EIZO株式会社は、Windows対応の“DuraVision”「画像鮮明化ソフトウェア」を発売した。外部のシステムに組み入れた利用も可能。3カ月無償で使えるトライアル版の提供も開始されている。
本ソフトでは、見えにくかったり判別しにくかったりする動画や静止画から補正すべき情報を割り出し、鮮明にしたファイルを生成できる。液晶ディスプレイのメーカーとして知られる同社の独自の技術が用いられており、画像を「空間周波数成分」ごとに補正することで強調して、人の目で見た以上の高い視認性が実現される。その効果は暗部や霧に限定されず、さまざまなシーンで活用できる。
このソフトが活躍する場面として想定される主な例は、インフラ設備の点検での異常の発見や、事件・事故映像の解析など。監視カメラやドライブレコーダーの映像も見やすく補正され、事後処理に活用できる。
さらにクリエイティブな分野にも比較的に身近な例として、AIを使った画像解析の検出率の改善にも有効だ。撮影した画像データを鮮明化することで、データの活用効率が向上する。
同社による今回のソフト発売の告知では、導入企業として東日本電信電話株式会社(NTT東日本)の例も紹介された。電柱やマンホールなどの膨大な通信インフラ設備を点検・保守する「スマートメンテナンス」において、NTT東日本が活用する「画像診断システム」に、EIZOの「画像鮮明化ソフトウェア」が採用されているそうだ。ソフトの発売に先駆けて、2022年9月から稼働中とのこと。この導入事例は、EIZOのWebサイトでNTT東日本のシステム導入担当者へのインタビューとともに詳しく紹介されている。
EIZOでは、これまでにもハードウェア内部で画像の鮮明化の処理を行うシステム製品「EVS1VX」や「EVS1VS」を提供してきた。そちらは言わば「画像鮮明化ソフトウェア」のハードウェア版だが、映像信号処理やリアルタイム処理が得意であったり、解像度がフルHDまでに限られていたりという違いがある。
今回のソフトは解像度に制限がなく、4Kなどにも対応。ファイル処理やパッチ処理などを得意とし、指定したフォルダを常に監視して自動処理する「ウォッチフォルダ機能」も備えている。この機能で処理した後のファイルは、指定フォルダへの保存のほかにFTPサーバーへの保存も可能。外部システムとの連携を実現しやすい。
2023年10月11日(水)〜10月13日(金)に東京ビッグサイトで開催される「危機管理産業展(RISCON TOKYO)2023」では、本ソフトのデモが実施される予定。イベントの内容から主に社会インフラの保全・点検の業務を中心とした紹介になると思われるが、さまざまな活用方法が期待できる技術であるだけに、ぜひ注目しておきたいところだ。
EIZO株式会社
問い合わせ:03-5764-3401
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2023/10/04