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iPhone芸人・かじがや卓哉のiPhone豆知識

2021.01.26 Tue

Siri特集!Siriの基本操作、アラーム設定などの便利術、おもしろすぎる小ネタなど9選

取材・文:沼田佳乃

1月のテーマはズバリ「Siri」!都市伝説のようなイメージが先行してしまってなかなか使えずにいる人や、使い方がわからない……という人もいるのでは?そこで、初心者でも安心の基本的な使い方から、計算や翻訳などの便利技、思わず笑えるおもしろネタまで教えてもらいました。「Siri」を使いこなして、日々の生活をより快適に。

話しかける方法は2種類。セキュリティの設定も忘れずに

かじがや Siriの起動方法は2通りあって、サイドボタン(SE〈第2世代〉、iPhone 8以前はホームボタン)を長押しして話しかけるか、「Hey Siri」の聞き取りをオンにしてあれば、触らずに話しかけるだけでも反応してくれます。「Hey Siri」の設定方法は以下の通りです。

設定>Siriと検索>「“Hey Siri”を聞き取る」をオンにする
設定>Siriと検索>「“Hey Siri”を聞き取る」をオンにする

かじがや ただし、「Siri」を使うときに気をつけてほしいのがロック中でも操作できてしまうこと。設定で「ロック中にSiriを許可」がオンになっていると、画面がロックされている状態でもSiriが起動。「●●に電話して」「●●にメッセージ送って」といったように、Siriにお願いできてしまう。いいところもありつつ、悪用もできてしまうんです。ちなみに、僕はオフにしていますよ!「ロック中にSiriを許可」の設定方法はこちら。

設定>Siriと検索>「ロック中にSiriを許可」をオフにする
設定>Siriと検索>「ロック中にSiriを許可」をオフにする

かじがや 知っておくと便利なのが、マナーモードがオンの状態でサイドボタン(SE〈第2世代〉、iPhone 8以前はホームボタン)を長押してSiriに話しかけると、Siriが音を出さずに画面上の文字で教えてくれる。Siriがしゃべらないので、カフェとか外出先で静かに対応してほしいときに便利。一方、マナーモード中でも「Hey Siri」と声を掛けるとガンガン喋ってくるのでご注意を(笑)。

「Hey Siri」を使わないという人はオフにすることもできます。メリットは、電池の持ちがちょっと良くなることと、誤作動を防げること。また、Siriの「ロック中にSiriを許可」がオンになっていると、ポケットに入れているときなどに、「Hey Siri」と似たようなワードを話すと反応してしまって、誰かに電話をかけてしまうなど誤作動の原因に。オフにしていたら、そういったことがないので安心です。

iPhoneにしゃべりかけるだけで目覚ましもセットできる

Siriに3分間タイマーを設定してもらいました
Siriに3分間タイマーを設定してもらいました

かじがや 僕がSiriに頻繁にお願いするのは、「3分計って」「明日の朝7時に起こして」といった感じでタイマーやアラームが多いですね。ちょっと昼寝したいときなんかも「30分後に起こして」とすぐに頼んじゃう。

画像左は電話をお願いしたところ、画像右はメッセージをお願いしたところ。メッセージもSiriが打ってくれます
画像左は電話をお願いしたところ、画像右はメッセージをお願いしたところ。メッセージもSiriが打ってくれます

かじがや 「●●に電話して」もよく使います。電話帳の名前から情報を調べてくるので、電話帳に相手の連絡先が入っていればOK。いちいち名前を検索して番号を押さなくてもいいから楽なんです(画像左参照)。「●●にメッセージを送って」もよく使いますね。「●●に“今から帰ります”ってメッセージ送って」とか。そのまま文章を打ち送信してくれるので、文字を打つ手間が省けます(画像右参照)。常に話しかけることといえばそのくらい。

今日の天気を教えてくれたり、割り勘の計算もしてくれる

北海道の天気を聞いたところ
北海道の天気を聞いたところ

かじがや あ、あとは「今日の天気は?」「●●の天気は?」など、お天気ネタ。今の現在地の天気も教えてくれるし、場所を指定した天気も教えてくれるので、北海道で仕事なら、「北海道の明日の天気は?」とか(画像参照)。朝、着替えるときに今日の天気を聞いて、服を考えたりもしていますね。Appleの天気アプリからデータを引用しているのですが、これが結構当たるんです。

画像左が単位、画像右が割り勘の計算をお願いしたところ
画像左が単位、画像右が割り勘の計算をお願いしたところ

かじがや ほかにも、普通の計算から単位計算とかもOK。「30feetは何cm?」(画像左参照)、「●●mileは何cm?」とか聞かれたりしたときもSiriに聞けば一発だし、「●●$はいくら?」も聞ける。為替相場はYahooファイナンスの情報が紐づいていて、随時更新されているんです。海外旅行のときや、海外ドラマとかでわからないことが出てきたときとかも。あと、食事の割り勘とかも「●●円を4人で割り勘して」(画像右参照)っていえば教えてくれる。一円単位で教えてくれるから、なんとなく細かい人って思われにくかったり……(笑)。

とにかく、Siriは使ったらめっちゃ便利です!デバイスに話しかけるのが恥ずかしいという人は多いと思うんですけど、慣れちゃえば当たり前になります。僕なんかは、家の電気をつけたり、カーテンの開閉とかも全部声で、スピーカーにやってもらっています。最初は違和感があっても、慣れたらすごく便利。まずはiPhoneで、アラームやタイマーだけでも使ってみてください。使う機会はそれなりにあると思うんです。きっと便利さを実感できますよ。

海外旅行に◎!iPhoneが一瞬にして“翻訳機”に早変わり

かじがや Siriは翻訳機としても使えるんです。「Hey Siri」と話しかけるか、サイドボタン(SE〈第2世代〉、iPhone 8以前はホームボタン)を押して「“こんにちは”を英語で言って」(画像参照)、「“近くのトイレはどこ?”を英語で言って」といった感じでお願いすれば、わざわざ文字入力しなくても、すぐに知りたい単語やセンテンスに置き換えてくれる。

英語だけじゃなく、中国語、韓国語もできる。ベースが英語だったらスペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語など10カ国以上の言葉に変換できるから、ちょっと外国語での言い方を知りたいときや、旅行なんかでも便利ですよね。

かじがや また、Siriではないのですが、“iPhoneの翻訳機能”でいうと、9月にリリースされたiOS 14から標準アプリとして搭載された「翻訳」アプリもなかなかいい。会話ベースになっていて、言語を2つ選択し、マイクボタンを押して話すともう片方の言語に翻訳される。さらに、横向きにすると「会話モード」になって、普通に話した言葉をどんどん翻訳して再生してくれる。ほぼリアルタイムに変換してくれるから、外国語を話す相手と意思疎通を図りやすい。

こちらも英語、韓国語、中国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語など、主要言語に対応していて、事前にダウンロードしておけばオフラインでも使える。コロナ禍なので、今はまだ海外へ遊びに行くことができないですが、旅先なんかでも翻訳機代わりになってくれそうです!

iPhoneを無くしたときもSiriで居場所がわかる 

かじがや 部屋の中でしょっちゅうiPhoneを無くしてしまう人って意外と多いですよね。どこ置いたか分からなくなって、出かける間際に焦るなんてことも。そんなときは「Hey Siri どこにいるの?」と声掛けしてみましょう。すると「ここにいます!」とSiriが答えてくれる。

電源切れ、Siriの設定が「ロック中にSiriを許可」がオフになっていると使えない機能ですが、マナーモードでもちゃんと音声で答えてくれる。僕の場合はまったく探したことないですが(笑)。これで「iPhoneが見つからない!」と騒がずに済みますよ。

Siriに聞けば、気になったあの音楽の曲名も一瞬で!

かじがや Siriって、音楽を調べるのにも使えるんです。もともと「Shazam(シャザム)」というアプリがあったのですが知っていますか?お店とかでかかっている音楽などを、インターネット上にある同じ音楽と照らし合わせて認識してくれるサービスがあるのですが、それと同じ機能がSiriにもあって。ちゃんと音が拾えていれば間違いなく同じ曲を認識してくれる。曲名が分かって、Apple Musicにあったらそのまま再生もしてくれる。音楽好きならApple Musicと定期契約しておくといいかもしれないですね。

あと、音楽ではないのですが、知らない人名もSiriに聞けば一発。テレビで特集されている人や、ゲストで登場している人で、「この人誰だ?」みたいなときにSafariで検索することが多いけれど、Siriにつぶやくと代わりに調べてくれる。元情報はWikipediaなので、職業やどんな人なのかなど、ある程度の情報を知ることができますよ。

お困りごともSiriにお任せ。マップと連携して助けてくれる

東京駅近くのおすすめカフェを聞いてみると……
東京駅近くのおすすめカフェを聞いてみると……

かじがや Siriはマップと連携しているのもいいところ。例えば、「頭が痛いよ」と言えば、「どんなサービスをお探しですか?」みたいな感じで、近くの内科を探してくれる。また、「お腹空いたよ」とか「近くのカフェでおすすめは?」(画像参照)と言うと、近くのご飯屋さんを口コミ評価と距離、住所などを入れながらザーッとリストで提案も。

店の情報は、食べログなどから引用していて、口コミも付いているから店探しの参考になる。外出先でも、僕は、周りに人がいなければ結構普通にSiriに話しかけていろいろ手助けしてもらっています!

仕事の息抜きに……!? Siriで遊んでリフレッシュ

かじがや Siriはおふざけもやってくれます。例えば「ヒューマンビートボックスやって?」というと、「わかりました。実はいつもこっそり練習しているんです……」って、おもしろいくだりをやってくれたり(笑)。あとは、「ものまねやって」と言うと、結構流行りのものをやってくれたりする。早口言葉とか、ラップとか、いろいろやってくれます。文字だとこのおもしろさが伝わらないのが残念ですね(笑)。

【おまけ】ワンタップで、しゃべった言葉がすべて文字に変換

かじがや 最後に、いつでもどこでも役立つメモ機能について。一応、音声つながりですが、文字を入力するときに、キーボードの右下(ホームボタンのあるiPhoneは左下)にあるマイクのマークをタップすると、画面が波打って、しゃべった言葉が全部文字になる。仕事でメールを送る、ちょっと議事録をとりたいときにiPhoneだとフリック入力で大変じゃないですか。これなら長い文章も聞かせるだけでいいし、文字入力の漢字変換が使われるのでおかしな文章になることもなく、通常入力と同じくらいの精度で文章化できてらくちんです!

※掲載している情報は、2021年1月時点のものとなります

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プロフィール

かじがや卓哉
iPhone芸人、家電芸人
吉本興業所属。「家電製品総合アドバイザー」の資格を所有し、iPhone芸人、家電芸人として知られる。著書の「スゴいiPhone」シリーズ(インプレス)は、2018、2019年に日本でいちばん売れたiPhone関連本となっている。
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