CMSの選び方(6) ツール紹介 NOREN | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
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目的と運用体制から考えるCMSの選び方 (6)


ツール紹介  NOREN
(株)アシスト

CMSはWeb2.0時代のコミュニケーションツール
一歩先行く企業はCMSへの全力投球で
真のマルチモダール・コミュニケーションを実現する!


すでに国内の導入企業が100社以上を超え、CMS(コンテンツマネジメントシステム)のトップランナーとなっている「NOREN4」。そのNOREN4 を販売する(株)アシストでは、Web2.0時代を見据えた新たなCMSソリューションの展開を図っている。今回は同社シニアコンサルタントの奥田隆介氏 に、今後の企業コミュニケーションにおけるCMSの役割について聞いてみた。


奥田氏
奥田隆介 氏
(株)アシスト
コンサルティング事業部 シニアコンサルタント

広報、コミュニケーション分野で20年のキャリアを持ち、その活動領域はコーポレート広報からプロダクト広報、マーケティング広報、生産事業領域広報と広 範囲に及ぶ。この10年は、IT&Web技術を広報業務に取り込むべく、企業Webサイトの運営、そして、記者向けエクストラネット、ペーパーレ スe-社内報、企業内イントラネットの企画構築運営、さらにはコンテンツマネジメントシステム(CMS)導入、Puki-Wuki社内用語集企画導入、ブ ログ社内報の導入などを行ってきた。1994年にWebブラウザ(当時はモザイク)と出会って以来、Webツールの企業コミュニケーションへの活用を追求 している。おもな趣味:クラシックカメラ、スキー



本記事は『Web STRATEGY』2006年 7-8月号 vol.4からの転載です



インフォメーションから
コミュニケーションの時代へ


Web1.0の時代、各企業は対外向けのWebを持ち、内部でイントラネットを構築するなどそれなりにWeb技術を活用してきた。だが、それらは想定される対象に対して単に情報発信するという意味ではその機能を果たしてきたが、発信した情報に対しての返信など、情報交流という意味では不完全だった。いわば、一方的なインフォメーションの形態にすぎなかったわけだ。企業を取り巻く情報の取り扱いは、インフォメーションではなく、コミュニケーションの形をとらなければならない。Web2.0の時代になると、こうした企業のコミュニケーション領域に本格的に対話型Web技術を活用していけるし、していく必要があるのだ。それが時代の要請でもある。

今や“ア・ウン”の呼吸ではすまない
企業内外コミュニケーション


奥田氏によると「経営の三大機能といわれる、オペレーションフロー・情報システムフロー・コミュニケーションフローにおいて、前二者にはITおよびWeb技術が応用され、投資も行われ業務の合理化や効率化がなされてきましたが、コミュニケーションフローにはどの企業もそれほど投資をしてきてませんでした。今後はコミュニケーションフローにもっとITやWeb技術を応用し、投資をしていかなければならない時代になります」

なぜなら、1970年代には商品販促が主体だった企業のコミュニケーション機能に、80年代にはメセナやCIなどが加わり、90年代にはさらにCSやブランディング、社内コミュニケーション、2000年代にはコンプライアンスやコーポレートガバナンスが加わるなど、飛躍的に増大しているのだ。

経営の三大機能
経営の三大機能といわれる、オペレーションフロー・情報システムフロー・コミュニケーションフロー。今後はこれまで投資されてこなかったコミュニケーションフローに投資をしていく時代に


企業はコミュニケーション
執行責任者(CCO)任命を!


「コミュニケーションの機能や業務は重層的になり一元的統合マネジメントの必要に迫られていますが、日本ではどの業界でもコミュニケーション部門が社内外のコミュニケーション(メッセージ発信とWeb運営)機能を統括するにはいたっていないのが現状です」。企業内外のコミュニケーション機能が統合されていないと、経営方針の理解促進、企業市民としての情報開示、組織内での情報共有などに温度差や不整合がおこり、企業としてリスクとクライシスの可能性が内包されてしまう。これらを回避するためには新たなコミュニケーション戦略が不可欠となる。

統合マネジメントされなければならないのは、企業Webサイト、記者向けサイト、IRサイト、社内にP2P環境を実現するコーポレートイントラネットなどで社内外すべてのコミュニケーションである。ここにコストとリスクの低減が両立するのである。

あの手この手のマルチモダール・
コミュニケーションを実現するCMS


たとえば、新製品情報を含むプレスリリースを発信する場合、マスコミ関係者用エクストラネットに流す、社内のイントラネットに流す、自社のWebサイトのプレスリリースコーナーに掲載するなどWebを応用してあの手この手を使って情報を取り扱うことになる。

「マルチモダール・コミュニケーションを正しく実現するには、各担当者がそれぞれバラバラにメールを送ったり、責任者に承認してもらうのではとても非効率的です」。ここでCMSを導入・利用すれば、このバラバラのコミュニケーションを一元的にそれぞれ設定した時刻に情報を公開するなどの時系列を追った管理機能が実現できる。Webコミュニケーション機能を一元的に統括できる点こそ、CMSが企業向けのコミュニケーションツールとして優れている点だ。

マルチモダールの相互関係図
企業のコミュニケーション課題は、さまざまな手段を駆使して多面的に情報発信していかなければ解決できなくなっている。加えて、日本版SOX法でも単なる情報提供から双方向コミュニケーションへと変更を要請されている


広報部門と情報システム部門の連携で
企業コミュニケーション機能を推進


CMSによって企業Webコミュニケーション機能を再構築しコミュニケーション戦略を練り直すのならば、社内のコミュニケーション部門と情報システム部門が車の両輪となって推進することが絶対条件となる。「往々にしてどの企業でもこの2部門の間で情報交換が不十分であることが多く、CMSなどのツールを採用しようにもうまく進まないことがありますが、コンサルタントの立場でそのような悩みも解決させていただきます」。また、従来、全社的なコミュニケーションの積極展開を目指すとき、もっとも障害となっていたのがHTML言語だ。そこでCMSに求められるのはだれでもWebサイト更新ができるHTML化自動変換の機能だ。HTMLフリーのCMSこそ、Web2.0時代に向けたの企業コミュニケーションに求められるファーストツールだ。

「これまでITソリューションと呼ばれていたものが、単なるインフォメーションから重要なコミュニケーションに取って代わることでCTソリューションとして展開していくことになります。まずはCMSを単なるサイト更新ツールから企業コミュニケーション機能の統括のためのツールとして徹底利用していくことが重要です。近い将来、企業は本格的に社内外のさまざまな人々とコミュニケーション(対話)をしていくことが日本版SOX法などで要請されていくことが確実です。新たなWebコミュニケーションツールを活用し企業のコミュニケーションの生産性を高めていかなければなりません。私どもはそのためのお手伝いを念入りにさせていただきます」


コミュニケーション機能を再構築し新たな戦略を練るには、車の両輪にもたとえられるコミュニケーション部門と情報システム部門の連携が不可欠


●DATA
導入タイプ:サーバインストール型

●問い合わせ先
(株)アシスト NOREN事業推進室
TEL:03-5276-5872
FAX:03-5276-5876
http://www.ashisuto.co.jp/prod/noren_cs/



本記事は『Web STRATEGY』2006年 7-8月号 vol.4からの転載です
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