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テクノロジー

ChatGPTでは的確な“指示出し”が大切! セントラルオフィスが「プロンプト」のコツをまとめた資料を公開

2023.09.04 Mon

株式会社セントラルオフィスは、データ分析と生成AIに特化した情報メディア「Ainova」で、プロンプトエンジニアリングのコツをまとめた資料を公開した。OpenAI社が公開した「GPT best practices」をもとに、ChatGPTを最大限活用するためのコツを紹介したもの。特別な登録などを必要とせず、無料で閲覧・ダウンロードができる。

画像生成AIなどと同様に、大規模な言語モデルのChatGPTも急速に普及し、活用の幅が広がっている。しかし、さまざまな可能性を秘めたChatGPTだが、その使い方によって精度は変わり、「実際に使ってみたけれど大したことはなかった」と感じた人も多いことだろう。現状では、生成系のAIはユーザーが出す指示「プロンプト」によって得られる結果に大きな違いが出る。

とはいえ、その「プロンプト」をどのようにすれば良いかで、つまずいてしまうユーザーも多いはずだ。そこで参考資料として公開されたのが、今回の「OpenAIが推奨!ChatGPTを最大限活用するためのプロンプトの7つのコツ」という資料。分かりやすくまとめられており、自分で勉強するだけでなく、職場や教育現場での教材としても活用しやすい。

今回の資料の内容はスライドにもまとめられている

7つのコツとして挙げられているのは、「詳細な説明をする」「ペルソナを設定する」「区切り記号を使用する」「具体例を提示する」「回答の長さを指定する」「考える時間を与える」「複雑なタスクを分解する」というもの。資料では、実例も公開されていて結果が見えやすい。

的確なプロンプトでChatGPTを使いこなすための7つのコツ

そして、この資料の特に分かりやすいのは「コツを使うとどうなるか」と同時に「コツを使わないとどうなるか」も掲載されているところだろう。

たとえば「偶数・奇数を判定するRのコードを取得したい」といったシーンでは、「詳細な説明をする」というコツを省いて言語の指定をせず「偶数・奇数を判定するためのコードを書いてください」とだけ指示すると、Pythonのコードで出力されたようだ。「偶数・奇数を判定するためのRのコードを書いてください」と記載することで、要望に沿った正しい出力が得られることが解説されている。

的確な例とともにNG例も記載されていて分かりやすい資料
 

ちなみに、本資料には、ChatGPTに特定のキャラクターや役割を設定する「ペルソナの設定」や、翻訳や要約などのタスク依頼の際に三重引用符などの区切り記号を利用する、といった、ある意味で“高度ではあるけれど常識となりつつあるコツ”も多い。その中で、特に1つ「目から鱗である」と感じたのは、「考える時間を与える」という項目だ。

そこでは、学生の数学の答案の評価を例にしながら、ChatGPTにも一度「考える」猶予の時間を与えることで、より正確な結果を得られることが示されている。ある程度、ChatGPTを使ったユーザーでも新しい発見があり、一見の価値がある資料と言えるだろう。
出展:OpenAIが推奨!ChatGPTを最大限活用するためのプロンプトの7つのコツ 
https://generativeinfo365.com/?p=1589

株式会社セントラルオフィス 
URL:https://generativeinfo365.com/ 
2023/09/04

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