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【Webライター初心者向け連載】第6回目 取材について考える/あたりまえライター処世術

2020.10.28 WED

【Webライター初心者向け連載・あたりまえライター処世術】
第6回 取材について考える
これからWebライターになりたい人、Webライターになりたての人に向けてお届けする、連載「あたりまえライター処世術」。文章能力、ギャランティー、スケジュールの立て方etc.意外と教えてくれないあれこれを、現役の編集兼ライターが解説します。うまく業界を渡り歩いて、一人前のデキるライターを目指しましょう。

●文:モコ(仮名) ●イラスト:冨田マリー

あたりまえポイント
適当に話を聞くのはNG!しっかり相手のことを考え、話を聞き出していく!
ライターの業務として、もらった情報をもとに原稿作成することもありますが、取材をして原稿を書くことも多いのではないでしょうか。直接会いに行って話を聞いたり、電話をしたり、今はZoomやSkypeを使ったリモート取材もありますよね。

取材をすると言っても、ただ闇雲に話を聞けばいいものではありません。もう何年も編集・ライターをしていますが、取材のときはいつも緊張感があります。わたしの中で取材は、ほかの業務以上に相手のことを知る、考える、とても繊細な仕事。そこで今回は、尊敬する先輩ライターのMさんに“取材の基本”について教えてもらいました。

先輩ライターのMさんに聞いた、取材で気をつけたい3つのポイント
【1】TPOを意識して選ぶ!服装で気をつけること
基本的にカジュアルな服装が多いのですが、取材先によってちょっと変えています。例えば、企業やホテルとかの場合はいつもより“ちゃんとした感じ”を心がけて。雑貨屋、カフェのような取材のときには、企業に行くようなかちっとした服装だと場になじまないので、ナチュラルなワンピースにしたり……。取材先のテンションに合わせて選んでいます。
【2】ノリと空気感も大事。取材時に気をつけること
実際に取材するときも、相手のテンションに合わせるようにしています。ノリがいい人だと取材しやすいですが、取材相手もいろいろ。もちろん気難しい人もいるので、相手の邪魔にならないように様子を見ながら話を聞きます。

場合によっては、記事に必要のなさそうな話でも、意外と話が膨らんでいい話が聞き出せたりすることも。和やかな雰囲気にできるように世間話を盛り込んだり、相手の言葉に耳を傾けたりしつつ、相手の心中を探り、相手の話したいことを見つけていく感じでしょうか。「この話、突っ込んだら盛り上がりそうだな」っていうその場のノリも大事にしています。とにかくノリと空気感ですね。取材させていただくという気持ちで謙虚に、その場を楽しもうという気持ちも大切。
【3】人柄や臨場感も大切に。原稿作成で気を付けること
特にインタビューの場合、質問状があったとしても話しがとっ散らかってしまうこともあるし、厚いところ、薄いところがあるので、構成をしながら話を作りあげていきます。書き言葉と話し言葉でニュアンスの違があって、その場で話していると理解できても、文字にするとわかりにくくなっちゃう場合が多々あるので、わかりやすいよう、読みやすいようにアレンジしていきます。

まずは読者に楽しく読んでもらうためにも、読みやすいことが大事。また、言葉遣い、言葉尻、話の流れなど、その場や相手の雰囲気や人柄が伝わるような臨場感を大切にしながら調整します。取材相手の魅力を感じられるようにすることも心がけています。

こちらもチェック!ライターKさん&モコ(仮)が取材で気をつけていること
ライターKさん:
本人の言いたいことを引き出して、紡ぎ出した言葉をなるべく損なわないよう伝える。そこにある空気感みたいものから人柄が感じとれたりすると思うので。美辞麗句を多用しすぎないのも重要かもしれませんね。
モコ(仮):
【1】質問状を編集側で用意してくれることもありますが、自分で用意する必要がある場合、ある程度の道すじ、ゴール、ストーリーを考えて作成する。聞きたいことをずらずら書いてしまうと、最終的にまとまらなくなってしまうので。とは言っても思っていたような取材内容にならない場合もあるので、そこは臨機応変に。

【2】取材をする前にできる限り、取材先のリサーチをしておく。ある程度、先方のことをわかっていないと、話を深掘りできない。


【3】話を聞くときは、先方のことをもっと知りたいと思うようにしています。場合にもよりますが、マイナスなことは言わずに、「ここがすごいですね!」「人気がでそうですね!」など、ちょっと褒め言葉を入れて、相手が楽しく、嫌な気持ちにならないようにしています。相手が楽しくなってくれれば、話をしやすくなるし、いろいろなことを教えてくれます。


【4】原稿を作成するときは、いかに読みやすく、けれどその人のよさを失わないようにするか。
いかがでしたか?わたしを含め、3人のライターが気をつけていることを紹介しましたが、共通点が見えてくると思います。
第6回まとめ
真摯な態度で話を聞き、深掘り、取材相手が本当に伝えたいことを聞き出す。原稿を書く際にはそのまま文字にするのではなく、読者が読みやすいよう、さらに取材相手の雰囲気をくずさず調整しよう。
次回のテーマは「持ち物について考える」です。ライターとして活躍する方々に欠かせない持ち物を教えてもらいます!

文:モコ(仮名)
都内住みのしがない編集兼ライター。フリーランスになって早5年が経とうとしている。広告関係の案件を担当したり、編集部から依頼されて原稿を書いたり、いろいろする人。
イラスト:冨田マリー
東京在住。人物やキャラクターをゆるく描くイラストレーター。雑誌、広告、アート、CDジャケットなど、さまざまな媒体でイラストを展開している。https://tomitamary.com/
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