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PART 1. 【マクロ編】──植物をクローズアップでとらえる

2024.5.14 TUE

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マクロ編 PART 1.
【マクロ編】
──植物をクローズアップでとらえる

まず入門編として植物を撮影してみよう。花や草木は、ごく身近にある被写体の中でも、比較的簡単に絵になりやすいモチーフといえる。近所の公園や川沿い、道端、駅の回りなどにある小さな花壇に眼を向ければ、いくらでも被写体は見つかるはず。それらを散歩がてらにスナップするだけでいい。余裕があれば、植物園や野山に足を延ばすのもいいだろう。

シンプルな背景処理がポイント

花撮影のポイントは、背景の処理だ。きれいな花であれば、単にレンズを向けるだけで花そのものは美しく写るが、背景がごちゃごちゃしていると全体としての見栄えはよくない。カメラのアングルやポジションを変えながら、できるだけ背景がシンプルになる構図を見つけるようにしたい。

カメラの設定は、コンパクトデジカメならマクロモードを選ぶこと。マクロモードでは、通常よりも最短撮影距離が短くなり、小さな花をアップでとらえられるようになる。ただし機種によっては、マクロモードを選択すると自動的にズームがワイド側に固定される場合がある。ワイド側のマクロ撮影は写る範囲が広いので、たとえ花を画面いっぱいに写しても背景に余計なものが写り込みやすい。ワイド側ではなく、テレ側でマクロ撮影ができるコンパクトデジカメのほうが、背景処理という点では使いやすい。

デジタル一眼レフ機の場合も、標準ズームレンズのテレ側(望遠側)で撮影するのがいい。どこまで接近できるかはレンズによって異なるが、最近の標準ズームは最短撮影距離が短い製品が多く、そのままである程度までの接写ができるはずだ。接写の拡大率がもの足りない場合は、レンズの前面にクローズアップ用のフィルタを取り付けるか、マクロ専用の交換レンズを用意するといいだろう。

また花だけでなく、木や葉っぱ、木の実、落ち葉、果物などもマクロ撮影に適した被写体だ。撮影の狙いや、写真的な構図のことは特に気にせず、色や形の面白さだけを考えて、気楽に素材写真を撮ってみよう。

[写真01] 花の撮影では、花自体の形と背景の見え方に注意
[写真01] 花の撮影では、花自体の形と背景の見え方に注意


[写真02] 背景をぼかすと、メインの花のみが際立って見える
[写真02] 背景をぼかすと、メインの花のみが際立って見える


[写真03] 低い位置から見上げるようなアングルで撮るもの効果的
[写真03] 低い位置から見上げるようなアングルで撮るもの効果的


[写真04] 花の全体を画面に入れると、キリヌキ用にも使いやすい
[写真04] 花の全体を画面に入れると、キリヌキ用にも使いやすい


[写真05] マクロ性能の強いカメラなら、超クローズアップで撮るもの簡単
[写真05] マクロ性能の強いカメラなら、超クローズアップで撮るもの簡単


[写真06] 複数の花をまとめて撮る時は、花の並び方や配置に注意。このカットは少々散漫な印象
[写真06] 複数の花をまとめて撮る時は、花の並び方や配置に注意。このカットは少々散漫な印象


[写真07] 横方向の流れを意識して構図をまとめてみた
[写真07] 横方向の流れを意識して構図をまとめてみた


[写真08] 横位置だけでなく、縦位置のバリエーションも撮っておこう
[写真08] 横位置だけでなく、縦位置のバリエーションも撮っておこう


[写真09] 全体を見せると説明的になるが、部分を切り取るとイメージ的な写真になる
[写真09] 全体を見せると説明的になるが、部分を切り取るとイメージ的な写真になる


[写真10] 日が当たる背景を選ぶと、ハイキーなトーンになる
[写真10] 日が当たる背景を選ぶと、ハイキーなトーンになる


[写真11] 影になった暗い背景を選ぶと、ローキーなトーンになる
[写真11] 影になった暗い背景を選ぶと、ローキーなトーンになる


[写真12] 葉っぱの葉脈は、逆光の光線で撮ると引き立つ
[写真12] 葉っぱの葉脈は、逆光の光線で撮ると引き立つ


[写真13] 露天販売の果物屋にひとこと断って、店頭の果物を撮らせてもらった
[写真13] 露天販売の果物屋にひとこと断って、店頭の果物を撮らせてもらった


[写真14] 果物の集合カットは、背景などのイメージに利用できる
[写真14] 果物の集合カットは、背景などのイメージに利用できる


[写真15] ストロボは使わず、自然光のみのオート撮影による作品
[写真15] ストロボは使わず、自然光のみのオート撮影による作品


[写真16] 色や形の面白さに留意しながら撮影。撮影意図は特に要らない
[写真16] 色や形の面白さに留意しながら撮影。撮影意図は特に要らない


[写真17] 同じパターンでバリエーションを撮っておくと、使用時に応用しやすいだろう
[写真17] 同じパターンでバリエーションを撮っておくと、使用時に応用しやすいだろう



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