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ITライター・山口真弘の気になるグッズラボ

2018.11.06 Tue

オフィスの乾燥に悩まされている人向け、じょうろ型で使いやすいUSB加湿器

ITライター・山口真弘の気になるグッズラボ 
オフィスの乾燥に悩まされている人向け、じょうろ型で使いやすいUSB加湿器~フォースメディア「ハダウル」レビュー
2018年11月06日
TEXT:山口真弘(ITライター)

オフィスや作業場の空気が乾燥して困るというのはよくある話。とくにこれからの季節はインフルエンザが流行することもあり、喉を守るためのよりいっそうの注意が求められます。

こうしたオフィスの乾燥対策として、近年利用者が増えているのが、デスク上に設置できる、パーソナルユースの小型加湿器です。かつては種類も限られていましたが、最近は選択肢も増え、スペックを見ながら選べるようになりました。

今回紹介するフォースメディアの「ハダウル」は、園芸用のじょうろに似たユニークなデザインを採用した小型加湿器です。USBで駆動するので、デスク上での利用に適しており、また場所も取らないことが特徴です。
製品パッケージ。写真のピンクのほかにブルー、ブラウンがラインナップされています

製品パッケージ。写真のピンクのほかにブルー、ブラウンがラインナップされています

給電用のUSBケーブルのほか、交換用の専用スポンジ2本が付属します

給電用のUSBケーブルのほか、交換用の専用スポンジ2本が付属します

利用にあたっては、まず本体をひねって上下に分割し、下部のボトルに水を入れます。再度本体を合体させたのち、天板中央にあるボタンを押すと電源がオンになり、じょうろの先端部にあたる噴射口からミストが出るという仕組みです。

本製品は超音波式ですので、熱を帯びることなく、電源ボタンを押すとすぐにミストの噴出が始まります。うまくミストが出ない場合は、内部のスティック状の専用スポンジがしっかりと水に浸っていない可能性がありますので、自前で濡らしてやるとよいでしょう。

水をMAXまで入れた状態で使えるのは約6時間とされています。オフィスで使う場合、昼食休憩の時間さえオフにしておけば、ほぼ1日中使える計算です。欲を言えばプラスあと1~2時間ほど運転できるとよいのですが、あまりボトルの容量が大きいとボディの背が高くなり、かさばる上に転倒の危険も高くなるので、デスク上で使う場合はこのくらいでよいのではないでしょうか。

ちなみに本製品の200mlという容量は、市販されているコンパクトタイプの加湿器の中ではそれほど多いほうではありません。しかし超音波式の加湿器は、水が残った状態で放置すると雑菌が繁殖しやすいため、1日使えば確実に空になる本製品は、それを防ぐのには効果的です。なお水の残量は、側面の水位窓を見ればわかるほか、水が減ってくるとミストの噴出量が見るからに少なくなるので、慣れてくればミストだけで残量を判断できるようになります。
本体をひねって分離させた状態。下部は水を入れるボトル

本体をひねって分離させた状態。下部は水を入れるボトル

専用スポンジで吸った水を超音波でミスト化して放出します

専用スポンジで吸った水を超音波でミスト化して放出します

ボトルは開口部も大きく補充しやすいのが特徴。容量は200ml

ボトルは開口部も大きく補充しやすいのが特徴。容量は200ml

専用スポンジを湿らせつつボディを元の状態に戻します

専用スポンジを湿らせつつボディを元の状態に戻します

水漏れを防ぐためにもしっかりとひねって合体させます

水漏れを防ぐためにもしっかりとひねって合体させます

組み上がった状態。必要に応じケーブルを接続して使います

組み上がった状態。必要に応じケーブルを接続して使います

ボタンを押すと運転開始、もう一度押すとLED点灯、さらにもう一度押すと運転を停止します

ボタンを押すと運転開始、もう一度押すとLED点灯、さらにもう一度押すと運転を停止します

ミストを噴出している様子。製品の構造上、向きおよび噴出量の調整はできません

ミストを噴出している様子。製品の構造上、向きおよび噴出量の調整はできません

本製品は安全性にもこだわりが見られます。本体を完全に横倒しにしても15分以内であれば水漏れはしないほか、電源を入れてから2時間経つと自動的にオフになるオートパワーオフ機能を搭載しており、いわゆる空焚きの状態になることもありません。加熱して蒸気を出す方式ではないので、空焚きという表現は適切ではないかもしれませんが、こうした機能があると安心できます。

また本製品のもう一つの特徴として、ケーブルを接続せず、内蔵のバッテリーで駆動させられることが挙げられます。バッテリー駆動が可能なのは最大2時間ということで、さすがに丸一日ケーブルレスで使えるわけではありませんが、ミーティングや会議で別室に移動した時に、電源につながず使えるのは便利です。これについては、同種の製品にあまりない特徴です。

ちなみに本製品は「静音設計」とされていますが、実際に使ってみた限りではほぼ無音に感じます。少なくともオフィス内で運転音や、あるいはコイル音が気になって使いにくくなることはありません。オフィスの自席で使うとなると、周囲の席にも少なからず気を配らなくてはいけませんが、そうした意味では安心です。

転倒させても15分以内なら水漏れの危険はないとのこと

転倒させても15分以内なら水漏れの危険はないとのこと

給電用のUSBポートは取っ手の裏に隠れています

給電用のUSBポートは取っ手の裏に隠れています

ケーブルをつないだ状態。単体でも約2時間駆動します

ケーブルをつないだ状態。単体でも約2時間駆動します

気をつけたいのは、超音波式という性格上、噴射口を遮るものがあると、湿気てしまうことです。試しにA4のコピー用紙で本製品の噴射口を被ってみたところ、10分もしないうちに、コピー用紙と本製品の周囲20cm四方が水浸しになりました。前述のように本体の転倒は問題ないのですが、うっかり書類や衣類などで噴射口を塞いでしまわないよう、注意をしたほうが良さそうです。

あと、本製品は音を鳴らす機構がないため、水がなくなったり、あるいはオートパワーオフなどで運転が停止したときに、アラームで知らせてくれる機能はありません。目視できる場所であれば、LEDの点灯状態や、あるいはミストが出ているか否かで判断ができるのですが、目が届きにくい場所だと気づかない可能性があります。なるべく目のつきやすい場所に置くのがよさそうです。

カラーバリエーションは、今回紹介しているピンク以外に、ブルー、ブラウンがラインナップされています。個人的にはホワイト系などのカラーバリエーションがあればいいなと思いますが、汚れが目立たないためにはブルーやブラウンはちょうどよいのかもしれません。これから冬に向け、パーソナルユースの加湿器を探している方は、候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
製品名:ハダウル
実売価格:4,860円
発売元:フォースメディア
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B07FVP18BC/
[筆者プロフィール]
山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn
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