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テクノロジー

これは映像編集者におすすめ! 動画内の顔モザイク処理が超簡単な専門ソフト「AVCLabs Video Blur AI」

2023.07.27 Thu

株式会社メディアナビは、Windows 11/10対応のソフト「AVCLabs Video Blur AI」を発売した。動画内での“顔を隠す”ことに特化した専用ソフト。AIの顔認識機能により、動画編集で手間がかかるモザイクがけの処理を手軽に自動化できる。

多くの人が集まるイベントや街で撮影した動画では、不意に映り込んだ人物の顔を編集時に隠す処理が重要だ。「自分の顔を勝手に動画で公開されたくない」と考える人たちのプライバシーを守ることにつながり、予期せぬトラブルを予防できる。

そのような“顔を隠す”ための機能を備えた本ソフトは、顔の匿名化をするためのGAN(敵対的生成ネットワーク)に準拠。ディープラーニングをベースとした視覚認識技術を利用し、映像内の顔や背景を認識してモザイクをかけられる。移動している人物の顔も自動で追跡され、複数人の処理にも対応している。

操作は非常に簡単で、AIによってスキャンされた動画内の人物にチェックを入れるだけ。選択した人物の顔をモザイク処理で隠す方法のほか、反対に選択した人物“以外”の顔を全て隠す方法も使える。

「主役以外の映り込んでしまった人全員」を自動で隠すこともできる

また、場合によっては“顔にモザイクをかける”ことに抵抗を感じるケースもあるだろう。本ソフトでは、ピクセル化を行うモザイク処理のほか、「ぼかし」で処理することも可能。さらに、SNSで広く用いられているような顔の上に任意のイラストを乗せる処理もできる。

イラストを重ねて隠す方法。近年のSNSの静止画などでは特にこちらのほうが一般的

基本的には“顔を隠す”ことをメインとして想定したソフトだが、映像内の任意の箇所を隠すためにも便利。範囲を指定して“物をぼかす”ためには、矩形または楕円形のカスタムシェイプを配置し、ぼかしの開始時間と終了時間を指定する。車のナンバープレートや無関係な企業のロゴ、個人情報が掲載された書類など、“見せてはいけない物”をしっかりと隠せる。

ナンバープレートなど個人情報の特定につながるような“物”も隠せる

そのほか、「ぼかし」での処理は奥行きを感じさせる映像表現にも便利。背景を「ぼかし」で処理することで、重要なメインの被写体のみにピントを合わせたような効果が得られる。もちろん、屋外で“場所の特定”につながりそうな風景を隠したり、部屋の中の様子を見せないためにぼかす、といった意図での編集にも使える機能だ。

“隠す”ためのぼかし機能は、“背景をぼかす”演出にも活用できる

対応している入力フォーマットは、3G2、3GP、AVI、DIVX、FLV、F4V、M2TS、MTS、MOV、MP4、M4V、MPEG、MPG、DAT、MKV、OGM、RMVB、RM、TS、TP、VOB、WMV、WTV、ASF、 DV、WEBMなど。非常に多くの形式の動画ファイルがサポートされているため、過去に撮影した映像などでも利用しやすい。

出力フォーマットは、MP4、MKV、MOV、AVIの4種類から指定。グラフィックカードの選択や最大メモリ消費量の指定も可能で、より高速に処理するための設定の工夫ができる。


株式会社メディアナビ
希望小売価格:6,690円(税込)
URL:https://www.medianavi.co.jp/
2023/07/27

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