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東洋・日本の名品で歴史を感じるひとときに/2020年夏の展覧会情報

2020.8.11 TUE

2020年夏の展覧会情報 vo.2
東洋・日本の名品で歴史を感じるひとときに
夏のおでかけは、暑さを忘れて、ちょっとクールに美術館や博物館でアート鑑賞はいかが。特にこの夏は、新型コロナウイルスの影響で休止・延期となっていた展覧会の開催が決まって、よりラインナップが充実。そこで今回は、2020年夏の注目展覧会をテーマ別でご紹介。「東洋・日本の名品で歴史を感じるひとときに」では、浮世絵、きもの、名家のコレクションに着目した3つの展覧会をピックアップ。守り継がれる名品で、日本の文化や伝統を感じてみたい。

●取材・文:中村美枝(JAM SESSION)

もくじ
【1】The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション
【2】特別展「きもの KIMONO」
【3】開館15周年記念特別展「三井家が伝えた名品・優品」

【4】おいしい浮世絵展~北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい~

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東京都美術館
The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション
国内最高峰といわれる3つの浮世絵コレクションがずらり
葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」 横大判錦絵 天保元~4年(1830~33)頃 太田記念美術館 展示期間:前期(7月23日~8月23日) ※後期も他館所蔵の同作品が展示されます

葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」 横大判錦絵 天保元~4年(1830~33)頃 太田記念美術館 展示期間:前期(7月23日~8月23日) ※後期も他館所蔵の同作品が展示されます

石川豊信「花下美人」 重要文化財 大々判漆絵 延享期(1744~48)頃 平木浮世絵財団 展示期間:7月23日~8月10日

石川豊信「花下美人」 重要文化財 大々判漆絵 延享期(1744~48)頃 平木浮世絵財団 展示期間:7月23日~8月10日

歌川国芳「人をばかにした人だ」 大判錦絵 弘化4年(1847)頃 日本浮世絵博物館 展示期間:後期(8月18日~9月22日)

歌川国芳「人をばかにした人だ」 大判錦絵 弘化4年(1847)頃 日本浮世絵博物館 展示期間:後期(8月18日~9月22日)

風景や風俗、歌舞伎スターなどを描き、江戸の庶民たちに愛された浮世絵。その人気は国内にとどまらず、海外の画家に影響を与え、ジャポニスム旋風を巻き起こした。現代でも葛飾北斎《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》は世界で最も有名な日本の絵として知られ、オークションでも億単位の価格で取り引きされているとか。

本展では、浮世絵の収集に力を注ぎ、質、量ともに定評がある太田記念美術館、日本浮世絵博物館、平木浮世絵財団の名品を結集。膨大な作品のなかから約450点を厳選して紹介する。葛飾北斎をはじめ、東洲斎写楽、歌川国芳ら、浮世絵の代表的絵師の名品をじっくりと堪能したい。
DATA
※会期、チケット情報などの詳細や最新の開催状況は公式サイトにてご確認をお願いします※
The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション
会期:2020年7月23日(木・祝)~2020年9月22日(火・祝)
施設名:東京都美術館

住所:東京都台東区上野公園8-36
アクセス:JR「上野駅」公園口より徒歩7分
問い合わせ先:03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL:https://ukiyoe2020.exhn.jp
※日時指定入場制

東京国立博物館
特別展「きもの KIMONO」
800年にわたって日本のおしゃれを伝えてきた“きもの”に注目
重要文化財 小袖 白綾地秋草模様 尾形光琳筆 江戸時代・18世紀、通期展示、東京国立博物館蔵

重要文化財 小袖 白綾地秋草模様 尾形光琳筆 江戸時代・18世紀、通期展示、東京国立博物館蔵

見返り美人図  菱川師宣筆 江戸時代・17世紀、通期展示、東京国立博物館蔵

見返り美人図  菱川師宣筆 江戸時代・17世紀、通期展示、東京国立博物館蔵

フォトジェニックなドールとして人気の「ブライス」にて、本展のために制作された和装のカスタムドール。1体限定で、展覧会閉幕後に抽選販売される。440,000円(税込・送料込)

フォトジェニックなドールとして人気の「ブライス」にて、本展のために制作された和装のカスタムドール。1体限定で、展覧会閉幕後に抽選販売される。440,000円(税込・送料込)

海外にも広く知られ、多くのファンをもつ「きもの」。平安時代に狭めの袖口と短い袖丈が特徴の「小袖」が生まれ、これが「きもの」の原型といわれている。室町時代後期には、貴族が装束などの下に着用していた小袖が、表着として使われるように。江戸時代には裕福な商家の女性の間で一点ものの小袖が流行。人気の絵師がデザインを請け負うこともあり、尾形光琳は寄宿先の奥方のために《小袖 白綾地秋草模様》を手掛けた。

本展では、約300件の作品で800年以上にわたる「きもの」文化を総覧。きものが描かれた屏風や浮世絵なども紹介する。展覧会のために制作された一点もののグッズ“スペシャルカスタムドール”にも注目を。
DATA
※会期、チケット情報などの詳細や最新の開催状況は公式サイトにてご確認をお願いします※
特別展「きもの KIMONO」
会期:〜2020年8月23日(日)
施設名:東京国立博物館 平成館

住所:東京都台東区上野公園13-9
アクセス:JR「上野駅」公園口または「鶯谷駅」南口より徒歩10分
問い合わせ先:03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL:https://kimonoten2020.exhibit.jp/index.html
※事前予約制

三井記念美術館
開館15周年記念特別展「三井家が伝えた名品・優品」
“東洋・日本”ともに見ごたえ満点の開館15周年記念展
国宝『雪松図屏風』 円山応挙筆 6曲1双 江戸時代・18世紀 北三井家旧蔵(上:右隻、下:左隻)

国宝『雪松図屏風』 円山応挙筆 6曲1双 江戸時代・18世紀 北三井家旧蔵(上:右隻、下:左隻)

国宝『志野茶碗 銘卯花墻』 1口 桃山時代・16~17世紀 室町三井家旧蔵

国宝『志野茶碗 銘卯花墻』 1口 桃山時代・16~17世紀 室町三井家旧蔵

『呉須赤絵帆船図大皿』 1枚 明時代・16~17世紀 室町三井家旧蔵

『呉須赤絵帆船図大皿』 1枚 明時代・16~17世紀 室町三井家旧蔵

2005年に開館し、今年15周年を迎えた三井記念美術館。その節目を記念して、所蔵品の中から国宝・重要文化財を含む名品の数々を展示する。第1部は「東洋の古美術」がテーマ。三井家伝来の茶道具が一挙公開され、中国の唐物、朝鮮半島の高麗物、東南アジアの南蛮物など、アジア各地域の多彩な個性に出会える。

第2部では「日本の古美術」を特集。国宝《志野茶碗 銘卯花墻》、重文《本阿弥光悦作 黒楽茶碗 銘雨雲》といった茶道具の名品がずらり。さらに円山応挙の国宝《雪松図屏風》を筆頭に絵画、工芸品、書跡、刀剣など、多彩なジャンルの作品を網羅。幅広い視点から日本の美を堪能できる。
DATA
※会期、チケット情報などの詳細や最新の開催状況は公式サイトにてご確認をお願いします※
開館15周年記念特別展「三井家が伝えた名品・優品」
会期:第1部〜2020年7月29日(水)、第2部2020年8月1日(土)〜8月31日(月)
施設名:三井記念美術館

住所:東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7F
アクセス:東京メトロ銀座線ほか「三越前駅」A7出口より徒歩1分
問い合わせ先:050-5541-8600(ハローダイヤル)
URL:http://www.mitsui-museum.jp/index.html

森アーツセンターギャラリー
おいしい浮世絵展~北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい~
浮世絵に描かれた“江戸のおいしい”で日本の食文化をたどる
見立源氏はなの宴 三代歌川豊国(国貞)、味の素食の文化センター蔵、通期

見立源氏はなの宴 三代歌川豊国(国貞)、味の素食の文化センター蔵、通期

名酒揃 志ら玉 歌川国芳、江戸ガラス館蔵、通期

名酒揃 志ら玉 歌川国芳、江戸ガラス館蔵、通期

「北斎漫画」十二編 葛飾北斎、浦上満氏蔵、前期(7/15〜8/13)

「北斎漫画」十二編 葛飾北斎、浦上満氏蔵、前期(7/15〜8/13)

浮世絵をはじめ、日本独自の文化が開花した江戸時代。食文化もそのひとつ。全国の食材が集まるようになった江戸には、料理店や茶屋が次々と誕生し、町をにぎわせた。流行に敏感な浮世絵師たちは、そんな江戸の食を作品に取り入れるようになる。

本展では、浮世絵に描かれてきた「日本の食」に着目。酒や寿司を囲みながら花見をしていたり、白玉を目の前に美人が顔をほころばせていたり……。浮世絵を通して、現代の暮らしにも通じる江戸の食文化を探ってみたい。会期中は、会場に隣接した「Cafe THE SUN」、六本木ヒルズなどの店舗にて、江戸の食を再現したコラボメニューを用意。“江戸のおいしい”の実体験もぜひ。
※会期、チケット情報などの詳細や最新の開催状況は公式サイトにてご確認をお願いします※
おいしい浮世絵展~北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい~
会期:2020年7月15日(水)~2020年9月13日(日)
施設名:森アーツセンターギャラリー
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52F
アクセス:東京メトロ日比谷線「六本木駅」1C出口より徒歩3分(コンコースにて直結)
問い合わせ先:03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL:https://oishii-ukiyoe.jp/
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