第3回 XHTMLで制作する際のポイント(2) | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
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Web標準からみるXHTML

第3回 XHTMLで制作する際のポイント


前回では主にタグの記述についてご紹介した。引き続き、実際に、XHTMLを記述するポイントをTIPS形式で紹介していく。基礎的な事項なので、しっかりと頭に叩き込んでおこう。


解説:鷹野雅弘(株式会社スイッチ代表)

[プロフィール]

た かの・まさひろ●トレーナー、テクニカルライター、デザイナー。アップルストア銀座でのマンスリーイベント「CSS Nite」を主催するなど、多方面で活躍している。多忙なクリエーターが合間を見て学習できる「できるクリエーターFlash独習ナビ(インプレス)」や 「Illustrator CS2完全制覇(翔泳社)」などのほか、近刊では『できるクリエーターDreamweaver独習ナビ(インプレス)』を執筆するなど、クリエーター教育 にも力を注ぐ。



Tips 1
XML宣言の記述

第1回で触れたようにXHTMLはXMLのルールにしたがってHTMLを利用できるようにしたものだ。XML文書であることを示すために、文書の先頭にXML宣言と呼ばれる1行を挿入する。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
「これはXML1.0で記述され、文字コードはUTF-8です。」というのがこの意味だ。
 
Shift-JISを使用する場合には、
<?xml version="1.0" encording="Shift_JIS"?>
と記述する。
なお、XHTML文書のデフォルトの文字コードは「UTF-8」(または「UTF-16」)であるため、「UTF-8」の場合には、このXML宣言を省略することができるので、覚えておきたい。XML宣言のあるなしによって、ブラウザの表示方法が変わってしまうため、XML宣言をつけないケースも少なくないこともある。この話題は追って詳しくご紹介する。


Tips 2
文書型宣言(ドキュメントタイプ)

XML宣言に続き、次のように文書型宣言を挿入する。

<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">
 
文書型宣言は、この文書がXHTMLのどのバージョンで記述されているかを示すもので、上記では「XHTML 1.0」だ。さらに同じ、「XHTML 1.0」でも「Transitional」(移行型)のほか、「Strict」(厳密型)、「Frameset」(フレーム利用型)の3つの型があり、それぞれ次のように記述していく。
 
◇XHTML 1.0 Strict
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">

◇XHTML 1.0 Frameset
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Frameset//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-frameset.dtd">

◇XHTML 1.1
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.1//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml11/DTD/xhtml11.dtd">

XHTML 1.1ではTransitional、Framesetは廃止され、Strictに相当するもののみが残っている。
ちなみに、前半の「-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN」の部分を「公開識別子」、「"http://www.w3.org/TR/html4/~.dtd">」の部分を「システム識別子」と呼ぶ。「DTD」は「Docment Type Definition」(文書型定義)の略だ。


参考資料:ドキュメントタイプの一覧図

参考資料:ドキュメントタイプの一覧図



Tips 3
言語コード、名前空間


HTMLでは<html>のみ、または<html lang="ja">のように言語コードをつけていたが、XHTMLでは次のように記述する。

<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" lang="ja" xml:lang="ja">
 
「lang="ja" xml:lang="ja"」の「ja」はもちろん「Japanese」だ。また、どのタグセットに従ったXML文書なのかをxmlns属性で表現することを指定する。


Tips 4
MIMEタイプ


<meta http-equiv="Content-Type" />のcontent属性に、XHTMLでは、「application/xhtml+xml」を記述するのが推奨されている。ところが、Internet Explorerとはじめとする一部のブラウザが対応していないため、後方互換性を重視して従来通り「text/html」で記述するのが一般的だ。
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8" />



Tipsのまとめ


「XHTML 1.0 Transitional」文書の冒頭は、次のように記述する。そのまま使うと考えておこう。しかし、例外のポイントが2つあることも覚えておきたい。

 
(1)XML宣言は省略するケースがある。
(2)文書型宣言は、バージョンによって書き換える。
 

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" lang="ja" xml:lang="ja">
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8" />



次号につづく



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