CHAPTER1-01 画像素材を使わずに自分で撮影を行うメリット | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-

CHAPTER1-01 画像素材を使わずに自分で撮影を行うメリット

2024.5.17 FRI

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01 画像素材を使わずに自分で撮影を行うメリット
>POINT1 市販・無料提供されている素材集の制約 >POINT2 撮影した写真を商用利用する際の注意点

01-1 柔軟性と自由度が高い写真を自分で撮影しよう

Webサイトを制作する際、画像素材を利用することがあるだろう。画像素材は、市販されているものと、無料で提供されているものがありとても便利だが、Webサイトのイメージに合った画像を探すのがたいへんだ。素材によっては、リンクやクレジットを明記するなどの条件もある。さらに、他のWebサイトで使用されている画像と同じものになってしまう可能性も高い。素材として提供されているものは、汎用性が重視されているため扱いやすいが没個性的な写真が多く、見る人が見ればその画像が素材集の画像だと、わかってしまうこともある。

そこで、画像素材に頼らず自分で撮影することを考えてみてはどうだろうか。自分で撮影すれば、制作するページのデザインやレイアウト、テイストに合致した写真を撮れるし、文字やイラストをかぶせるときもそれを考慮した構図で用意できる。その柔軟性こそが、自分で撮影するいちばんのメリットだ。どんな写真をどう使うかイメージが決まっていて自分で撮影できれば、画像素材を探し回る必要がなくなる。

それに、自分で写真を撮れるようになっておけば、画像素材が使えないときに(特定の建物や商品のカットが必要なときなど)、別途カメラマンを雇う必要もなくコストも削減できる。

海外の写真や国内でもロケが必要な写真など、自分で撮ったほうがコストがかかるケースは素材を探すしかないが、それ以外はできるだけ自分で撮影してみよう。


画像素材はとても便利だが、探す手間がかかったり、コストや権利問題に気をつけなければならない


01-2 人物や建築物などは許諾をとって撮影する

写真の著作権は撮影者にあるため、自由に使えるのはよいところだ。ただし、写したものには注意が必要だ。人物を撮るときはあらかじめ許諾を得ておくのは当然として、偶然写ってしまった人、偶然写った車のナンバープレート、時には建築物などにも注意しなければならない。個人で使うなら問題にならないケースでも、商用利用となると話は別だ。建物でも使用許諾を求めてくるケースがある。

顔がはっきり写っていない遠くの人はよいが、街並みのカットを撮るときなどはできるだけ通行人の顔が写らないようにしよう。車のナンバープレートなど個人を特定できるものは写さず、著名な建築物を撮影する場合も、権利者に許諾の確認をする。

撮影したときはわからなかったが、会社や自宅などのディスプレイで撮影したものを確認したときに、写っているべきではないものが写っていたことに気づくこともある。画像編集ソフトウエアを利用して消せるものならいいが、それが不可能な場合もあるため現場ではタイミングや構図を変えながら、複数の写真を撮っておこう。

ちょっとした色やちょっとした明るさ、電線や看板などのちょっとしたじゃまものは、画像編集ソフトウエアで修正・加工が可能だ。写りはいまひとつでも、うまく加工すれば鮮やかで見栄えがよい発色にある程度修正できる。画像修正・補正でどこまで絵をつくれるか知っておけば、余裕をもって撮影に臨める。


人物や車のナンバープレート、建築物など所有者の権利にかかわるものを撮影する場合は、必ず許諾をとろう
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