第6回 XHTML記述の検証方法
ここまでXHTMLの記述に関してご紹介してきたが、忘れてならないのは、正しく記述しないとXHTMLのメリットを享受できないという点だ。そこで、正しい記述を行うための検証方法を紹介していこう。検証はあくでも目安でしかないが、案件によってはこれらをクリアすることが品質基準となることもあるのでおさえておこう。なお、検証することをバリデート(validate)、検証ツールをバリデータと呼ぶ。こちらも合わせて覚えておくといいだろう。
解説:鷹野雅弘(株式会社スイッチ代表)
W3Cの検証サービスを使う
W3Cでは「W3C HTML Validation Service」という検証サービスを提供しているので、試してみよう。
検証方法は、ブラウザで「http://validator.w3.org/」を開き、次の3つの方法でチェックすることができる。
検証方法は、ブラウザで「http://validator.w3.org/」を開き、次の3つの方法でチェックすることができる。
(1)サーバに仮/本アップしている場合
[Validate by URL]の[Address]欄にURLを入力し、[Check]をクリックする。
(2)手元のファイルを検証したい場合(1)
[Validate by File Upload]の[選択...]ボタンをクリックしてファイルを選択し、[Check]をクリックする。
(3)手元のファイルを検証したい場合(2)
[Validate by Direct Input]のテキストエリアにソースコードをペーストし、[Check]をクリックする。
検証に合格すると、This Page Is Valid XHTML 1.0 Transitionalと表示される
検証に合格したことを示すアイコンを貼り付けることができる
Another HTML-lint gatewayでのチェック
「W3C HTML Validation Service」は日本語化されていないが、「Another HTML-lint gateway」は日本語化されている。日本語されたウェブサイトでチェックしたいのであれば、こちらのページが便利。
「W3C HTML Validation Service」同様、URLを指定したり、ファイルを送信してチェックすることができる。「W3C HTML Validation Service」に比べ、やや「うるさ型」のチェックをしてくれる。
検証結果は、0~9の減点法で表示される。数字の大きいものからつぶしていこう。修正する際には、解説を見て参考にすることができる
90点以上だと「よくできました」が表示される
MacユーザーならJChecker
Macintosh環境で、Jeditを使っている場合には、「JChecker」というプラグインを利用するといいだろう。有料であるが、Jeditユーザー向けの優待販売もあるので、要チェックだ。
Dreamweaverで構文を確認
Dreamweaverユーザーは、Dreamweaverの検証機能を利用するといいだろう。検証したいファイルを開き、メニューバーの[ファイル]→[ページのチェック]→[マークアップのバリデート]をクリック。キーボードでのショートカットは「shift」+「F6」でチェックをしてくれる。ユーザーの多いDreamweaverだけに活用の価値はある。試してもらいたい。
Dreamweaverでの検証後、[結果]パネルが開き、検証結果が修正すべき内容とともに表示される。ダブルクリックすると、該当箇所のソースコードがハイライト表示されるので、修正を行う
Firefoxの拡張機能で検証
Firefoxに「Web Developer日本語版」拡張機能をインストールすると、[ツール]から[HTML構文の検証(W3C:英語)]をクリックして、表示しているページを検証することができる。Web制作者であれば、この様な拡張機能をFirefoxに搭載しておくと、仕事も円滑に進むだろう。
●Web Developer日本語版(インフォアクシア)
http://www.infoaxia.com/tools/webdeveloper/
http://www.infoaxia.com/tools/webdeveloper/
ツールのプルダウンメニューから構文を検証できる
今回で「Web標準からみるXHTML」は終了です。
次回から新テーマでお送りします。ご期待ください。