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ITライター・山口真弘の気になるグッズラボ

2023.09.05 Tue

全キーの書き換えにも対応、ショートカットを自由に割当可能な4キーが付属したプログラマブルテンキー

文:山口真弘

PCを操作中に、空いたままになっている左手を活用して操作を効率化したいと考えたことがある人は多いはず。マウスやペンを右手で使っている場合、左手はいかにも手持ち無沙汰であり、うまく活用できるに越したことはありません。

こうしたニーズを狙って、左手が操作できるさまざまなデバイスが各社から発売されていますが、多くの製品は高価なのがネックです。今回紹介するサンワサプライの「400-NT008」は、Windows専用ながら、こうしたニーズにぴったりの、リーズナブルな価格のプログラマブルテンキーです。

見た目は一般的なテンキーそのものです
キーに割り当てを書き込むソフトなどが付属します
右下のEnterキー以外はキャップで覆われています
横から見たところ。それほど傾斜はありません

本製品は、外観は一般的なテンキーと変わりません。実際にキートップには数字が印字されており、四則演算キーも用意されているので、そのままテンキーとして利用することができます。

一方で本製品は、専用ソフトを用いることで、さまざまなキーを割り当てられます。例えば、右手でないと押しにくい、BackSpaceキーやDeleteキー、PageUp/Downキーを割り当てて、左手で操作できるようにしたり、Ctrl+CやCtrl+Vなど複数キーを組み合わせたショートカットを割り当てて、1本の指で実行可能にすることもできます。

本製品はキートップにはめ込むクリアカバーが用意されており、割り当て内容をシールで貼り付けた上からこのクリアカバーを取り付けることで、シールのめくれを防ぎ、あたかも専用キーボードのように使うことができます。PCがあまり得意ではなく、キー操作を覚えられない人の補助キーボードとしての用途にも使えます。

付属のリムーバーでキャップを挟み込みます
そのまま引き抜くことでキャップが外れます
キーの役割を書いたシートを別途用意しておき…
それらをキートップに載せます
キーの上からキャップを被せると…
カスタマイズされたキーの完成です

これらのキー割当は、最上段の4つのキーに対してはもちろん、すでにテンキーとしての役割がある下段の18キーに割り当てることも可能です。つまりテンキーとして使用しつつ4つのキーだけをカスタマイズすることもできれば、全キーをカスタマイズすることも可能というわけです。

これら割り当てたキーの設定は本体に保存されるため、PCから取り外して別のPCに取り付けてもそのまま利用できます。複数のPCで抜き差ししながら使う場合、このことは大きなメリットです。

ちなみにキーボード本体は、縦向きだけではなく横向きで使うこともできるので、キー配置によって横向きにしたほうが使いやすい場合は、そのようなレイアウトで使うこともできます。こうした自由度の高さは、一般的なテンキーにはないものです。

テンキー配列はそのままで上の4キーにのみ割り当てが可能
テンキー部分に任意の操作を割り当てることも可能です
割り当てられるキーは日本語109キーに表示されているキーに限定されます。また遅延などの設定はできません

キーはメンブレン方式で、キーピッチは19mmと十分。またキーストロークも4mm前後と、快適なタイピングが行えます。また本体上部に搭載しているボタンを押すと、通常のテンキーとして使えるテンキーモードと、これらショートカットを割り当てた割り付けモードを切り替えることもできます。

本製品の利点は、こうした機能が用意されていながら、実売価格が5,980円とリーズナブルなことです。一般的にこうした割り当て機能を備えたテンキーは、1万円前後することも普通で、逆に安価な製品は搭載キーの数が極端に少なかったり、設定ソフトの使い方に難があることがほとんどでした。本製品は最大22個のキー割り当てに対応しながらこの価格ということで、コストパフォーマンスは抜群です。

テンキーとカスタマイズキーを上部ボタンで切り替え可能
モードを切り替えるとボタンの色が変わるので判別も容易

若干、気をつけなくてはいけないのは、割り当てられるのは日本語109キーボードに存在するキーに限定されるため、ゲーミングデバイスのように、キーを連続して押す場合の遅延を設定するような機能はないことです。またWindowsキーと組み合わせるショートカットは動作しないほか、CtrlキーとAltキー、Shiftキーは単体での割り当てができなかったり、長押しには対応しなかったりと、いくつかの制限があります。

こうした制限は、本製品で初めてプログラマブルキーボードに触れる人には、それほど気にならないかもしれませんが、これまでカスタマイズ性の高いキーボードやマウスなどを使っていると、不満に感じるかもしれません。どちらかというと使いやすさと分かりやすさ、そして、価格の安さに振った製品であることを理解した上で、購入すべき製品と言えそうです。
 

DATA

製品名:400-NT008
実売価格:5,980円
発売元:サンワダイレクト
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B0C4SKK12Z/

著者プロフィール

山口真弘
ITライター
PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など
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