月曜。素材としてのクッキー作り。 | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-

1年生デザイナーの1週間



1年生になったら~ 1年生になったら~♪ ということで、デザイナーという職業に憧れる読者のみなさんに先駆けて、一足早くデザイナーになった先輩デザイナーの1週間を追いかけるのが、このコーナーです。夢を現実にした新人デザイナーの仕事と生活ぶりは実際どのような感じなのでしょうか? 毎月第3週に、その曜日の出来事を毎日更新でお届けします!


今月の1年生デザイナー

牧田亜希さん(ソニックジャム)

makitaakisan

〔プロフィール〕

まきた・あき●広島生まれ、埼玉育ちの28歳。子供の頃から「つくる」ことが好きで、工業デザイン科のある高校に進んだ牧田さん。高校ではアナログな手法を使ったものを中心に、レタリングや製図、デザイン史などデザインの基礎を幅広く学んできた。高校時代に得た知識や手法が、その後のさまざまな作品制作の基礎を成すことになる。高校卒業後、21歳のときに渡英し、LONDON COLLEGE OF COMMUNICATIONに進学。大学ではタイポグラフィを専攻し、文字が持つ意味や理由から研究・分析をはじめ、作品制作へと反映させる作業を行なってきた。同級生は、一般にタイポグラフィというキーワードから連想されるような平面作品ばかりではなく、映像や3D作品など自由なフォーマットの作品づくりに打ち込んでおり、全体にファインアート色の強い学科だったそう。牧田さん自身は歴史や哲学まで幅広く研究するのが性に合っていたため、肝心の制作時間 を多くとれず、ジレンマを抱えることもあったが、大学時代に視野を一気に広げることができたと感じている。卒業制作はシルクスクリーン印刷を使用した作品3点と、コマ撮りアニメ作品1点。イギリスの大学ではパソコンだけを使ったデジタルな作品はあまり好まれず、手作業で作品を仕上げることに価値をおくため、シルクスクリーンの微妙なズレやにじみなども“オリジナル”として高く評価されたという。卒業後、2009年に帰国。ソニックジャムへの入社は2010年のことだ。Webデザインに関しては入社してからのスタートで、いまだ勉強中の身ではあるが、技術進化が目覚しいWebデザイン業界においても、アナログな手触りが必要なこともあると感じている。今後も「日々の生活に小さなドラマが生まれるような、みんながニヤリと笑顔になれるものをつくっていきたい」と語る彼女の、公私ともに忙しい1週間をお送りします!


ソニックジャムとは?

「高い技術とアイディアで新しいコミュニケーションを生み出し、驚きと楽しさを提供していくこと」をモットーに掲げる、2001年設立のWeb制作プロダク ション。Webサイトの制作、運用から、キャンペーンの企画・実施、iPhone/Androidアプリ制作など、Webサイト制作を中心にさまざまなプロモーションの企画・制作を行っている。さらにWeb制作のみに留まらず、音楽イベントの協賛や、ARイベント、人と農業とWebを繋ぐ自社サイト『FARM×SJ』の活動や、中国支社設立をはじめとする海外事業展開を視野に入れるなど、活躍の場をさらに拡張中。

http://www.sonicjam.co.jp/



月曜。素材としてのクッキー作り。



8:30 起床

今日は昼から健康診断なので、朝ごはんは食べることができない。つ、辛い……。



10:00 ざわさんのお宅へ

今日は会社に出勤ではなく、同じ班の先輩でもあり班長である“ざわさん”こと、中澤由果さんのお宅で自宅作業をするためにやってきました。これも立派なお仕事です。実は、某ゲーム会社のサイトのコンペのためにアイシングを使ったクッキーを素材として使うことに。先週からいろいろと準備をしてきましたが、キッチンがない会社では作業ができないため、 今日はざわさんのお宅でひたすらクッキー作りに取り組むことになりました!


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▲生地や型を準備中

ソニックジャムでは「班制度」が取り入れられていて、ざわさんと私は同じ班。イラストや手描きのグラフィックなど、女子系案件のかわいいテイストを得意とし、素材をイチからつくれる班のパートナー(班員)として編成されています。 班のモットーは「オリジナリティ=私たちにしかできない事をする」です。デザインの素材作りにもこだわって、手作りを心がけています。


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▲作業風景をざわさんに撮ってもらいました


13:00 健康診断へ

クッキー制作の途中ではありますが、本日は健康診断の予約日となっていたので、ひとまず健診センターのある大久保へ向かうことに。午前中、空腹を抱えてクッキーをつくるのがどれだけつらかったことか……普通では考えられないシチュエーションですよね。「これでやっと食べ物が食べられる!」と心の中でつぶやきながら、血液検査などをこなしていきます。この歳にして、検査の注射がちょっとこわかった……。



15:00 帰りの電車の中で……

健診を終えて電車で戻る途中、隣に座ったおばあさんが読んでいたフリーペーパーのページが目に留まる。背景がショッキングピンクで文字が白の、かなり若者向けのデザインです。失礼ながら、この年代の方には読みにくいのでは……と気になってしまい、ちょっと話しかけてみました。率直に聞いてみたところ「読みづらくはない」とのご返答。これはちょっと意外で、新たな発見となりました。これから高齢化社会となっていく日本で読みやすいデザインとはどんなものなのか……先入観を持たずにいろいろと考える必要があるのかもしれません。



15:30 やっと昼食!

2食も抜いたので、無性にボリュームのあるものが食べたくなりました。駅前のマクドナルドのフィレオフィッシュを買い、再び素材制作のため、ざわさんの家に戻ります。


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▲やっとありつけた昼食


16:00 クッキー制作再開

お腹も満腹になったところで、クッキー制作を再開! 私がいない間にざわさんがクッキーをいろいろと焼いてくれていたので、本日のメインであるアイシングの作業に入ります。アイシングとは、粉砂糖と卵白を混ぜてやわらかいクリーム状にし、クッキーなどの装飾をすること。今日は4種類の着色料を使って、色を調合していきます。この作業がかなり楽しい! 見た目はかなり健康に悪そうですけど、アメリカンな配色がかわいいです。


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▲初めての経験、アイシングの色をつくっていきます

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▲さまざまな形のクッキーにアイシングで装飾していきます

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▲アイシングを絞って、デコレーション

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▲完成! 色とりどりのクッキーが出来上がりました!

想像するよりもなかなか難しかったけれど、初めてにしてはなかなかの出来映えなのでは、と自画自賛。私はかなりのアナログ人間なので、こういう手作りの作業がとても楽しいです。



20:00 夕飯をお呼ばれ

ひととおりの作業を終えて片付けている途中、ざわさんが「夕飯食べて行きなよ」と言ってくれたのでお言葉に甘えることに。メニューはバーニャカウダ、親子丼、お吸い物。ざわさんは本当に料理上手で、美味しくいただくことができました。私はと言えば、お昼に余ったフライドポテトを使ってグラタンもどきの創作料理を作ってみようとしたのですが、うっかりポテトから出火。あやうく先輩の家まで燃やしてしまうところでした……トホホ。


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▲夕飯の準備

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▲無残な姿になってしまったフライドポテト……

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▲途中からアルコールも一緒に♪


25:30 ざわさんの家をおいとま

気がついたらこんな時間に! 楽しくて時間を忘れてしまいました。



26:00 帰宅→就寝

ベッドになだれこみ、そのまま就寝。



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