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あたりまえライター処世術

2020.11.30 Mon

【10】全部丸投げ、見下し編集マンも……。でも神様みたいな人もいるぞ!編集について考える

文:モコ(仮名) イラスト:冨田マリー

これからライター、Webライターになりたい人&なりたての人に向けてお届けする「あたりまえライター処世術」。10回目のテーマは、「編集について考える」。ライターにとって、頻繁に仕事で関わる人といえば「編集者」。編集といっても十人十色で、「また仕事したい!」と思う人もいれば、「もう仕事したくない!」という人もいますよね……!?

はじめに

この連載も今回で10回目。こんかいは「編集」について考えてみます。ライターの場合、仕事でよく関わる、むしろ毎日関わるくらい頻繁にやり取りするのが「編集」ではないでしょうか。

わたし自身もよくやり取りをしますし、フリーランスになってから何十人と編集さんに出会ってきました。「尊敬する!またこの人と仕事したい!」と思う人もいれば、「適当すぎるのに、校了間際になってダメ出し!?」なんてもう関わりたくない人もいたり、編集といっても、本当に人それぞれなんです。そこでこの回では、今まで見てきた編集の方々を紹介していきます(笑)。

えっ!これもわたしがやるのかい!全部丸投げ編集マン

スケジュール作成も、取材の段取りも、撮影の進行表作りも……、こっち任せ?そんなの聞いてないぞ!!取材は同行してくれるけど何にも話さないし、指示もないし……(パニック)!以後、事前にすべての役割を確認するようになりました。

本当に媒体のこと理解してる?意味不明な持論展開編集マン

担当しているのに、なぜか媒体のコンセプトをしっかり理解していない編集さん。美容関係の記事を書かなきゃいけないのに、まったく関係ない下世話な話と紐付けようとしてきたぞ。媒体の価値を下げようとしてどうする!?

一緒にがんばりましょう!って優しいのは最初だけ編集マン

元気はつらつ、「一緒に盛り上げていきましょう!なんでも相談し合いましょう」って言ってくれはずなのに……。ちょっと気に食わないことがあると、めちゃくちゃブチギレる人だった。パワハラじゃんそれ……。あまりに怖くて、ほかのライターさんに聞いたら、途中で電話切られたって言ってたよ(涙)。

編集は超エライんです!ライターのこと見下してる編集マン

編集がいちばんエラいと勘違いしている人。ライターだけじゃなく、カメラマン、スタイリスト、デザイナー、関わる人すべてに文句・嫌味を言う。でも、文句を言っているつもりもなく、正しいことを言っていると思っているのです。

だったら自分で書いてください!理不尽な赤字入れる編集マン

「よく書けてます!」って言ってくれたのに、戻ってきた原稿見たら、ぎっしりびっちり赤字祭り。「よく書けてます!」ってどいうこと?嫌味?(涙)。わたしの文章能力なさすぎなのかなってヘコんだけど、それってほかのライターにもそうらしい。何回かがんばってみたけど、赤字のオンパレードが耐えられず、その人からの仕事はお断り確定に。

時に、神様みたいな編集者も現れるのだ……

怒涛に辛かった思い出を書いてしまいましたが(苦笑)、いろいろな編集者と出会うことで、対策できたり、次に生かすこともできるようになります。編集も人間で、考え方も人それぞれ。相性もあります。

例えば、わたしが原稿を納品している案件で、これまではずっと微調整が入るだけで、赤字が入ることはほとんどありませんでした。けれども、担当者が変わった途端に指示が増えて、書き直ししなくていけないことも。たとえ同じ案件であっても、担当の編集によって考え方が違うんですよね。だからと言って、後者が悪いわけでもないんです。だからこそ、編集 対 ライターの関係って難しい。

そして「もう無理!」「なかなか考え方が合わない」という人とばかり巡り合うわけではありません。「この人とまた仕事したい!」「フォローも完璧……優しい、神様」なんて、編集さんもたくさんいるんです。

依頼してくれた編集さんが「モコさん(仮)の文章、この企画にぴったりなんです!いつものようにテンション上がる感じで書いてください(^^)」とか、がんばって書いたけどちょっと不安だった原稿を提出したら「不安になることないよ。とてもよく書けてる!直しはないです」と言ってくれたり、体調不良のときにフォローしてくれたり……、優しい方々も。

自分と相性のいい編集と出会うことは、ある意味運命かもしれません。編集と同じようにライターもいろいろな人がいるので、編集側にも意見があります。ただ個人的には、編集はライターを下請けと思うのではなく、パートナーであったり、チームの1人と思ってくれる人がベストかも。やっぱり信頼しあえる関係性がいいですよね。みなさんも、いい編集者と仕事ができますように!

第10回 まとめ

なかなか相性のいい編集に巡り合えるものではない、フリーランスという立場上仕事相手を選べないことが多いけれど、いろいろな編集さんと出会うことで、次につなげたり、対策したり、勉強になることがあります。1人でも相性のいい編集と仕事ができれば、ライターとしてモチベーションがあがると思いますよ(^^)。

次回のテーマは「専門分野について考える」です。これから先、どんな仕事を引き受けていこう……?

著者プロフィール

モコ(仮名)
編集、ライター
都内住みのしがない編集兼ライター。フリーランスになって早5年が経とうとしている。広告関係の案件を担当したり、編集部から依頼されて原稿を書いたり、いろいろする人。
読込中...

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