TOPPANホールディングス株式会社が運営する「印刷博物館」のメタバースプロジェクトで、3つの新ワールドが誕生しました。公開プラットフォームは「VRChat」です。バーチャルならではの視点と表現を加えることで、印刷をより身近に感じられる体験が提供されています。
「遊び場」を目指した印刷博物館のVR
印刷博物館(東京都文京区水道1-3-3 TOPPAN小石川本社ビル)は、印刷の歴史と技術を多角的に学べる文化施設です。価値の高い貴重な資料を数多く収蔵し、出版・印刷の従事者はもちろん、現役のグラフィックデザイナーやデザインを学ぶ学生たちにとってもお馴染みのミュージアムとなっています。
印刷博物館のメタバースプロジェクトは、単にリアルな資料をデジタルに置き換えるだけではなく、バーチャルならではの工夫を盛り込むことで、印刷をより身近に楽しめる「遊び場」を目指した取り組みです。一例として、日光に弱い印刷物の屋外空間への展示など、リアルな世界での実現が難しい鑑賞体験も実現されています。
巨大な印刷機を間近で観察できる新ワールド
今回、新たに登場したワールドの1つが「PRINTING PLAYGROUND」です。普段は立ち入ることができない印刷工場の内部が、メタバースならではの視点で再現されています。印刷の仕組みを遊びながら知ることができ、その面白さや奥深さが感じられる空間です。
本ワールドでは、実際に収録した巨大な印刷機の稼働音が響く中で、仕組みを間近で観察できます。さらに、厚盛ニス加工やフロッキー加工などの特殊印刷技術も、VRならではのギミックで可視化されている点にも注目です。
●PRINTING PLAYGROUND
https://vrchat.com/home/world/wrld_d3762ace-78ec-4c48-8378-1711fe0645ed/info
「GRAPHIC TRIAL」の作品を一挙展示する2つのワールド
残りの2つの新ワールドは、「GRAPHIC TRIAL in バーチャル【2006-2015】」と「GRAPHIC TRIAL in バーチャル【2016-2025】」です。「GRAPHIC TRIAL」プロジェクトの20周年を記念したワールドとなっています。
「GRAPHIC TRIAL」は、著名なデザイナーなどとのコラボにより、新しい印刷表現を探っているプロジェクトです。メタバースの「GRAPHIC TRIAL in バーチャル」では、80組の著名デザイナーによる約20年分の400作品ほどを一挙に鑑賞できます。全ての作品の同時展示は現実ではなかなか難しいため、バーチャルならではの魅力と言えるでしょう。時間や場所にもとらわれず、VRならではの自由な視点で作品を鑑賞できます。
●GRAPHIC TRIAL in バーチャル【2006-2015】
https://vrchat.com/home/world/wrld_f9130e7c-0bcb-4978-afc5-f99e026dbe50/info
●GRAPHIC TRIAL in バーチャル【2016-2025】
https://vrchat.com/home/world/wrld_a879ee71-fd3d-45ba-bf27-cf631c9ee91b/info
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今回の新ワールドの公開において、制作・PRは株式会社Vが担当しており、メディアアーティスト/クリエイティブテクノロジストの坪倉輝明氏がワールド制作を手掛けました。印刷の仕組みや特殊加工の技術に、バーチャルで気軽に触れられる取り組みです。今後は印刷博物館の学芸員によるツアーガイドの実施も予定されています。
TOPPANホールディングス株式会社/株式会社V
URL:https://www.printing-museum.org/
URL:https://v-inc.jp/
2026/04/24