が使えなくなったら、次に回して使うという順序で、1本ずつ電池を消化していく格好になります。すべてを同時に使うわけではありません。

そのため本体の前方には、どの電池を使うのかを切り替えるための回転式のベース部が備わっており、目印に合わせてこれを回転させることで電池を選択できます。複数の電池を挿入している場合は、いずれかを選択して使うことになります。自動的に切り替わる機構はなく、ある意味でアナログです。

もっともこれは、それぞれの電池を使い切って処分するには非常によくできた仕組みです。長時間の継続利用には向きませんが、電池を使い切る目的をに特化すれば、むしろこれこそがメリットだと感じる人もいるのではないでしょうか。
側面の突起に合わせて前ベース部を回転させます。これはOFFの状態

側面の突起に合わせて前ベース部を回転させます。これはOFFの状態

突起に合わせた電池で発光します。これは「単3」で発光している様子

突起に合わせた電池で発光します。これは「単3」で発光している様子

前ベース部。各電池とOFFが交互に並んでおり、回転させて突起に合わせます

前ベース部。各電池とOFFが交互に並んでおり、回転させて突起に合わせます

パッケージ。ホワイト以外にも色違いモデルがラインナップされています

パッケージ。ホワイト以外にも色違いモデルがラインナップされています

さて、この「電池がどれでもライト」には、「電池がどっちかライト」という姉妹製品が存在します。「どっちか」という商品名からもわかるように、2種類の電池、すなわち単三か単四のどちらかを使用するのが特徴で、選択肢は少ないものの、そのぶんボディがコンパクトで持ち歩きやすいという利点があります。

一方で本製品の場合、単一から単四まで種類を問わないことから、非常時に単三や単四が店頭で品切れしていても、ほかの在庫を調達して駆動させられるメリットがあります。アルカリ乾電池を使った場合、単三は最大6時間30分なのに対し、単一は40時間も駆動するので、そちらが使えるに越したことはありません。汎用性を取るか、ボディのコンパクトさを取るかは、ユーザー次第でしょう。

長期欠品によって一時期は1万円近くまで高騰していたこの製品、現在は本来の千円台後半で入手できますので(まだ品薄ではあるようですが)、今のうちに買い求めておけば、いずれ訪れるであろう災害時に慌てなくて済むのではないでしょうか。
製品名:電池がどれでもライト ホワイト(BF-BM10-W)
実売価格:1,182円
発売元:パナソニック
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B00B484L4S/
[筆者プロフィール]
山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn
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