若手クリエイターを対象とした「2024年度グッドデザイン・ニューホープ賞」が応募を受付中

2024.03.26 Tue

公益財団法人日本デザイン振興会（JDP）が「2024年度グッドデザイン・ニューホープ賞」の応募を受け付けています。2022年度から開始された若手クリエイターを対象とするデザイン賞で、今年度は2024年8月15日（木）まで募集中です。

【目次】

グッドデザイン賞で知られるJDPが主催
4つのカテゴリーがあってテーマは自由
事前審査・1次審査・最終審査の3段階方式

グッドデザイン賞で知られるJDPが主催

「2024年度グッドデザイン・ニューホープ賞」（GOOD DESIGN NEW HOPE AWARD 2024）は、長年にわたって「グッドデザイン賞」を通じて社会へのデザインの浸透と啓発を担ってきたJDPが、その経験を踏まえて設置しました。デザイナーやクリエイターを目指す各種専修専門学校・大学・大学院の学生や、卒業・修了から間もない若手クリエイターを対象としています。

この賞は「新しい世代に特化したデザインの評価と振興のためのプログラムを設けることが、デザインの可能性をさらに広げるとともに、社会をよりよくしていく新たな力を生み出すことにつながる」という考えに基づいて開始されました。新たなクリエイティブ人材の発掘とキャリアアップの支援、デザインを通じた新たな産業や文化の発展への寄与を目的として実施されています。

4つのカテゴリーがあってテーマは自由

2023年度には、日本全国から415件の応募がありました。審査委員会による審査を経て、最優秀賞1件と優秀賞7件を含む78件が受賞を果たしています。今回の開催でも最優秀賞（1点）や優秀賞（7点ほど）のほかに、点数制限のない入選が用意されました。そのほかに特別賞が設けられる場合もあります。

本企画の大きな特徴は、募集テーマが指定されていないことです。応募者が自らテーマを考えて取り組んだデザインで挑戦できます。卒業制作やゼミの課題などで制作したデザインでも応募が可能です。

募集カテゴリーも幅広く、「物のデザイン（製品など）」「場のデザイン（建築／施設／環境など）」「情報のデザイン（コンテンツ／プログラム／メディア／グラフィックデザインなど）」「仕組みのデザイン（サービス／システム／取り組みなど）」があります。各カテゴリーの審査は、実際に第一線の現場で活躍するデザイナーおよびクリエイターが担当します。また、2024年度は出品無料で開催されるため、気軽に応募しやすいでしょう。

審査委員長はパノラマティクスを主宰するクリエイティブディレクターの齋藤精一氏。審査副委員長の建築家の永山祐子氏（画像）は「若い世代の皆さんのリアルな思いをもとに、自由な発想で、私たちがびっくりするような新しいデザインを期待しています」とコメント

事前審査・1次審査・最終審査の3段階方式

参加の際には、まず公式Webサイトの「応募・作品提出フォーム」から応募登録が必要です。日本語でのみ応募でき、作品情報登録と作品提出を行います。

作品提出では「応募作品をA3シートにまとめたPDFデータ（プレゼンテーションシート）」1点と「応募作品を象徴するシンボル的なJPEG画像」1点が必須です。画像データの縦横比は1,358×1,920px（横長）であることが必要で、5MB以内のサイズに対応しています。

そのほか、任意で補足資料の提出も可能です。応募作品に関する動画やスライド（プレゼンテーション）の資料を加えることができます。それらも使用言語は日本語限定です。PDFはA4ヨコで10ページ以下、動画は3分以下が推奨されています。

応募登録を完了すると、受付完了のメールが送られてきます。そこに記載された「応募ID」は、作品の応募に関する問い合わせの際に必要となるので、紛失しないように記録・保存しておきましょう。

Webサイトでの登録情報による「事前審査」、非公開での審査で受賞作品を選出する「1次審査」を経て、全受賞者の中からカテゴリーごとに上位2作品の優秀賞が決まります。「最終審査」は、選ばれた約8作品の受賞者による公開プレゼンテーション審査です。プレゼンテーション（5分）や審査委員との質疑応答（5分）を経て、最終的に最優秀作品1点が決定します。