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2023年SNS利用実態の調査結果でThreadsの期待下がる、Line、YouTube、X(Twitter)がリード

2023.08.22 Tue

株式会社ライボの調査機関「Job総研」が実施した「2023年 SNS利用の実態調査」により、SNSの利用状況や満足度、継続意欲などが明らかにされました。LINEやYouTube、X(旧Twitter)の利用者が多いが、新たに登場したSNSのThreadsについても認知度や登録意欲が高い結果となりました。しかしながら期待値はあまり高くなく、利用者も減少しているという見方もでています。

本記事では新しいSNSとして期待されるThreadsについて「2023年 SNS利用の実態調査」を参考にしつつ、報道されている情報も踏まえて、クリエイターがThreadsを利用すべきかどうかを考えて行きます。

SNS利用ではLINE・YouTube・X(旧Twitter)がトップ

「2023年 SNS利用の実態調査」によると利用率においてはLINEが97.0%と最も高く、次いでYouTubeが94.4%、X(旧Twitter)が71.5%と続きます。また、利用頻度に関してもLINEが「2〜3日に1回以上」で96.1%とトップを維持しています。さらに、SNSの満足度ではLINEが96.4%と最も高く、継続利用の意欲においてもLINEとYouTubeが97.6%と同率で最上位となっています。

調査の結果からすると、近年のSNSの利用傾向の中で、特にLINE、YouTube、X(旧Twitter)の3社が利用者の間で非常に強い支持を受けていることになります。特にLINEは、総合的な利用率や満足度、利用頻度など、多くの項目でトップを維持しており、その人気の高さがうかがえます。

一方で、新興のSNSであるThreadsへの期待や、テキスト中心のコミュニケーションという基本機能がよく似たX(旧Twitter)からの“乗り換え”が起きているかどうかも気になる所です。

Threadsの認知と登録意欲の実態

話題となっているThreadsの認知度は、全体の50.5%となっています。しかし、登録率は27.5%にとどまっており、特に20代の認知度は56.1%と最も高い結果が示されました。現在Threadsに登録している人の中で、「継続利用したい」と感じている人は82.1%にのぼり、まだThreadsに登録していない人の中で登録する意欲がないと答えた人は64.7%となっています。

 全体的に見て、Threadsに対する期待度は69.1%であり、X(旧Twitter)の利用者の中でも63.6%がThreadsに期待していないとの結果が得られました。X(旧Twitter)の利用満足度は89.6%、継続意欲については94.5%とかなり高いため、Threadsへあえて乗り換える人は少ないように見えます。

本調査の実施期間は2023年7月19日~7月24日で、Threadsが7月6日にリリースされたため、Threadsの利用についてはまだ判断がつかない部分も多かったかもしれず、8月下旬の時点で同じ内容が調査されると、違った結果は出るかもしれません。

調査が実施された7月下旬以降に、Threadsでは何が起きているかも確認していきましょう。果たしてクリエイターはあえてThreadsに登録する価値はあるのでしょうか。

Threadsは利用者が急減、7月末には800万人へ

CNNの報道によれば、Threadsの7月31日のThreadsの日常的なアクティブユーザー数は、開始から82%減少し、日常的にアプリを利用するユーザーは800万人となっています。調査会社のSimilarwebやSensor Towerのデータを参照した報道なので、信ぴょう性は高いと言えそうです。アプリのリリース後のピーク時に4400万人のアクティブユーザーを記録してから、最も少ない数値になるとされています。

Threadsはリリース直後から世界中の注目を集め、CEOのマーク・ザッカーバーグ氏自身が5日で1億ユーザーを突破したことを公表していました。しかし上記の結果からわかるように、成功を収めたローンチから約1ヶ月後にユーザーの数を大きく減少させています。

Threadsの継続的な改善と今後の展望

Threads.netにアクセスすると、現在も表示が更新されていませんが、ザッカーバーグ氏によれば、数週間で変わる予定とされています。「検索とウェブの導入を予定している」と投稿しており、その他の機能も含めて今後の拡充を示しています。

ThreadsとInstagramの責任者であるアダム・モッセーリ氏も、デスクトップ版については取り組んでおり、近いうちに実現すると利用者に説明しています。ThreadsがX(旧Twitter)のように使いやすさが増強されることで、さらにアクティブなユーザーを獲得できるようになるかもしれません。

今後の発展を見据えてThreadsに注目しておく選択も良い?

近年のSNSの動向を見ると、新興のSNS「Threads」が注目を浴びており、認知度は急速に高まっています。特に20代の間での認知度が56.1%と、高い数字を示しているため、新しいSNSとしてのポテンシャルや、将来的な成長の可能性を示唆していると言えるでしょう。

Threadsは急速にユーザーを獲得し、一時的にアクティブユーザーが急増したことから、現在の利用者は減少しているように見えます。ですがザッカーバーグ氏やモッセーリ氏のThreadsの投稿からわかるように、機能改修を積極的に進めており、利用者獲得に誠実な取り組みを実施しています。

また、ザッカーバーグ氏は話題作りのためとあってか、XのCTOであるイーロン・マスク氏と格闘技で対決することにも積極的だと報道されていました。格闘技については結果的に「イーロンは本気ではないし、次に進むべき時だということは、誰もが同意できると思う」と投稿する状況となりましたが、ザッカーバーグ氏が本気の姿勢であることは受け取れます。

Threadsが今後大きな成長を続けるかどうかは誰にもわからないことではありますが、高い関心や期待が寄せられていることは間違いなさそうです。新しいプラットフォームに早期から参加することで、先行者利益を受けることができ、他のフォロワーを増やすチャンスとなります。新しい挑戦をしたいとうクリエイターにとっては、Threadsも活動の舞台の一つとして視野に入れてみても良いかもしれませんね。

関連ページ:https://job-q.me/articles/15244     

株式会社ライボ     
URL:http://laibo.jp/     
2023/08/22

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