今月の1年生デザイナー
小川恵子さん(ブックウォール)
水曜。アイディアが熟成される時間。
9:00 起床
いつものように、寝ぼけながら支度をします。
9:40 レッドブルと東京新聞
今日のトップニュースは消費税増税法案。頭が痛い問題です。詳しく知りたくて、レッドブルとともに東京新聞を購入しました。今は新聞の定期購読をしていないので、気になるニュースがある時にはよく駅で購入します。東京新聞は内容もさることながら、あの薄さも私にはちょうどいいです。
10:30 出社
岡本さんが淹れてくれたコーヒーを飲みながら、メール確認&返信作業。ついでに今日は、パソコンのデスクトップ整理も。少し放っておくとすぐに散らかってしまいます……とほほ。
11:00 修正作業
アラン・グレンの『鷲たちの盟約』(新潮社文庫)の修正に取り掛かる。既に松さんがデザインを行ったもので、その修正作業を任されました。昨日の松さんからの説明の修正意図を汲みながら、作業を進めていきます。
12:00 お茶出し
打ち合わせにお客様がいらっしゃいましたので、すぐにお茶出し。このところ蒸し暑く、みなさん喉が乾いていらっしゃる様子です。
12:30 修正作業完了
アラン・グレンの『鷲たちの盟約』(新潮社文庫)の修正作業がひと通り終わりました。ただし松さんがまだ打ち合わせ中のため、一旦ここまでで作業を止めておきます。
13:00 原宿のギャラリーへ
以前お世話になった、イラストレーター・阪口岳夫さんの個展『深呼吸する』がHBギャラリーで行われているので、岡本さんと観に行くことに。阪口さんにご挨拶することもできて、よかったです。その足で、OPAギャラリーも覗きに行きました。この辺りに来たら、必ず両方のギャラリーを回って帰ることにしています。
14:30 帰社
本屋にちょっと寄って帰社。今日のランチは夫が作ってくれたお弁当です。
14:45 コーヒー豆を買いに
コーヒー豆のストックが僅かになっていたので、近所のBEAR POND ESPRESSOへ豆を買いに行きました。ブックウォールの珈琲はBEAR POND ESPRESSOの「FLOWER CHILD」か、やなか珈琲店の「下北沢ブレンド」。時々浮気もします。
15:15 文字修正
幻冬舎のPR誌『ポンツーン』の表紙デザインに、文字修正が入りました。さっそくデータを修正して送り直し。
16:00 松さんの確認
松さんの打ち合わせが終わったので、さっそく午前中に仕上げた『鷲たちの盟約』のチェックをしてもらいました。指摘された部分を再修正し、先方に送信。
17:00 お茶出し
打ち合わせにお客様がいらっしゃいましたので、お茶出し。ブックウォールでは、できるだけお茶菓子とともに出すようにしています。
18:20 文字修正完了→入稿準備
文字修正した『ポンツーン』の表紙、先方のOKをいただきました。松さんに最終チェックをしてもらって、入稿準備に入ります。
18:40 色校正到着
田村優之さんの『青い約束』(ポプラ文庫)の色校が到着したので、さっそく確認します。帯のオレンジ色が思っていたより浅く出てしまっていたので、特色を変更。そして、なんとカバーに使用した画像の解像度が足りていなかったことが判明……修正して再度入稿することになりました。
完全に、入稿作業を行った私のミス。あ~申し訳ないです!!! 当たり前のことこそ、いつも注意して気をつけなければ……と改めて気を引き締めます。
20:15 新規デザインに取り掛かる
中本ルリ子さんの『シングルママのパーフェクトごはん』(経済界)のカバーデザインに取りかかります。昨日から頭の中だけでふわっと考えていたアイディアを広げ、クロッキー帖にスケッチしていきます。描いていくうちに、アイディアがどんどん広がっていったり、逆に矛盾に気がついてボツにしたり……考えが整理されます。
23:00 明日の準備
明日からすぐに取りかかれるように、使用する素材の準備をして、ざっと文字をレイアウト上に並べておきます。ちょっとしたことですが、これをやっておくと、とてもスムーズにデザインに取り掛かることができるのです。
23:30 退社
24:40 帰宅
頭の片隅に明日デザインする本のことを置きながら、帰宅。「頭の片隅に置く」というのは、ずっとそのことを考えるというのではなく、あえて一度離れて、でもなんとなーく頭の隅には置いてある……というような状態です。そうしていると、何気ないタイミングでアイディアが湧いてくる瞬間があります。どんな仕事でも、少しでもいいから「頭の片隅に置く」時間はとるようにしています。
晩ごはんは夫の作ってくれたうどんをいただきます。洗い物をしてテレビを見たり。いつも通りの夜です。お風呂から上がった後は、平山讓さんの『仲間がいるから』(PHP研究所)のゲラを読みました。
27:40 就寝
illustrated by Hayato Kazama