知っておくべきホスティングサーバ新知識 最終回 | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
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最終回

技術の発達や時代のニーズに合わせ、ホスティングサーバも変化してきている。ホスティングサーバについての知識を深めることは、Webサイトをより確実に、効率よく構築・運営するための大きな力となる。本特集をとおし、Webサイトに関わる者であれば知っておきたい知識を身につけてほしい。


文=中村 南

 


今月のラインアップ
 

Hosting
Guide 01

CPI

「CPI」
株式会社KDDI ウェブコミュニケーションズ

 

Hosting
Guide 02

ドメインキーパー

「ドメインキーパー」
株式会社ハイパーボックス

 

Hosting
Guide 03

マネージド・ホスティング

「マネージド・ホスティング」
株式会社スカイアーチネットワークス

 

Column

 

ECという視点から見たホスティング選びのコツ



 

Hosting
Guide 01

豊富なWebアプリケーションと大容量ディスクで、
あらゆるニーズをカバーする

CPI

Link:www.cpi.ad.jp/
株式会社KDDI ウェブコミュニケーションズ


 

初期費用半額のキャンペーンで
さらにリーズナブルに

 もっとも低価格な月額3,990円のプランでも50GBの大容量が提供されるなど、ディスク容量あたりのコストパフォーマンスが極めて高いCPIだが、共用サーバサービスの「シェアードプラン」では、高機能なストアツールやMovable Typeをはじめ、80以上の機能やWebアプリケーションをオールインワンで提供。オプションやASP契約といった追加コストの投下なしに、クライアントのさまざまなニーズに応えられるだけでなく、容量の制約なしにWebサイト制作を行える点も大きなメリットだろう。加えて、上位プランではモバイルサイト開設に対応した「モバインCMS」が付属するため、手軽なモバイルサイトの開設にも対応している。12月より初期費用が半額の2万1,000円になるキャンペーンが期間限定で実施されており、最大5カ月分相当の利用料金をセーブできる点も魅力だ。


専用サーバ感覚で
手軽に使えるハウジング

 また第三者機関による格付け評価で、最高ランクの「★★★トリプルスター」を受けたサポート窓口の評価に加え、対面による導入コンサルティングの実施(予約制)、初心者を対象にした電話サポートや営業時間内ならば即日返信のメールサポートなど、サポート面での充実にも注目したいところだ。業界初となる「無料サーバー移転代行サービス」を提供。WebコンテンツやCGIプログラムといったデータの移転、新サーバへのメールアカウントの登録をすべてCPI側で代行するため、他社からの乗り換えや専用サーバへのステップアップ時に制作会社側の負担が少ないのも特徴といえる。


 なお、CPIではフルマネージの運用に対応した専用サーバの「マネージドプラン」に加え、文字どおりスケーラブルなサーバ拡張に対応した「VPSスケーラブルプラン」を提供。特にVPSは、月額1,890円の手ごろなプランから1台のサーバを占有する専用型のVPSプランまで幅広く提供。仮想化されたサーバ環境ごと上位プランへスムーズに移行できるため、事業の規模に合わせたWebサイト拡張にも強い。



 

Hosting
Guide 02

コンサルティングから運用サポート、
オプションまで、徹底したサポートを提供

ドメインキーパー

Link:www.domain-keeper.net/
株式会社ハイパーボックス


 

豊富なコンサルティング実績で
制作会社の心強い相談役に

 ドメイン取得から各種ASP提供、SSLサーバ証明書取得代行までホスティング以外にも幅広いサービス提供するドメインキーパーでは、そのすべてを24時間365日無料の電話/メールでサポート。単なる技術サポートに限らず、サポート実績を生かした「ITパートナー」としてのコンサルティング能力にも注目したいところだ。クライアントからの運用相談を受ける機会の多い制作会社にとっては、わからないことを事前に相談し、同社ノウハウを活用しながら対応できる点は心強いはず。また共有サービス、専用サービス、ハウジングすべての段階でクライアントの余分な手間を省き、運用効率を向上させるための代行オプションを提供。サーバ管理運用のアウトソーシングだけでなく、いざというときの技術対応など、スキルに合わせた細かな設定が可能となっている。豊富なサービスラインアップにより、サイト運営に必要なすべてをワンストップで利用できるため、あらゆるニーズに応えるスケーラビリティだけでなく、維持管理の手間もかからない点も魅力だろう。


専門的な知識なしでも
セキュアなサーバ運用が可能

 ホスティングサービスはBTO型メニューを採用した自由度の高いものとなっており、共用サーバサービスの「blue Block」は、Webサーバとメールサーバそれぞれ単体サービスとして提供。必要な機能だけを選択して利用できるため、キャンペーンサイトの立ち上げなどトータルコストを抑えたいケースにも強い。Webサーバとメールサーバ機能をパッケージ化したお得なプランも提供されており、豊富なオプションが用意されるなど、クライアントの多彩な要求にも十分に応えられる。専用サーバサービスの「blue Box」は月額9,800円の低価格な複数台構成まで、すべてのプランがBTOによるカスタマイズに対応しており、root権限付きの保守パッケージやメンテナンス代行などのサポートオプションを提供。日常的なセキュリティアップデート作業や、万が一の際のリストア作業、不正侵入調査の代行も行っているため、専門的な知識がなくてもセキュアなサーバ環境を構築できる。



 

Hosting
Guide 03

サーバ運用のすべてを委託できる、
フルマネージの専用サーバ

マネージド・ホスティング

Link:www.skyarch.net/
株式会社スカイアーチネットワークス


 

他社サーバの運用も
委託できるサービスが登場

 (株)スカイアーチネットワークスが提供する専用サーバサービス「プロアクティブ・ホスティング」では、フルマネージでのサーバ管理体制に加えて、サーバ仮想化技術に対応。ハードウェア環境に依存することなくシステムの移行が可能となるため、アップグレードが容易となっている。また、オプションの「システム移行サービス」を利用すれば、現在稼働中のサーバを調査のうえ、ネットワーク構成からOS、Webアプリケーションやコンテンツに至るまですべてのデータ移行を依頼することも可能だ。移転にあたって技術的な専門知識が一切不要なだけでなく、Webサイト制作に注力したい制作会社にとって、移転の手間がまったくかからない点も魅力だろう。豊富な運用サポートオプションを利用すれば、セキュリティ対策や各種コンソール作業を含め、サーバ運営の完全なアウトソーシングも実現する。


 管理の手間は省きたいが、現状のシステムを移行するのは不安、というユーザー向けに「レンタルサーバー運用代行」のマネジメントサービスが提供されており、他社で運用している専用サーバでも、月額4万2,000円で24時間の保守サービスやセキュリティ対策などの管理業務を委託できる。専任のシステム担当者にかかるコストを削減したいクライアントや、他社のマネジメントサービスに不満を感じているクライアントに最適だろう。


詳細なコンサルティングによる
フルカスタマイズでの導入

 なお、専属コンサルタントによるヒアリングに基づき、OS設定やWebアプリケーション構成といった細かな設定を含め、あらゆるサーバ構成をフルカスタマイズで導入できるのもプロアクティブ・ホスティングの特徴だ。複数台構成による負荷分散など大規模ネットワークにも強く、特殊なオーダーにも応えられる柔軟な体制となっている。もちろん、ベーシックな環境(Red Hat Enterprise Linux、Apache、MySQL、PHP)をパッケージ化したプランも提供されているため、すぐにサーバ運用を開始したいユーザーにも対応できる。



 

Column

ECという視点から見た
ホスティング選びのコツ


 

ECオプションの活用で
低コストの立ち上げを実現

 Webサイトを立ち上げる目的として、ECを挙げるクライアントも少なくない思うが、制作会社としてどのようなソリューションを提案すべきかは、頭の痛い問題といえる。「楽天市場」などのモールは、モール自体の認知度や会員数を背景とした集客を期待できるが、それだけに競合が激しくWebデザイン上の制約も多い。またECサイト構築のASPなどを利用する方法もあるが、商品登録数や決済に応じてシステム利用料が発生する課金モデルのため、規模の小さいWebサイトではコスト面の負担が無視できない。そこで注目したいのが、ホスティングサービスで提供されるECオプションだ。いまやほとんどのホスティングサービスで、無料オプションとしてショッピングカートが提供されており、中には本格的なECサイト構築ツールを提供するホスティングサービスも増えつつある。


 ではECでの利用を前提とした場合、ツールやサーバ機能のどういった面に注目すべきなのだろうか。まず重要なのが、ツール上で取り扱い可能な商品の点数だ。市販ツールの機能限定版などをオプションとして提供している場合、ツール上の制限で数百点程度の商品しか登録できないことがある。将来的にECでの商品アイテム数増加が見込まれるならば、システム乗り換えを回避するためにも、最低1000点以上を登録できることが望ましいだろう。加えて、単なるショッピングカート機能だけではなく、商品の在庫管理や自動応答メールの送信、納品書の印刷などバックヤードの管理機能が豊富で、専門的な知識のないスタッフが簡単に運用できることも必須といえる。競合他社との差別化を重視するクライアントの場合、ポイントシステムやタイムセールの開催など、顧客の囲い込み機能も気になる要素だ。


 ちなみにECサイトでは「ブログによる顧客とのコミュニケーション」、「アクセス解析による購買動向の分析」、「メールマーケティング」などが必須となるため、ECサイト構築ツール以外でも、これらのWebアプリケーションやASPがホスティングオプションとして提供されていることも選択の基準だろう。


オープンソースでは
サポート対象外の場合も

 また、サポート面の充実も注意すべき点といえる。ホスティングサービスの無料オプションとして提供されるECサイト構築ツールには、「EC-CUBE」や「osCommerce」といったオープンソースが採用されることも多い。もちろん機能面では市販ツールと比較して遜色ないが、原則としてサポート窓口が存在せず(有料でサポートを代行する会社はある)、オープンソースゆえにホスティング会社のサポート対象外となるケースがほとんどだ。そのため、セキュリティ対策などもすべて自己責任となってしまうリスクがある。特に、他社が提供する決済代行サービスや広告効果測定ツールなどの組み込みを検討している場合、技術的なトラブルを回避する目的からも、本格的なサポートを受けられる体制にあることが望ましいだろう。


 なお、ECサイトで必要とされるサーバ環境に関しては、一部大手Webサイトを例外として、比較的注目度の高いショップでも1日あたり数千アクセス前後と、サーバや回線への負荷はそれほど大きくない。したがって、共用サーバでもなんら問題はないが、商品写真などを大量に取り込む関係から、ハードディスクを圧迫するため容量には余裕を持たせておくべきだろう。サーバダウンが機会損失に直結するECサイトでは、むしろバックアップオプションやトラブル時の復旧手順など、信頼性や障害対策にも注目しておきたいところだ。


モバイル対応を含め、機能面では市販ツールに劣らないオープンソースだが、設定や各種モジュールの組み込みはユーザ自身で行う必要がある。セキュリティアップデートなども自己責任となるため、運用にあたっては注意が必要だ



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