ありそうでなかった? データホルダーとしても使える、2WAYのクリップボード~ナカバヤシ「スタンドクリップボード」レビュー
TEXT:山口真弘(ITライター)
PCで入力作業を行うための補助ツールのひとつに、データホルダーと呼ばれる製品があります。書類をクリップではさみ、画面と並べて立て掛けることで、視線を移動を減らして入力を効率的に行えるツールです。
PC用のアクセサリとしてはかなり古くからある製品で、今もPCのサプライ用品売り場に行けば、お目にかかることができます。事務作業で使ったことのある人も多いのではないでしょうか。
今回紹介するナカバヤシの「スタンドクリップボード」は、一般的なクリップボードに、データホルダーとしても使える機能を追加した製品です。
ボード上部にクリップがついた構造は、一般的なクリップボードと変わりませんが、本製品はボード全体を覆うカバーが付いており、使う時はそのカバーを背面に回し、二つ折りにして使います。
さらにデータホルダーとして使う時は、このカバーを中央から折り曲げて断面が三角形になるようにし、スタンドの役割を持たせる仕組みです。その状態のまま横に倒すこともできますので、プレゼン資料などA4横向きの資料を見ながら入力作業を行う時も重宝します。
唯一異なるのは、データホルダーは上部のクリップに加えて下部に溝があり、そこに書類を立てておけることが多いのに対し、本製品は上部のクリップでのみ書類を固定する仕組みになっていることです。それゆえあまり枚数が多いと挟み込めなくなる可能性はありますが、百枚近い書類を一度にセットしようとしない限りは、そう問題にはならないでしょう(メーカーの公称値は上限30枚)。
以前紹介した折りたたみ式クリップボードもそうですが、クリップボードは進化がまったくないジャンルのようでありながら、最近は一工夫を加えた製品が各社から発売されています。クリップボードを買い換える機会には、こうした付加価値のついた製品を、併せてチェックしてはいかがでしょうか。
山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn
2020.01.21 Tue