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第3回 RSS 仕様の概要をチェック

 

前回は、RSS の歴史について紹介しました。第3回となる今回は、RSS の仕様についての概略を説明しましょう。概略を理解すると、自ずとRSSに対する知識も増していくはずです。少々タグばかりの原稿となってしますが、RSSを理解する上で重要なポイントとなります。しっかり把握しておきましょう。

 


解説:柳田 浩平(株式会社フィードフォース)

 

 

 

 

 

 

 


[プロフィール]

やなぎた・こうへい●株式会社フィードフォース勤務。同社においてエンジニアとしてWebアプリケーションの開発に従事している。
好きな言語はRuby。日本Rubyの会所属。東京都在住

 

 

RSS 2.0 の仕様

今回は、RSS 2.0 の仕様について一部分を紹介します。正確な仕様の全体については、「Really Simple Syndication: RSS 2.0 Specification」で公開されています。今回の解説より、さらに仕様の詳細が記載されています。英語ですが、関心のある方はこのサイトを参照してください。

 

「Really Simple Syndication: RSS 2.0 Specification」のサイト

「Really Simple Syndication: RSS 2.0 Specification」のサイト

●channel 要素
まず、ルート要素として 「rss 要素」があります。「rss 要素」には、「version属性」として "2.0" を指定しなくてはなりません。「rss 要素」の下に 1 つの 「channel 要素」があります。channel 要素の中には、次の3つの要素を記述する必要があります。

* title 要素: チャンネルのタイトルを記述します。
* link 要素: このチャンネルに対応する Web ページの URL を記述します。
* description 要素: チャンネルの概要を記述します。

ここまでの要素は、例えば次のようになります。

<rss version="2.0">
<channel>
<title>サンプルサイト</title>
<link>http://www.example.com/</link>
<description>...</description>
</channel>
</rss>

必須要素のほか、任意に記入できる要素があります。
任意要素の例を次に挙げます。

●language 要素
チャンネルが書かれている言語を記述します。
日本語の場合は「ja」です。

●copyright 要素
チャンネルのコンテンツに関する著作権情報を記述します。

●pubDate 要素
チャンネルのコンテンツが公開された日時をRFC 822 形式で記述します。
曜日(アルファベット3文字)、コンマ、月(アルファベット3文字)、年、時刻、タイムゾーン(日本時間は「+0900」)を並べると、RFC 822 に適合する時刻の表現となるのです。例えば、日本時間の2006年9月26日16時09分12秒は「Tue, 26 Sep 2006 16:09:12 +0900」と表します。ここでは、火曜日は「Tue」、9月は「Sep」と表示されていることになります。

●item 要素
item 要素は channel 要素の下に置かれます。
例えばブログの更新情報では、1 つの item 要素が 1 つの
ブログエントリに対応するでしょう。item 要素の子として存在することのできる要素の例には、次のようなものがあります。
・title 要素
アイテムのタイトルを記述します。

・link 要素
アイテムの URL を記述します。

・description 要素
アイテムの概要を記述します。

・author 要素
アイテムの著者のメールアドレスを記述します。
nobody@example.com (Kouhei Yanagita)」のように、
かっこ付きで名前を記述することもできます。

・category 要素
アイテムの属するカテゴリを記述します。
カテゴリが複数ある場合は、「item 要素」に複数の 「category 要素」を含めることができます。

・pubDate 要素
アイテムの公開日時を記述します。

・guid 要素
世の中に存在する全てのフィード内で一意な ID を記述します。URL でない文字列を 「guid 要素」に記述する場合は、「isPermaLink 属性」として false を指定する必要があります。

・enclosure 要素
アイテムに添付するメディアオブジェクトを記述します。「url 属性」としてメディアオブジェクトの URL を「length 属性」としてオブジェクトのバイト数を「type 属性」としてオブジェクトの MIME タイプを記述します。

この「enclosure 要素」を使っているのが Podcast です。
Podcast のアグリゲータは巡回する RSS の「enclosure 要素」を調べることによって、音声ファイルなどの URL を取得し、ダウンロードしています。

その他のバージョン

この記事では、RSS 2.0 の仕様について簡単に説明しました。RSS 2.0 のほか、RSS 1.0 というバージョンも広く使われています。前回述べたとおり、RSS 1.0 と 2.0 は全く異なるフォーマットです。RSS 1.0 の仕様については、「RDF Site Summary (RSS) 1.0」を参照してください。
http://web.resource.org/rss/1.0/

次回につづく
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