• はてなブックマーク
  • RSS
  • Line

アート/イベント

多摩美のオルタナティブ・スペース「Up & Coming」が外苑前で4月6日にオープン

2024.03.27 Wed

「Up & Coming」の外観イメージ

多摩美術大学が、2024年4月6日(土)に「Up & Coming」をオープンします。「アキバタマビ21」の運営方針をそのまま継承しつつ、名称を変えて新拠点で開始されるオルタナティブ・スペースです。こけら落としの展覧会として、5月12日(日)までグループ展「合図」が開催されます。

「アキバタマビ21」が移転して再始動

「アキバタマビ21」は、多摩美術大学を卒業したアーティストのキャリア支援を目的とし、新たな才能と来場者が出会える場として2010年から運営されてきました。入居していた「3331 Arts Chiyoda」の閉館に伴い、移転準備のため展覧会は休止されていましたが、名前も新たに「Up & Coming」として再始動します。

Up & Coming ロゴタイプ(デザイン:汐田瀬里菜)

「アキバタマビ21」では、展覧会の企画や展示設計などはもちろん、関連イベント企画、広報物やアーカイブの作成まで、アーティスト自身が自己プロデュースで作り上げてきました。「Up & Coming」でもその方針は変わらず、アーティストの活動継続のヒントになるような情報提供などのサポートが拡充されます。

世界にスタートの “合図” を送る3人展

記念すべき第1回目の展覧会は、大石一貴氏、齋藤春佳氏、張小船Boat ZHANG氏による3人展の「合図」です。「Up & Coming」はこれまで展覧会の会場としては使われてこなかったスペースですが、本展での3名の作品によって、世界に対してスタートの「合図」が送られることになります。

大石一貴氏は、物質・文字・空間といったさまざまな要素を扱う彫刻家です。

大石一貴「石と文字」2023年(撮影:comuramai)

齋藤春佳氏は、身の回りで起きたことを日常生活ではとらえきれない “多次元的時空構造” と結び付けた絵画やインスタレーションを制作しています。

齋藤春佳「星は見つめかえさない もしくは見つめかえす 電話をかけた人は 電話に出ない人がかけた電話に 出ない人」2021年

張小船Boat ZHANG氏は、日常での些細な感情や違和感からパフォーマンス/映像/テキストなどによるアクションを起こしているアーティストです。

張小船Boat ZHANG「iPhoneの葬式」

移転プレイベントの最終回も新会場で開催

「アキバタマビ21」の移転に伴い、2023年5月から展開されてきた「アキバタマビ21移転プレイベント:これまでとこれから」の最終回も、「Up & Coming」会場で実施されます。3月31日(日)の18:00〜20:00に、トークイベントを開催予定です。

今回は、アーティストの石田尚志氏、O JUN氏、栗原一成氏と、文化人類学者の中村寛氏が登壇します。冒頭では「夏の集い『速玉』」のダイジェスト・ムービーを上映予定です。この作品は参加アーティスト3名が2020年に展開したパフォーマンスの記録であり、「速玉」は登壇者4名の活動名となっています。上映後のトークでは、それぞれが向き合う「描くこと」について語られます。

* * * * * * * * * *

■期間(初回展):
2024年4月6日(土)~5月12日(日)

■開催場所:
Up & Coming
東京都渋谷区神宮前3-42-18

■問い合わせ先:
多摩美術大学
url. https://upandcoming.tamabi.ac.jp/

アート/イベントの他の記事

一覧を見る

読込中...

逆引き辞典逆引き辞典