SuicaやPASMOも!かざすだけで交通系ICカードの残高を表示できるキーホルダー~ブライトンネット「nocoly key holder」レビュー
TEXT:山口真弘(ITライター)
SuicaやPASMOなどの交通系ICカード、およびその他さまざまな電子マネーカードを所有していると、残高が分からずに困ることがあります。特にオートチャージの設定にしていない場合、残高が足りないと駅の改札で足止めを食ったり、レジで支払えずにあたふたすることになりがちです。
こうした場合に重宝するのが、今回紹介する「nocoly key holder」です。これはICカードにかざすだけで、現在の残高を表示してくれるキーホルダーです。
全長は64.5mmとUSBメモリ程度のボディサイズ。色は各色あります
キーホルダーにつけて手軽に持ち歩けます。重量も実測16gと軽量
対応するのは、Suica、PASMOといった全国各地の交通系ICカードのほか、楽天Edy、nanaco、WAONにも対応しています。nanacoとWAONについては、ポイントの残高があれば、金額に続けて表示してくれます。
また、おサイフケータイの残高を外部から読み取ることもできます。アプリを起動しさえすれば残高が表示できるだけに、あまり意味はなさそうですが、電源をオフにした状態でも外部から読み取れるので、緊急時には役立つかもしれません。今回Pixel 3で試したところ、問題なく読み取りが行えました。
使い方は簡単、交通系ICカードの上に乗せてボタンを一回押すだけ
残高が表示されます。単純明快で、読み取りを待つ必要もありません
おサイフケータイも(サポート外ですが)電源オフで金額を読み取れます
一部のカードでは、金額のあとにポイントが表示されます。液晶先頭の「P」が目印
カードの電磁的な記録を読み取るだけですので、特にIDやパスワードを入力する必要がないのも(当たり前といえばそうですが)利点です。厚みにもよりますが、ICカードを定期券入れに収納したままでも、問題なく読み取れますので、わざわざ取り出す必要もありません。
また、利用後は放っておけば10秒後に自動的に消灯しますので、金額が残ったままになっていて誰かに見られる心配もありません。個人ユースであれば、逆に残っていてくれたほうがよい場合もありそうですが、このあたりはセキュリティ的にあるべき姿といえるでしょう。
電池は一般的なボタン型電池「CR2016」を内蔵します。取り出しも簡単です
読み取った金額はメモリーされず消えるので、誰かに読み取られる心配もありません
それゆえ本製品は、こうしたNFCを使った読み取り環境を持たないユーザ向けの製品、ということになるでしょう。キーホルダーにつけて毎日持ち歩くのもありですが、リビングに置いておき、家族で共用するのもよいかもしれません。
発売直後はしばらく品切れが続いていた本製品、価格も2千円ちょっとで、非常に導入しやすいのも利点といえます。個人で購入する以外にも、プレゼントにも喜ばれそうな1台です。
実売価格:2,120円
発売元:ブライトンネット
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B078MWDNFH/

山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn