10月のテーマは「健康・ボディメンテナンス」。知らない人も多いですが、iPhoneにはパーソナルトレーナー級の仕事をしてくれる「ヘルスケア」アプリが入っています。「メディカルID」の登録方法、運動系アプリとApple Watchを連動させ楽しくワークアウトを継続する方法など、スポーツ・健康の秋にもぴったりの情報を教えてもらいました。
命を救ってくれるかも。今すぐ登録したいメディカルID
かじがや 「ヘルスケア」アプリでまず登録したいのが、iOS 8以降の機種に搭載されている「メディカルID」という機能。名前や生年月日、臓器提供の意思、アレルギー、血液型、持病といった自分の情報を登録しておくと、ロックされている状態でも他人が見ることができるというもの。
自分に何かあって意思表示ができない様な場合に、応急手当にあたってくれる人がパスコードを入力せずとも、患者の重要な医療情報を知ることができ、素早い処置につながります。いわば、iPhoneに内蔵された“電子カルテ”といった感じ。登録の仕方は以下の通りです。
ぎゅっと握るだけ!いざという時に欠かせない緊急SOS
かじがや 突然倒れたり、身の危機を感じたりしたときに、iPhoneを使って助けを呼ぶ方法もあります。iPhone 8以降は両サイドのボタン(音量ボタンはどちらでもOK)を同時に長押し(そのほかのiPhoneはサイドボタンまたはスリーブボタンを5回クリック)すると、画面に「緊急SOS」のスライダーが出てくるのでドラッグ(画像左)。そうすると、「警察110」「海上保安庁118」「火事、救急車、救急119」の選択項目が出てくるので、該当するものを選んでください(画像右)。もしくは、「緊急SOS」のスライダーが出たら、さらに両ボタンを長押し、自動的に緊急通報用電話番号にかけるという方法もあります。
かじがや 通話を終えると、「メディカルID」に登録されている家族やパートナーなど、指定の緊急連絡先(画像)にiPhoneの「現在地」と経過時間が送信され、位置情報が更新されると都度最新情報が届くようになっています。意識があるけど朦朧としているときや危険を感じたとき、iPhoneをぎゅっと握りしめるだけで通報ができるから、覚えておくと安心です。
命一日の活動量が一目でわかる。歩数で意識アップを
かじがや 案外、知られていないiPhoneの「歩数」。iPhoneを持ち歩いているときに、何歩歩いたとかいうのを自動的に記録しているもので、 どのくらい歩いたかを見ることができます。「今週運動不足かも」、「今日はすごく疲れた〜」というときにチェックすると、「こんなに歩いたのか!」なんてこともわかります。週ごと、月ごと、年ごとの歩数量も確認できるので、「先週に比べて今週は運動不足だな」と、気をつけることもできますよね。体調管理に役立つのでおすすめです!
ちなみに、iPhone 6以降には気圧センサーも搭載されているので、高低差により登った階段の段数までチェックできるんです。上がった階段数も表示されているので、こちらも見てみてください。
楽しく運動不足を解消。Apple Watchでワークアウト
かじがや 歩数計だけでは物足りないという人には、「フィットネス」というアプリにある「アクティビティ」がおすすめです。Apple Watchと連動させ、一日の活動量を記録したり、さまざまなトレーニングアプリのデータをひとつにまとめられるという便利なもの。
かじがや Apple Watchを腕にはめた瞬間から活動量の記録が始まり、普通に動いたときの消費カロリー「ムーブ」、早歩き以上の運動をした時間を表す「エクササイズ」、1時間あたり1分間立ち上がった時間「スタンド」と、3つの動作に分けて自動的に記録。その人の体格や生活リズムによって1日の目標値が決められ、今日はどのくらい達成しているのかを常時3つのリング(円グラフ)で教えてくれます。
かじがや よりアクティブに運動を楽しみたければ、Apple Watchの「ワークアウト」というアプリも併用しましょう。「ウォーキング」「ランニング」(画像左)、「ヨガ」、「スイミング」(画像中央)といった種目ボタンが並んでいます。該当するものを選ぶだけで、走ったり、ポーズをとったり、泳いだりといった運動量をかなりの精度で感知してくれるんです。
僕は水泳をしているのですが、「ワークアウト」アプリを立ち上げ、事前に何メートルプールを泳ぐのかを登録しておけば、手の動きとターンの回数でどのくらい泳いだかを計算してくれて、消費カロリーも教えてくれます。この情報はアプリに自動的にシェアされるので、Apple Watchを見るたびにその日の運動の進歩が目に見えて楽しいし、もうちょっと運動したら達成するというのが一目でわかるからやる気もアップ。達成状況などを共有できるので、友達やパートナーと一緒にがんばるのもいいですね。「毎日達成」を1週間続けるとバッチがもらえ、年始など特別なアクティビティチャレンジが行われるときは、特別なバッジがゲットできるのもおもしろいです。
運動系アプリはApple Watchと連動すると、いろいろとできることが広がります。体を動かしたい人はApple Watchを取り入れるといいかもしれません!
変化していく体がモチベーションに。体重計も連動させよう
かじがやさん 運動を続けていくと、体の変化が楽しみですよね。そこでおすすめなのが「Withings Health Mate」というアプリ。Withingsの体重計・体組成計を買う必要がありますが、体重計に乗るだけで、体重、体脂肪、筋肉、骨量、体内水分などの測定結果を記録し、その情報を「ヘルスケア」にも知らせてくれるというもの。
かじがや 日々の体重管理がiPhoneだけで簡単にでき、しかも一度インストールすれば毎回アプリを立ち上げる必要もないから、続けやすいのがポイントです。僕自身も使っていますがすごく便利。ちょっと太ったなとか、減ったなってことを普段は感覚的だったり、見た目で判断したりすることが多いと思うのですが、数字で見た方が分析しやすい。目標値を決めるのもいいですね!
最高のタイミングで起こしてくれる。おすすめ睡眠アプリ
かじがや Apple Watchで健康管理できるとお話ししましたが、実は、睡眠管理もできるんです。寝ているときもApple Watchをつけておけば、「いつ寝た」「いつ起きた」というのも管理してくれ、「今週は睡眠不足になっているよ」ということも知らせてくれます。
かじがや 寝起きが辛いという人は、「熟睡アラーム」という目覚ましアプリがおすすめです。眠りの浅いタイミングを見計らって起こしてくれる便利なアプリ。例えば、8時に目覚ましをセットしたとすると、8時前でも寝返りしたタイミングでiPhone搭載の加速度センサーが振動を検知し、「睡眠が浅い」と判断して起こしてくれるというもの。
寝入りのタイミングも感知され、通常、1時間半サイクルで浅い眠りと深い眠りが交互にくるため、そろそろ眠りが浅くなったなというのも見ながらいちばん目覚めがいいときに起こしてくれます。朝が弱い人の心強い味方。朝が苦手という人はぜひ活用してみてください!
※掲載している情報は、2020年10月時点のものとなります
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2020.10.27 Tue