第2回 XHTMLで制作する際のポイント | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
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第2回 XHTMLで制作する際のポイント


今回は実際に、XHTMLを記述するポイントを紹介していく。各項目をTips集のようにまとめてあるので、HTMLとXHTMLの違いをチェックしてみるといいだろう。最後のまとめにはタグ記述例もあるので、そちらも参考にしてもらいたい。


解説:鷹野雅弘(株式会社スイッチ代表)

[プロフィール]

た かの・まさひろ●トレーナー、テクニカルライター、デザイナー。アップルストア銀座でのマンスリーイベント「CSS Nite」を主催するなど、多方面で活躍している。多忙なクリエーターが合間を見て学習できる「できるクリエーターFlash独習ナビ(インプレス)」や 「Illustrator CS2完全制覇(翔泳社)」などのほか、近刊では『できるクリエーターDreamweaver独習ナビ(インプレス)』を執筆するなど、クリエーター教育 にも力を注ぐ。



Tips 1
XHTMLでも<html>

HTMLは<html>にはじまり、</html>で終わる。これはXHTMLでも同様だ。XHTMLだからといって<xhtml>とならないし、拡張子も「.html」または「.htm」となり、HTMLと同じ。この点は勘違いしないで欲しいし、勘違いする人もあまりいないはずだ。


Tips 2
タグや属性は小文字で記述

HTMLとXHTMLの違いは、XHTMLでの記述では、タグ(要素名)および属性名はすべて小文字で記述する。HTMLでは、タグは大文字でも小文字でもよいとされていたので注意したい。また、現在、HTMLを使っていても、今後のことを考えて、タグおよび属性名を小文字で記述していくとよいだろう。このように、未来に向けて互換性を意識することを「前方互換」と呼ぶ。


Tips 3
属性値は必ず引用符で囲む


「width="200"」のように、属性値は必ず引用符(")で囲むように記述するのが、XHTMLだ。HTMLでは引用符がなくても基本的にOKだった。引用符についても、前方互換性を意識して付けるようにしていこう。なお、Windows版のInternet Explorer(6.0まで)で、表示中のページをHTMLファイルで別名保存すると、すべてのタグ、属性値が大文字になってしまうほか、引用符がなくなる。やむを得ず表示中のページを再利用する場合には、[表示]→[ソース]をクリックして、テキストエディタからコピー&ペーストしよう。


Tips 4
空要素の扱い


空要素(からようそ)とは、<img>や<br>のように閉じタグを持たない要素だ。正確には<br></br>と記述することもできるが、開始タグと終了タグの間が、文字通り「空」なので、終了タグを省略していた。XHTMLでは、空要素は<br></br>のように記述するか、<br />と記述する「br」と「/」の間に半角スペースを入れることに注意しよう。これがないとブラウザによってエラーとなってしまうのだ。もちろん、img要素も「 />」で閉じる。なお、<p>を空要素的に<br>2つ分として誤用されていたケースが稀にあるが、pは単独で使わず、<p>ではじまり</p>で閉じるのだ。空要素の取扱はしっかりと覚えておきたい。



Tips 5
属性の最小化表記はNG

XHTMLでは<option selected="selected">のように記述する。HTMLでの<option selected>は属性の最小化表記は行えない。うっかり、XHTMLで記述しているに、HTMLの<option selected>を使うと、エラーになるので、注意しよう。



Tips 6
タグの入れ子関係を正確に


「<p>段落の中の<em>強調箇所</p></em>」のように“互い違い”に要素を入れ子にすることはできない。HTMLでも推奨されない使い方だが、視覚系ブラウザでは柔軟に解釈してしまうことが多かった。XHTMLでは「<p>段落の中の<em>強調箇所</em></p>」のように、入れ子の関係を正確に記述していく。


Tips 7
「<」「>」「&」は実際参照で記述する

文章中の「<」「>」「&」「"」は、それぞれ「<」「>」「&」「"」のように実体参照を利用するか、「<」「>」「&」「"」のように数値参照を利用する。a要素内href属性内(リンク先の指定)でも「&」はそのまま使わないことに注意しよう。



Tipsのまとめ


上記については、基本的にタグの記述に関してのルールが厳格になったといえる。これを「文書が整形式(well-formed)である」という。XHTMLのメリットである文書の再利用を視野に入れる場合、整形式がない箇所があると、その時点で機械的な解釈が停止してしまって、XHTMLのメリットを享受できなくなってしまう。記述のチェック方法については、第4回で紹介予定なので、そちらで詳しく説明していこう。そのほかに、XHTML文書では、XML宣言、文書型宣言、言語コード、名前空間、メディアタイプといった記述を行う必要がある。これについては次回にご紹介する。


今回の整理資料
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