第9章 CSS Nite鷹野雅弘のプレゼン・ハック
第4回 プレゼン中にスクリーンの特定部分に注意を向ける(2)
前回は完成したスライドやデモのときに役立つテクニック、つまり、PCの前で操作することがで前提でしたが、引き続き、今回はスライドの作り込みにおいて注目度を高める方法です。
[プロフィール]鷹野雅弘(たかの・まさひろ) 株式会社スイッチ。DTP制作、トレーニングをコアスキルとしてスタートし、Web制作、プロデュース、執筆などを業務としている。2005年に「CSS Nite」をスタート。55回以上の開催を通し、のべ1万人以上が参加するセミナーイベントに。名古屋、大阪をはじめ、青森、沖縄などの地方版も10都市以上で開催。 |
アニメーションはさりげなく
PowerPointやKeynoteなどのアプリケーションを使えば、手軽にアニメーションを設定することができます。作っている方は楽しいものですが、聞き手としては過剰に感じることが多いのではないかと思います。使い倒して、早く飽きるといいですよね。
特に、Keynoteのアニメーション効果は、多用しすぎると遊びっぽくなりすぎてしまいますので、使うにしても基本はディゾルブ程度のシンプルなものにとどめつつ、ここぞ、というとき以外は使わない方が無難です。
なお、トランジション(スライド切り替え効果)も同様です。セクションの変わり目のみ、変化を持たせるために派手目がものを使ってもOKですが、基本的にはさりげないトランジションが最適でしょう。
特に、Keynoteのアニメーション効果は、多用しすぎると遊びっぽくなりすぎてしまいますので、使うにしても基本はディゾルブ程度のシンプルなものにとどめつつ、ここぞ、というとき以外は使わない方が無難です。
なお、トランジション(スライド切り替え効果)も同様です。セクションの変わり目のみ、変化を持たせるために派手目がものを使ってもOKですが、基本的にはさりげないトランジションが最適でしょう。
そもそも目的のもの以外は置かない
単純なグラフィック処理として、強調したいテキストのみカラーを変更したり、赤枠をつけるといった方法もありますが、スライドの中で特定部分に注意を向けたい場合、そもそも、それ以外のものはおかない、という発想もあります。「1スライド1メッセージ」というセオリーがありますが、ごちゃごちゃとスライドに詰め込まなければいいのです。
アンダーラインのアニメーション
ワイプのアニメーションを設定したラインは、手書きのメモや板書で強調時に「アンダーラインを引く」というメタファーにつながるため、自然で効果的です。
ワイプ、「左から右」の設定を行うと、右方向に描画したようなアニメーション効果になる
自由に好きなところに配置できるのがポイント高い
もんたメソッド
文字の一部を隠しておく「もんたメソッド」
アウト(消えるアニメーション)の効果を設定しておきましょう
アニメーション設定したパーツをライブラリ化
それでも数ある要素の中から特定のものを目立たせない場合には、ラインや枠などのパーツをアニメーション設定し、使い回せるようにライブラリ化しておくとよいでしょう。ライブラリ化といっても、現在のKeynoteにはそのような機能はありませんので、使い回したいパーツは、特定のスライドに集め、[スライドをスキップ]させておきます。
右クリックして[スライドをスキップ]すると、そのスライドは再生されない
まとめ
・アニメーション/トランジションはさりげなく
・正当法でアニメーション設定するのでなく、使い回すことを前提にしたパーツのライブラリ化も考えてみましょう。
・正当法でアニメーション設定するのでなく、使い回すことを前提にしたパーツのライブラリ化も考えてみましょう。
次回をお楽しみに!