ヤフー株式会社が提供している「ヤフー・データソリューション」で、「検索データから作った漢字で2023年上半期を振り返る」と題したレポートが公開された。
「ヤフー・データソリューション」は、膨大な量のビッグデータを活用し、企業や自治体の事業活動を支援しているサービス。今回のレポートでは、2023年上半期の各月にユーザーから検索された特徴的な漢字がユニークなかたちで発表されている。
このレポートによると、2023年の「各月の漢字」は、1月が「間」、2月と3月が「大」、4月が「黄」、5月が「家」、6月が「状」となった。それぞれ、2022年の同じ時期と比べて特徴的なキーワードをもとに抽出した結果。2023年6月の集計については15日までのものとなっている。
たとえば2023年1月については、新型コロナウイルス感染症の再流行やインフルエンザの流行を受け、「隔離期間」を調べる需要が増えて「間」が検索される頻度が高かったと分析されている。
また、2月と3月はいずれも同じ漢字の「大」だが、2月はトルコ・シリア地震の影響による「東日本大震災」の検索数の増加が主な要因であった。一方で、3月はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で活躍した「伊藤大海」選手や「大谷翔平」選手に関するキーワードが検索されやすかったことで、奇しくも2月と同じ「大」が特徴的な漢字となっている。
実はこのような「各月の漢字」の集計は昨年にも実施されている。2022年は1月が「検」、2月が「子」、3月が「人」、4月が「速」、5月が「金」、6月が「割」、7月が「統」、8月が「期」、9月が「新」、10月が「水」、11月が6月と同じく「期」で、12月は「代」であった。
2022年の社会状況を反映した漢字として特に分かりやすいのは1月だろう。「検」は「抗原検査キット」や「PCR検査 無料」に含まれる文字。8月と11月の「期」も、2023年1月の「間」と似たような傾向で、新型コロナウイルス関連の検索が大きく影響を及ぼしている。
これらの結果をさらに「新規陽性者数の推移」と見比べると、実際に陽性者数が大幅に増加したタイミング(8月)と検索の傾向がしっかり一致していることが分かる。
社会的にそれほど大きなトピックがない月の検索では、映画やドラマなどの作品が目立つ。また、スポーツの国際大会などの話題のトピックがあるタイミングでは、関連した漢字が用いられやすいことも示されている。
この傾向は、月ごとだけでなく「各年の漢字」でも顕著。検索された漢字を見るだけで、その時期の社会の状況やブームが、ある程度は把握できる面白い結果と言えるだろう。今後、2023年の下半期にどのような漢字が検索されることになるのか、さらに2023年の1年間を象徴する漢字が何になるのかも興味が湧いてくる。
なお、これらの集計・分析での「特徴的に検索されたキーワード」の抽出は、以下のような定義に基づいて実施されている。
ヤフー株式会社「ヤフー・データソリューション」
URL:https://ds.yahoo.co.jp/
レポートURL:https://note.com/ds_yahoojp/n/n08c15517e6f2
2023/07/05