※エプサイト展での実際の展示とは異なる
©Keichi Tanaami Courtesy of NANZUKA ©Fujio Productions Ltd. / Shueisha Inc.
2023年11月10日(金)から11月29日(水)まで、エプソンスクエア丸の内 エプサイトギャラリーにて「TANAAMI!! AKATSUKA!!/Tanaami Tea Ceremony」展が開催されます。赤塚不二夫氏(1935〜2008年)の漫画とコラボレーションした田名網敬一氏の展覧会です。
会期中の休館日は毎週日曜および11月23日(木・祝)で、営業時間は11:00〜18:00。入場無料で作品を鑑賞できる注目の企画となっています。
発端となった「集英社マンガアートヘリテージ」
世界的なアーティストである田名網敬一氏と赤塚不二夫氏の漫画のコラボは、2021年末の「集英社マンガアートヘリテージ」企画でのグラビアプリント作品から実現されました。「集英社マンガアートヘリテージ」は、漫画を “受け継がれていくべきアート” (マンガアート)として展開するプロジェクトです。
田名網氏は、赤塚氏の漫画とのコラボ作品に継続して取り組み、2023年には1月からパルコミュージアム東京(渋谷)で「TANAAMI!! AKATSUKA!!/That’s All Right!!」、7月からSRR Project Space(下北沢)で「TANAAMI!! AKATSUKA!!/Revolver」という展覧会が開催されました。
9月には、グラビアプリント作品の新作の屏風をArt On Paper(ニューヨーク)にも出展。そのほか、1月刊行の作品集「TANAAMI!! AKATSUKA!! / That’s All Right!!」は東京ADC賞 原弘賞を受賞するなど、各方面で高く評価されています。
©Keiichi Tanaami Courtesy of NANZUKA ©Fujio Productions Ltd. / Shueisha Inc.
原弘賞を受賞した画集「TANAAMI!! AKATSUKA!! / That’s All Right!!」の魅力
この画集について詳しく触れておくと、もともとの始まりは2021年12月で、集英社が田名網氏にグラビア印刷での作品の制作を持ちかけたところにあります。その相談を受け、田名網氏が赤塚不二夫氏の漫画とのコラボを発案しました。
©Keiichi Tanaami Courtesy of NANZUKA ©Fujio Productions Ltd. / Shueisha Inc.
2023年1月から2月にかけての渋谷パルコでの展覧会にあわせて刊行された本画集は、柿木原政広氏(10inc.)がアートディレクターを担当しています。A3判の大きなサイズで、カバーを開くと大判ポスターになる特殊仕様が採用されました。さらに、多くの片観音折りと両観音折りのページが盛り込まれ、まさに“アート”という佇まいの見どころが多い造本と言えるでしょう。
©Keiichi Tanaami Courtesy of NANZUKA ©Fujio Productions Ltd. / Shueisha Inc.
2022年12月に実施された印刷の工程では、富山県の現場に田名網氏本人が向かい、オフセット印刷機に直接特色インキを流し込む「ライブプリンティング」が行われました。時間とともにインキが機械の中で重なって混ざり合うことで、1部ごとにページの印刷結果が異なるという実験的な仕上がりとなっています。
©Keiichi Tanaami Courtesy of NANZUKA ©Fujio Productions Ltd. / Shueisha Inc.
| 画集「TANAAMI!! AKATSUKA!! / That’s All Right!!」クレジット |
|---|
| 著者:田名網敬一 |
| アートディレクター:柿木原政広(10inc.) |
| クリエイティブディレクター:岡本正史(集英社) |
| デザイン:内堀結友(10inc.) |
| 印刷製本:山田写真製版所 |
| プリンティングディレクター:熊倉桂三 |
| 用紙:竹尾 |
| 解説:山下裕二 |
| 英訳:翻訳センター |
| 英訳監修:ニコル・クーリッジ・ルマニエール |
| 協力:フジオプロ |
| マネジメント:NANZUKA |
展覧会ではオリジナルの「茶室テント」を初公開
今回の展覧会「Tanaami Tea Ceremony」は、このような展開を経てきた田名網敬一氏と赤塚不二夫氏の漫画のコラボをリアルに目の当たりにできる最新の機会です。ニューヨークで展示された屏風はエプソンのUVインク搭載プリンタで出力されており、そのほかに昇華転写インクプリンタで全面プリントされたオリジナルの「茶室テント」も初公開されます。
©Keichi Tanaami Courtesy of NANZUKA ©Fujio Productions Ltd. / Shueisha Inc.
これらの屏風やテントは、折りたたんでコンパクトに収納できることも特徴です。移動や展示を簡単に行えるそうで、とても斬新な「新しいスタイルでの漫画の表現・マンガアートの展示」と言えそうです。漫画・アート・デザインと、さまざまな分野をつなぎ、“新しい展示の可能性”を感じさせる空間となることは間違いありません。無料で入場できることも大きなポイントで、この貴重な機会にぜひチェックしてみることをオススメします。
■期間:
2023年11月10日(金)~11月29日(水)
■開催場所:
エプソンスクエア丸の内 エプサイトギャラリー
東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル 1F
■問い合わせ先:
エプソン販売株式会社(主催)/集英社マンガアートヘリテージ
url. https://epson.jp/epsite/
url. https://mangaart.jp/ja/