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新製品

M3チップ採用で最大24GBメモリの搭載にも対応した新しい24インチ「iMac」を前モデルと比較!

2023.11.06 Mon

Appleは、2023年10月末の製品発表会で新しい24インチの「iMac」を発表し、予約注文の受付を開始しました。11月7日(火)から、Apple Store直営店とApple製品取扱店での販売が開始されます。

最大の特徴は、同時に発表された新たなM3チップを搭載していることです。同チップの詳細も含め、この記事では「前モデルと何が変わったのか」などのポイントを紹介していきます。

新発表のApple M3チップ

同社のパソコンは、現在ではインテルベースのCPUのモデルからAppleシリコン搭載モデルへの移行が完了しており、コンシューマー向けのオールインワンタイプのデスクトップ機「iMac」でも2021年からM1チップ搭載機が販売されていました。今回の発表の前には、既に登場済みのM2チップを搭載する「iMac」が発売されるのではないかとの見方もありましたが、ふたを開けてみれば新型の「iMac」には最新のM3チップが採用されました。

「M3チップ」ファミリーへの進化

M3チップは基本的な処理速度を向上させつつ、特にGPUが進化しています。新テクノロジーの「Dynamic Caching」を導入し、リアルタイムでハードウェアのローカルメモリの使用量を割り当てることで、それぞれのタスクに必要とされる正確な量のメモリのみが使われるようになりました。高い負荷がかかりやすいプロ向けのアプリやゲームなどでのパフォーマンスが向上しています。

M3・M3 Pro・M3 Maxが登場(“M3 Ultra”は現時点では未登場)

「M1シリーズ」「M2シリーズ」と同様にグレード展開が用意されており、「M3シリーズ」にも現時点で「M3」「M3 Pro」「M3 Max」があります。これらのうち、新型の「iMac」が搭載しているのは「M3」チップ。8コアCPU(4つの高性能コア+4つの高効率コア)と最大10コアのGPUを備え、ユニファイドメモリは最大24GBとなっています。

iMacに採用された「M3」は最大24GBのユニファイドメモリに対応

7色のカラーバリエーションは踏襲

筐体のデザインについては、2021年発売の「M1」モデルのものが踏襲されました。本体カラーバリエーションも引き続きツートーンをベースとしたブルー/グリーン/ピンク/シルバー/イエロー/オレンジ/パープルの全7色が用意されています。各自の好みによって評価は分かれるでしょうが、この鮮やかな本体色は2021年当時に「そろそろ時代の雰囲気を明るいものに」との思いを込めて採用されたものです。このコンセプトが続いているのは、個人的には好ましく感じます。

鮮やかな7色のカラーバリエーションなどは前モデルを踏襲

サイズについても、前モデルからの変更はありません。基本的には「内部スペックが向上した新製品」と捉えて良いでしょう。4.5K Retinaのディスプレイ、1,080pのFaceTime HDカメラ、6スピーカーマイク+3マイクアレイの構成といった点にも大きな変更はなく、「M3チップにどこまで魅力を感じるか」が買い替えの鍵となっています。

ただし、前モデルではなく、それ以前のAppleシリコン非搭載Macのユーザーであれば、乗り換えの恩恵は非常に大きいでしょう。今回の発表でも「最も人気のある27インチiMacモデルよりも最大2.5倍高速」「最もパワフルな21.5インチiMacモデルよりも4倍高速」といった「Intel搭載モデルからのアップグレード」の利点を前面に出したアピールが展開されています。ここでの「最も人気のある27インチiMac」は3.3GHz 6コアIntel Core i5搭載機、「最もパワフルな21.5インチiMac」は3.0GHz 6コアIntel Core i5搭載機のことを示しています。

 iMac(2023年・M3チップ搭載機)iMac(2021年・M1チップ搭載機)
ディスプレイ 24インチ 4.5K Retinaディスプレイ  24インチ 4.5K Retinaディスプレイ 
ディスプレイ仕様 4,480×2,520pixels/500ニトの輝度/
広色域(P3)/True Toneテクノロジー
  4,480×2,520pixels/500ニトの輝度/
広色域(P3)/True Toneテクノロジー
 
チップ
(SoC)
 Apple M3(8コアCPU/10コアGPU)  Apple M1(8コアCPU/8コアGPU) 
ストレージ(SSD) 最大2TB  最大2TB 
メモリ 8GB(最大24GB)  8GB(最大16GB) 
メディア
エンジン
 AV1デコード対応  AV1デコード非対応 
ワイヤレス
通信
 Wi-Fi 6E(802.11ax)/Bluetooth 5.3  Wi-Fi 6E(802.11ax)/Bluetooth 5.0 
本体カラー 全7色
(ブルー/グリーン/ピンク/シルバー/イエロー/オレンジ/パープル)
  全7色
(ブルー/グリーン/ピンク/シルバー/イエロー/オレンジ/パープル)
 
本体サイズ 547(幅)×461(高さ)×147(奥行)mm  547(幅)×461(高さ)×147(奥行)mm 
重量 4.48kg  4.48kg 
 青字は前モデルとの違い 

前機種との比較(上位モデルどうし)では「M3チップ」のほかにさほど大きな違いはありませんが、「M3」採用の恩恵として最大24GBメモリの搭載が可能となった点でしょう。また景気や為替などの変動もあって一概に単純な比較はできませんが、製品発表時の価格は大幅に上がっています。

新しい「iMac」の基本構成モデルのラインナップ

今回発表された「iMac」新モデルには、大きく分けて8コアGPUの「M3」チップの製品と、10コアGPUの「M3」チップの製品が用意されました。前者はThunderbolt(USB 4)×2基のみ、後者はThunderbolt(USB 4)×2基+USB 3×2基のインターフェイスを実装しているため、それぞれ公式に「iMac(M3、2つのポート)」「iMac(M3、4つのポート)」といった呼び分けがされています。

 iMac(M3、4つのポート)iMac(M3、2つのポート)
チップ(SoC)Apple M3(8コアCPU
/10コアGPU)
Apple M3(8コアCPU
/8コアGPU)
ストレージ(SSD)256GB/512GB(最大2TB)256GB(最大1TB)
メモリ8GB(最大24GB)8GB(最大24GB)
主なインターフェイスThunderbolt(USB 4)×2/USB 3×2/ギガビットEthernetThunderbolt(USB 4)×2/ギガビットEthernetはオプション対応
セキュア認証Touch IDTouch IDはオプション対応
標準付属の入力機器Touch ID搭載Magic Keyboard/Magic MouseMagic Keyboard/Magic Mouse
本体カラー全7色
(ブルー/グリーン/ピンク/
シルバー/イエロー/オレンジ
/パープル)
全4色
(ブルー/グリーン/ピンク/
シルバー)
価格(税込)262,800円(512GB SSD)
234,800円(256GB SSD)
198,800円(256GB SSD

「2つのポート」モデルでは、7色の本体カラーのうちブルー/グリーン/ピンク/シルバーの4色のみしか選べないため注意が必要です。デザイン重視でイエロー/オレンジ/パープルのモデルを使いたい場合には、必然的に上位の「4つのポート」モデルを購入するしか選択肢はありません。また、「4つのポート」機にはSSDの容量が256GBと512GBのものがあり、「2つのポート」モデルは256GB。オプションで前者は最大2TB、後者は最大1TBまで容量を増やせます。

イエロー/オレンジ/パープルのデザインを使いたい場合には必然的に上位機の購入が必要となる

もう1つの違いとして、「4つのポート」モデルには「Touch ID搭載Magic Keyboard」が標準で同梱されています。この付属品はテンキーなしモデルで、テンキー付きのものはオプションとしての扱いです。「2つのポート」モデルに標準で付属するキーボードは「Magic Keyboard」で、「Touch ID搭載Magic Keyboard」はテンキー付き/テンキーなしのいずれもオプションとされています。

* * * * * * * * * *

「M3チップの採用」という目玉はあるものの、今回の新しい「iMac」は、画期的な全く新しい製品の登場というよりは、着実な性能アップを果たした製品という位置付けとなります。とはいえ、それは前モデルの「M1搭載のiMac」との関係性であって、それ以前のIntelベースの「iMac」のユーザーには買い替えのメリットも大きそうです。

わずか2〜3年ですぐに新しいモデルに乗り換えるというケースは決して多くはないため、前モデルとの差異がそこまで目立たないのは自然なことかもしれません。つまり、ある意味で「M1チップ」搭載の前モデルが、現時点でのある一定の「iMac」の完成形であったことを示すとも考えられるのではないでしょうか。

Apple
URL:https://www.apple.com/jp/
2023/11/06

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