知っておくべきホスティングサーバ新知識 第4回 | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
【サイトリニューアル!】新サイトはこちらMdNについて



第4回

技術の発達や時代のニーズに合わせ、ホスティングサーバも変化してきている。ホスティングサーバについての知識を深めることは、Webサイトをより確実に、効率よく構築・運営するための大きな力となる。本特集をとおし、Webサイトに関わる者であれば知っておきたい知識を身につけてほしい。


文=片岡義明、中村 南

 


今月のラインアップ
 

Hosting
Guide 01

@Next Style

「@Next Style」
株式会社ワダックス

 

Hosting
Guide 02

CPI

「CPI」
株式会社KDDI ウェブコミュニケーションズ

 

Hosting
Guide 03

ドメインキーパー

「ドメインキーパー」
株式会社ハイパーボックス

 

Hosting
Guide 04

マネージド・ホスティング

「マネージド・ホスティング」
株式会社スカイアーチネットワークス

 

Column

 

SSLサーバ証明書最新事情



 

Hosting
Guide 01

フルマネージで高セキュリティの
サーバ運用が可能に

@Next Style

Link:www.wadax.ne.jp/
株式会社ワダックス


 

日本語SPAM対策に強い
国産フィルタを導入

 セコムトラストシステムズ㈱との業務提供による、高セキュリティが魅力の@Next Styleだが、10月からはすべてのサービスで国産SPAMフィルタのActive!hunterを提供。日本語に対応した学習アルゴリズムの搭載で98%以上のSPAMを除去できるだけでなく、送信元ブラックリスト・ホワイトリストの設定を含め、アカウントごとにフィルタリングを最適化できるため、ユーザーの利用環境に合わせて振り分けの精度をアップさせることも可能だ。共用サーバサービスでは全プランに無料で付属しており、専用サーバサービスでも1ドメイン10ユーザーで月額210円から利用できるオプションとなっている。また、ウイルスチェックにも高機能なものが採用され、共用サーバサービスの上位プランでは、実在証明付きの独自SSLサーバ証明書「セコムパスポート for Web SR2.0」も標準で付属するのもポイントだろう。


24時間体制で
サーバ管理を委託できる

 専用サーバサービスは月額1万7,955円~とリーズナブルながら、ネットワーク上のパケットを監視して不正アクセスを遮断する不正侵入検知防御(IPS)が無料で実施されるほか、フルマネージの管理オプションを提供。外部からサーバのセキュリティホールを検証する、セコムトラストシステムズ㈱の脆弱性診断サービスもオプションで提供されており、セキュリティ面ではトップクラスといえるだろう。加えて、日常的なサーバ監視からセキュリティアップデートの適用、障害時の復旧まで24時間のサーバ管理・運用をアウトソーシングできるため、人件費や運用費の大幅削減も期待できるのも特徴だ。Webアプリケーションの導入作業やシステム開発、カスタマイズにも対応できるなど、共用サーバからの移転先として手軽に運営できる専用サーバを探しているクライアントにも最適だろう。なお、専用サーバサービスではキャンペーンが実施されており、複数台構成(2台以上の同時申し込み)ならば、1台目から全プランで初期費用が30%引き。「ミドルRAIDプラン」の1年契約で初期費用が半額になるなど、いまがチャンスといえる。



 

Hosting
Guide 02

クライアントからのニーズに
24時間体制で応えるホスティング

CPI

Link:www.cpi.ad.jp/
株式会社KDDI ウェブコミュニケーションズ


 

大容量ディスクを
最低単価79円/ギガバイトで提供

 エントリー向けの「シェアードプラン X10」でも50GBのハードディスクを月額3,990円で利用できるなど、業界トップクラスの大容量が特徴のCPIだが、ディスク1ギガバイト当たりの単価が最低79円からと、コストパフォーマンスもきわめて優秀だ。そのため共用サーバサービスながら、容量制限を気にすることなくサイト構築を行えるメリットは大きいだろう。ウイルスチェックなどのセキュリティ対策ツールはもちろん、高機能なストアツールやMovable TypeをはじめとするCMSなど、豊富なWebアプリケーションが標準で付属するオールインワン型サービスのため、将来的な機能拡張などの際に余計なコスト負担が必要ないのもポイントだ。携帯3キャリアに対応した本格的なCMS「モバイン」(一部プランでは無料版の「モバインCMS」が付属)がオプションで提供されるため、モバイルサイト運用を考えているクライアントにとっても魅力が高い。


最高レベルのサポート対応で
移転もラクラク

 第三者機関による格付け評価で最高ランクの「★★★トリプルスター」を獲得し、営業時間内であれば即日返信のメールサポートや初心者を対象にした無料電話サポートを提供するなど、サポート面も充実。業界初となる「らくらくサーバー移転代行サービス」では、CGIやWebコンテンツの移行作業に加え、メールアカウントやFTPアカウントの登録を無料で委託できるなど、サーバ移転に伴う負担を減らしたい制作会社にとっても注目したい内容だ。


 なお、9月からは従来の共用サーバサービスと専用サーバサービスに加え、新たにVPSサービスを開始。共用型ならば月額1,890円から利用できるリーズナブルな設定となっている。仮想環境ごとスケーラブルに上位プランへと移行できるため、いちいちサーバ環境を再構築する必要なくアップグレードできる点が特徴といえる。上位プランとして専用型の仮想サーバも提供されているため、将来的に専用サーバへの移行を考えているクライアントにとってもオススメできる選択肢だ。



 

Hosting
Guide 03

豊富なWebアプリケーションを
オールインワンで提供

ドメインキーパー

Link:www.domain-keeper.net/
株式会社ハイパーボックス


 

迅速なサポートと
ていねいなコンサルティングが魅力

 企業ユーザーの頼れるITパートナーとしてサポートに力を入れるドメインキーパーでは、業界に先駆けて24時間365日対応のサポートを開始。メールに加え、電話サポートも常時対応している点が特長だ。蓄積された技術ノウハウにより高度で迅速なサポートを実現しており、障害発生時も24時間体制で復旧まで対応しているので心強い。サービスの検討からトラブルシュートまで、時間帯に縛られることなく、すぐ問い合わせできるのは魅力だ。ていねいな導入コンサルティングや運用相談を実施するなど、サーバ運用経験の少ないクライアントにとっても、導入のハードルが低いサービスだといえるだろう。通常のホスティングサービスだけでなく、ハウジングやドメイン取得、各種ASPやSSLサーバ証明書取得といった幅広いサービスラインアップが提供されているため、ワンストップですべての要望に応えられるのも見逃せない点といえる。もちろんSSLサーバ証明書取得を含めた、すべてのサービスが上記24時間サポートの対象となる。ユーザーは利用サービスの種類に関わらず同品質のサポートを受けることができるので、万が一の際にも安心だ。


他社にはないBTO型メニューで
高いコストパフォーマンスを実現

 また、必要な機能のみを選択して契約できるBTO型メニューを採用しているため、高いコストパフォーマンスを実現しているのも他社にない特徴といえるだろう。特に専用サーバサービスの「blue Box」では、初期費用無料で月額9,800円の低価格から利用できるなど、無駄なコストを省いてリーズナブルにサーバを構築したい場合に最適。複数台構成といったハイエンドな要求にも対応できるため、将来的なアップグレードにも不安はない。


 共用サーバサービスの「blue Block」も、Webサーバとメールサーバそれぞれ単体で契約することが可能なっており、サービスの自由度は高いといえる。なお、サイト運営に欠かせないサービスすべてを、オールインワンでパッケージ化したお得なプランも提供されているなど、トータルコストだけでなく運用の手間を抑えたいクライアントにとっても魅力的なサービスといえる。



 

Hosting
Guide 04

サービス一新で、
さらなる柔軟性と拡張性を実現

マネージド・ホスティング

Link:www.skyarch.net/
株式会社スカイアーチネットワークス


 

仮想化技術の導入で
ハードウエアの制約から解放

 フルマネージによる管理と、フルカスタマイズのサーバ構築を柱としてサービスを展開してきた㈱スカイアーチネットワークスだが、9月より新たに仮想化技術を利用した新サービス「プロアクティブ・ホスティング」を開始。「マネージド・ホスティング」に代わる、新たなサービスの中核としてメニューを一新している。従来のマネージド・ホスティングではシステムの環境やサーバ構成が契約時から変更された場合、スムーズな移行が難しいケースもあったというが、専用サーバ型の仮想化技術が導入されたことで、ハードウエア環境に縛られることなくシステムを丸ごと移行できるようになるなど、柔軟性や拡張性が大幅に強化された。


フルマネージで
管理/運営をサポート

 プロアクティブ・ホスティングでは小規模なWebサイトを対象にした「エントリー」から、複数サイトの運営を想定した「ハイパフォーマンス」まで3つの基本プランが提供されており、いずれもビジネスの成長に合わせた、柔軟なアップグレードが可能となっている。もちろんこれまでと同様に、複数台構成を含め特殊なサーバ環境の構築やシステム増強へフルカスタマイズで柔軟に対応できるなど、いわば「攻め」のビジネスを実現するホスティングサービスといえるだろう。サーバ増強に伴う移行作業にストレスを感じているクライアントにとっても、最適な選択肢だ。


 なお、今回フルマネージドでの仮想化専用サーバを提供するとのことだが、単なるサーバ構築・運用のアウトソーシングに対応するだけではなく、真心のある「お客さまの情報システム担当者」として、これまで以上にシステムを最適化し、ビジネスの価値を最大化する提案を行っていく予定だという。導入前の詳細なコンサルティングに基づく的確なサーバ構築や、システム開発を含むカスタマイズ案件に強い同社だけに、サーバの特性に合わせたデータベースやWebサーバのチューニングなど、サーバ運用のすべてを委託できるのも特徴だろう。既存のホスティングサービスでは対処が難しいケースほど、威力を発揮するサービスといえる。



 

Column

SSLサーバ証明書
最新事情


 

 Webサイトのセキュリティにおいて欠かせないのが、「SSLサーバ証明書」といわれる電子証明書だ。ホスティングサービスのオプションとしても提供されているこのSSLサーバ証明書は、なぜ必要で、現在どのような状況にあるのか。SSLサーバ証明書の認証局として高いシェアを誇る日本ベリサイン㈱プロダクトマネージャーの阿部貴氏に、その最新事情について伺った。


 

SSLサーバ証明書とは

 SSLサーバ証明書とは、信頼のある認証局が発行するWebサーバ向けの電子証明書のことだ。これを利用することで、データの盗聴やなりすましを防いでWebサーバの運営者と利用者とが大事なデータを安全にやりとりすることができる。


 「SSLサーバ証明書の役割にはふたつあります。ひとつはPKI(公開鍵暗号基盤)という技術を使って通信の暗号化を図る『暗号化通信』。もうひとつは、Webサイトを運営する企業が実際に存在して事業を行っているかどうかを証明する『実在性の証明』です。たとえば、有名なブランドのWebサイトであっても、相手を信頼して自分の情報を入力することに少し抵抗があるかもしれません。知名度があまり高くない場合、そうした信頼を得ることはさらに難しくなります。そこで、SSLサーバ証明書を取得すれば、『セキュリティについて関心の高い企業だ』、『SSLサーバ証明書を持っているから、ちゃんと実在する企業だ』と見てもらうことができます。SSLサーバ証明書は単なる暗号化のツールではなく、ユーザーがお互いの顔が見えないWebで安心してやりとりを行うために必要な技術です」と語るのは、日本ベリサイン㈱の阿部氏。同社は定番の認証局として高いシェアを誇る企業だ。


 ところで同社のほかにも認証局は数多く存在するが、それらの違いはどんな点にあるのだろうか。


 「認証局には大きく分けて、ドメイン認証だけを行う認証局と、企業の実在性を審査する“企業認証”まで行う認証局の2種類があります。前者であれば個人事業主でも取得可能ですが、後者は企業、もしくは国家資格取得者のみとなります。当社は後者ですが、同じ企業認証でも審査の厳しさは認証局によって大きな差があります。また、SSLサーバ証明書に対応する環境の幅も違います。ブラウザのどのバージョンから対応するのか、モバイルでは使えるのか。展開するWebサイトと照らし合わせて確認をしてください。ほかには、登記事項証明書の代行取得サービスなど付加サービスの内容や、サポート体制、発行までにかかる期間も認証局によって異なります」


Webサイトに安心感を
もたらすEV SSL証明書

 さまざまな認証局が存在する中で、近年特に問題になっているのが、ドメイン認証と企業認証で信頼性に差があるにもかかわらず、その違いが一般ユーザーにわかりにくいことだ。中には企業の存在確認せずに発行された証明書を悪用するフィッシングサイトが確認されている。このままではSSL自体の信頼性が損なわれてしまうという危機感から、新たに制定されたのが、EV(Extended Validation)SSL証明書だ。


 「EV SSL証明書では各認証局の審査発行基準の標準化を図るとともに、従来の企業認証に加えて申請者の申請権限証明の確認や代表者印の印鑑登録証明の確認など、認証する項目が増えてより審査が厳格になっています。さらに一般ユーザーがわかりやすいように、対応ブラウザでアクセスした場合にアドレスバーなどが緑色に変化するようになりました。現在、これに対応しているブラウザは、Internet Explorer 7以降とFirefox 3以降、Opera9.5以降になります」


 Webブラウザのアドレスバーの色が変化するという視覚的効果はかなり大きく、導入した顧客からは予想以上の反響が返ってきたという。


 「EV SSL証明書の導入でユーザーからの信頼感が高まり、ECサイトの新規登録者数や滞在時間が増えた。また、コンバージョンレートが10%以上も向上した、と多くの反響をいただきました。通常、SSLサーバ証明書は問い合わせフォームやECサイトの決済などのページにのみに導入するのが一般的ですが、むしろエントリーページからグリーンバーを表示させると、より安心度の高いWebサイトにできるでしょう。もはや、EV SSL証明書は単なるセキュリティのためではなく、Webサイトに安心感を付加するためのツールになりつつあるのかもしれません」


 もちろん、ホスティングサービスのオプションとしてEV SSL証明書を提供する企業も増えている。ホスティングサービスを通じてSSLを申し込むメリットは、申請やインストールの手間が省けることや、月額払いなど支払い方法の選択肢が増えること。今後はホスティングサービスを選ぶ上でも、SSLサーバ証明書やEV SSL証明書関連の充実が重要なポイントとなってくるだろう。


日本ベリサイン(株)のWebサイト(www.verisign.co.jp/)では、サーバ証明書に関するさまざまなFAQや導入事例が紹介されている


SSLサーバ証明書とEV SSL証明書の違い。日本ベリサイン(株)の場合は上表のとおり



twitter facebook このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
【サイトリニューアル!】新サイトはこちらMdNについて

この連載のすべての記事

アクセスランキング

8.30-9.5

MdN BOOKS|デザインの本

Pick upコンテンツ

現在