Appleは、開発者向けイベント「WWDC23」で、Appleシリコン搭載の新しい「Mac Pro」を発表した。
プロ向けの高性能なデスクトップパソコン。Intelベースのマシンとして最後まで残っていた「Mac Pro」が刷新されたことで、ついにMacファミリーのAppleシリコンへの移行は全て完了となる。
新しい「Mac Pro」は、新発表のM2 Ultraチップに対応。標準では24コアCPU/60コアGPU/32コアNeural Engineの仕様で、オプションで24コアCPU/76コアGPU/32コアNeural Engineのスペックとなる。
M2チップの中で最上位のM2 Ultraは、2つのM2 Maxチップのダイを接続。M1 Ultraよりも200億個多い1,340億個のトランジスタで構成されている。192GBのユニファイドメモリに対応し、メモリの帯域幅は800GB/s。2つをつなげたことで単純にM2 Maxの2倍の性能が実現されている。
新しい「Mac Pro」の基本構成でのメモリは64GBで、最大192GBまでの積載が可能。ストレージには1TBのSSD(最大8TB)が採用された。本体には、8基のThunderbolt 4(USB-C)ポートも用意。これは以前の2倍の数で、タワー型では筐体の背面に6基+上面に2基が配置されている(ラック型では2基は前面)。
そのほか、3基のUSB Aポート、2基のHDMIポート、2基の10Gb Ethernetポート、3.5mmヘッドフォンジャックなどを用意。内部の拡張性では、PCI Express gen 4対応の6基の空き拡張スロットが用意されており、ユーザーによるカスタマイズに役立つ。
タワー型の本体サイズは218(幅)×529(高さ)×450(奥行)mmで、重量は16.86kg。キャスター付きに変更も可能で、オプションのキャスターを含む高さは557mmとなる。
なお、新登場のM2 Ultraチップは、もう1つのプロ向け製品「Mac Studio」にも対応した。新しい「Mac Studio」はM2 MaxチップとM2 Ultraチップに対応。M2 Ultra搭載モデルは、前世代のM1 Ultra搭載の「Mac Studio」より最大で3倍高速となる。
上位のM2 Ultraモデルは、メモリが64GB(最大192GB)、SSDが1TB(最大8TB)で、最大8台のディスプレイを同時サポート。計6基のThunderbolt 4ポート、2基のUSB Aポート、HDMIポート、10Gb Ethernetポート、3.5mmヘッドフォンジャック、SDXCカードスロット(UHS-II)を備えている。本体サイズは197(幅)×95(高さ)×197(奥行)mmで、重量は2.7〜3.6kg。
Apple
価格:
「Mac Pro タワー型」1,048,800円(税込)〜
「Mac Pro ラック型」1,098,800円(税込)〜
「Mac Studio(M2 Max)」298,800円(税込)〜
「Mac Studio(M2 Ultra)」598,800円(税込)〜
URL:https://www.apple.com/jp/
2023/06/06