CHAPTER1-02 デジタルカメラ撮影に必要な基本知識とポイント | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-

CHAPTER1-02 デジタルカメラ撮影に必要な基本知識とポイント

2024.5.17 FRI

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02 デジタルカメラ撮影に必要な基礎知識とポイント
>POINT1 ふたつの基本と正しいカメラの構え方 >POINT2 シャッターの押し方と光の調整

02-1 「ブレ」と「ピント」を知りカメラの正しい構え方を覚える

撮影を行うときの基本は数多いが、もっとも重要なのは「ブレない」ことと「ピントが合っている」こと。そして「色と明るさが適正なこと」だ。「ブレ」と「ピント」は特に大切で、このふたつだけは画像編集ソフトウエアで処理できない。色も調整が難しいのでできるだけ合わせて撮ろう。

まず覚えてほしいのは、カメラの構え方だ。ちゃんと構えて撮ればブレにくくなるし構図も安定する。このとき注意してほしいのは右手だ。最近はカメラを上下から親指と人さし指で挟むようにもつ人が多いが、これは悪い持ち方の典型だ。そのためここで正しい構え方を紹介する。まず右手の中指・薬指と親指で前後から挟んでカメラをもち、人さし指はシャッターを押すためだけに使う。そうすることで、右手のグリップがしっかり安定する。左手はもちやすいようにカメラを支え、あとは両ひじを身体にぴったりとつける。これでカメラの位置が首筋あたりのちょっと低い位置にくるようになる。無理に目の高さにカメラを構える必然性はないのだ。少し低い位置で構えた方が、視線を上げるだけで全体をさっと把握できる。

また、縦位置で撮るときはそのまま右手を上にし左手は下にしよう。そして左のひじを身体にぴったりつけて、カメラを下から支えれば安定する。手ブレが心配なときはベンチなど、手近なものにひじを乗せたり腕を押しつけて安定させるのがお勧めだ。


正しいカメラの持ち方を覚えて、イメージどおりの写真を撮ろう


02-2 シャッターの「半押し」と「露光」、「色」を理解する

デジタルカメラのシャッターを押すと「オートフォーカス」(以下、AF)が働き写真が撮影される。このときAFに時間がかかる(0.5~1秒くらい)ため、アッと思って慌ててシャッターを切っても撮れるのはちょっとあとの姿だ。また、慌てて押すと違った場所にピントが合ってしまう可能性が高くなる。必ず覚えるべきなのは「シャッターの半押し」だ。どのカメラもシャッターを半分だけ押すと「AFだけ」が作動する。これでピントを先に合わせ狙った場所にピントが合ったことを確認してからシャッターを押す。半押しのまま指を止めるとそこでフォーカス位置が固定されるので、ピントを合わせたあとで少しカメラの角度を変えて構図を変えることもできる。ピントが合わなかったときはやり直そう。カメラは構図の中央にピントが合いやすいため、被写体を中央に置いてピントを合わせてから、目当ての構図にして撮影する。

また撮影するときは、最初にストロボを「発光禁止」にセットしよう。正面からストロボの光を当てると陰影が不自然になったり手前だけが明るく写ったりする。きちんと撮るときはストロボをオフにし、必要なときだけオンにする。なお、暗いところではシャッタースピードが遅くなるためブレやすくなる。手がブレなくてもモデルが動いてしまうと「被写体ブレ」が起きてしまうのだ。この問題は、ISO感度を上げて解決しよう。感度を上げると少ない光でも撮れるようになるため、シャッタースピードが少し速くなる。しかしISO感度を上げすぎると画質が劣化するので気をつけよう。

続いて「露出」について説明する。カメラの撮像素子には「適正な分量の光」を当てなければならない。光が多すぎると明るすぎる絵になり、少ないと暗すぎる絵になる。このカメラに当てる光の調節を「露出」という。ディスプレイを見て、もっと明るく撮りたいと思ったら「プラスの露出補正」、明るさを抑えたいと思ったら「マイナスの露出補正」をかける。多少はあとから補正できるが、それは最小限にとどめたい。

最後に「色」について解説する。撮影場所の照明環境で色は変わるのだが、デジタルカメラは「ホワイトバランス」機能で白いものが白く写るように調整している。ふだんはオートでいいが、シチュエーションによっては青く写ったり赤っぽく写ったりすることがある。そんなときはホワイトバランスを手動で設定してきれいな色で写るように調整しよう。画像編集ソフトウエアで色を直すのは慣れないと難しいので、できるだけ色を合わせて撮りたい。


どこにピントを合わせたかは「緑色の枠」でわかるので、確認しよう


写真の明るさを変更したいときは、「露出補正」を行う。画面を見ながら調整できるのが便利
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