木の年輪や木目のテクスチャはフリー素材をはじめ、ストックフォトなどからも簡単に入手することはできますが、自分の好きなように作ることも可能です。そこで今回はPhotoshopで写真素材などを使わず、ゼロからリアルな木目調のロゴを作るテクニックを紹介します。
*本連載はPhotoshopで作る定番グラフィックの制作工程を、一から手順通りに解説するHow to記事です。
■使用する機能「ファイバー」「塗りつぶしツール」「描画モード」「ぼかし(ガウス)」「ノイズを加える」「長方形選択ツール」「渦巻き」「横書き文字ツール」「シャドウ(内側)」「スマートオブジェクト」「シャドウ・ハイライト」
Photoshopで木目調のロゴを作る:
1.木目のベースを作成する
まずは新規ファイルを[幅:1200ピクセル]、[高さ:800ピクセル]、[解像度:350ピクセル/インチ]、[カンバスカラー:白]で作成したら、[描画色]を茶色(ここでは、16進数カラーコード[#82532a])に設定。背景レイヤーに対し、フィルターメニュー→“描画”→“ファイバー...”を[変化:15]、[強さ:20]で適用する(図1)(図2)。
レイヤーパネルで最前面に新規レイヤーを作成したら、[描画色]を先ほどより濃い茶色(ここでは、16進数カラーコード[#704621])に設定し、塗りつぶしツールでクリックして塗りつぶす(図3)。
続いて、この塗りつぶしたレイヤーを[描画モード:乗算]に変更する(図4)(図5)。
次に、レイヤーパネルで背景レイヤーを選択したら、フィルターメニュー→“ぼかし”→“ぼかし(ガウス)...”を[半径:1pixel]で適用(図6)(図7)。
さらに、フィルターメニュー→“ノイズ”→“ノイズを加える...”を[量:13%]、[分布方法:均等に分布]、[グレースケールノイズ]で実行する(図8)(図9)。
Photoshopで木目調のロゴを作る:
2.木目に渦のような模様をつける
木目の模様を調整していく。背景レイヤーが選択された状態のまま、長方形選択ツールでカンバス上をドラッグし、左半分ほどの部分に選択範囲を作成する(図10)。
続いて、フィルターメニュー→“変形”→“渦巻き...”を、[角度:75°]で実行(図11)(図12)。
次に、長方形選択ツールでその右側に選択範囲を作成したら(図13)、フィルターメニュー→“変形”→“渦巻き...”を、[角度:ー106°]程度で適用する(図14)(図15)。
さらに、長方形選択ツールで中央辺りに選択範囲を作成したあと(図16)、フィルターメニュー→“変形”→“渦巻き...”を、[角度:130°]程度で適用し(図17)、選択範囲を解除しておく(図18)。
Photoshopで木目調のロゴを作る:
3.文字を配置してロゴを仕上げる
ロゴを仕上げていく。まずレイヤーパネルで最前面のレイヤーを選択したあと、optionキー(Macの場合。WindowsではAltキー)を押しながらレイヤーメニュー→“表示レイヤーを結合”を実行。最前面に生成されるレイヤー(ここでは「レイヤー2」)以外を非表示にしておく(図19)。
次に、横書き文字ツールで元になる文字列(ここでは「Organic Lines, Timeless Beauty」)を入力して文字パネルでフォントやフォントサイズを設定する(図20)。
続いて、レイヤーパネルでcommandキー(Macの場合。WindowsではCtrlキー)を押しながらテキストレイヤーのレイヤーサムネールをクリックして選択範囲を作成する(図21)(図22)。
次に、レイヤーパネルで木目のレイヤー(ここでは「レイヤー2」)を選び直したあと、選択部分をカット&ペーストしてテキストレイヤーは非表示にしておく(図23)(図24)。
新規レイヤーを作成して黒く塗りつぶしたあと、レイヤーパネル上で、そのレイヤーをドラッグして木目のレイヤー(ここでは「レイヤー2」)の背面に配置(図25)。
レイヤーパネルで先ほどペーストしたレイヤー(ここでは「レイヤー3」)を選択したら、レイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“シャドウ(内側)...”を、[描画モード:乗算]、[シャドウのカラー:黒]、[不透明度:100%]、[角度:90°]、[距離:2px]、[チョーク:0%]、[サイズ:8px]、[輪郭:線形]、[ノイズ:0%]で適用する(図26)(図27)。
続いて、レイヤーパネルで木目のレイヤー(ここでは「レイヤー2」)を選択したら、レイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“シャドウ(内側)...”を、[描画モード:乗算]、[シャドウのカラー:黒]、[不透明度:100%]、[角度:90°]、[距離:0px]、[チョーク:20%]、[サイズ:3px]、[輪郭:線形]、[ノイズ:0%]で適用する(図28)(図29)。
再び、ペーストしたレイヤー(ここでは「レイヤー3」)を選択したら、レイヤーメニュー→“スマートオブジェクト”→“スマートオブジェクトに変換”を実行(図30)。
最後に、イメージメニュー→“色調補正”→“シャドウ・ハイライト...”を選び、[シャドウ:85%]、[ハイライト:0%]で適用すれば完成(図31)(図32)。
以上、Photoshopで写真素材などを使わず、ゼロからリアルな木目調のロゴを表現する方法でした。
制作者プロフィール
- MARUMIYAN(マルミヤン)
- グラフィックデザイナー/イラストレーター
- 2007年より「マルミヤン」(Marumiyan)名義で、福岡を拠点に活動を開始。雑誌、広告、CDジャケット、パッケージ、アパレル、プロダクト、Webなど、様々な媒体で活動を行う。人物や植物、動物、建物など、様々なアイコンをグラフィカルに組み合わせ、洗練された作品作りを目指す。また “FOUR DIMENSIONS WORLD” をテーマとした作品も精力的に制作している。2008年「FUNKY802 digmeout」オーディション通過。https://marumiyan.com/
2025.11.04 Tue