株式会社アブストラクトエンジンは、“画像生成系AI VTuber”を掲げる「絵藍ミツア」のプロジェクトを始動させたことを発表した。

「AIとみんなでつくるアート」をコンセプトにしたプロジェクト。配信時のコメントで作品テーマを募集したり、コメントを構成の決定材料にしたりと、YouTube配信を通してインタラクティブな“制作活動”を展開する。

株式会社アブストラクトエンジンは、株式会社ライゾマティクスから2020年に社名変更。「ライゾマティクスリサーチ」が「ライゾマティクス」として改められた。株式会社アブストラクトエンジンは齋藤精一氏が代表取締役を務め、真鍋大度氏らが取締役に名を連ねている。

「絵藍ミツア」のプロジェクトが目指しているのは、YouTubeの視聴者のコメントから方向性を決め、少しずつ作品を完成させていく“参加型アート体験”の創出。プロジェクトの開始に伴い、「クリーンなデータ」のみでゼロからフルスクラッチ学習したという画像生成AIモデル「Mitsua Diffusion CC0」も公開された。

ここでの「クリーンなデータ」とは、同社が権利的または心理的に「クリーン」と考えるデータ。AIの学習については、SNSでのユーザーとの対話なども踏まえて、現在進行形で方針が模索されているようだ。

既存の学習済みのモデルをそのまま使うことはせず、倫理的問題の解決に重点を置いているため、「表現能力は高くありませんのでご了承ください」とも補足。「絵藍ミツア」が視聴者とともに完成させた作品はCC0ライセンスでの公開を予定しており、YouTubeでの配信は2023年3月の初回スタートが予定されている。

株式会社アブストラクトエンジン
URL：https://elanmitsua.com/
2022/12/27