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テクノロジー

操作は極めてカンタン! 僅かな時間で資料が作れるデザインACの「プレゼン資料AI(β版)」を試してみた

2024.02.27 Tue

ACワークス株式会社が、パワーアップした「プレゼン資料AI(β版)」の提供を開始しています。AIを活用し、プレゼンテーション資料を自動生成できる機能です。作りたいテーマを入力するだけで利用でき、わずかな時間で資料が完成します。

文章もレイアウトも全てAIにお任せ

「プレゼン資料AI(β版)」では、AIが原稿の文章も自動で生成し、ページごとに整ったレイアウトを実現してくれます。ACワークスは素材サイトの「イラストAC」「写真AC」「シルエットAC」や、Web上で扱えるオンラインデザインツール「デザインAC」を提供している企業です。「プレゼン資料AI(β版)」で使う写真やイラストには、「写真AC」や「イラストAC」の中から商用フリーの素材が選ばれます。

操作は資料のテーマを入力するだけという極めて簡単なものです。完成した資料は後から編集もでき、PDF形式やパワーポイント形式(pptx)でのダウンロードにも対応しています。著作権侵害の心配もせず、安心して会議などで利用できる資料を作れるサービスです。なお、テキストコンテンツの生成にはOpenAI社のChatGPTのAPIが活用されています。

【デザインAC】プレゼン資料AI機能 デモンストレーション映像(YouTubeより)

アップデートで機能強化されて新登場

「プレゼン資料AI」は、初回リリースからさらにパワーアップして登場しました。アップデート内容には、資料生成後にテンプレートデザインの変更が可能になったり、テーマに基づいてデザインの配色を自動で変更できたりといった各種の強化が含まれています。

アップデート内容
・pptxファイルのインポートに対応
・資料生成後のテンプレートデザインの変更に対応
・関連データの出典を検索してグラフと出典元のリンクを自動挿入
・難しい専門用語に説明ページのハイパーリンクを自動設定
・1スライド1メッセージのレイアウトを追加
・テーマに沿った雰囲気が出るように表紙ページにも画像を挿入
・テーマに基づいてデザインの配色を自動変更

本サービスは、デザインの経験やスキルを必要とせずに、誰でも簡単にプレゼン資料を作れることが魅力です。本編の内容はもちろん、タイトルや目次まで全てが自動で生成され、何も考えなくても「一貫性のあるデザイン」が実現されます。

現在はまだβ版ですが、今後もさまざまな機能を追加する更新が行われる予定です。「AIで生成した資料であることを感じさせず、違和感のない自然なプレゼン資料生成を追求」していくことが発表されています。

短時間である程度のクオリティの資料が完成

この「プレゼン資料AI(β版)」は、無料ですぐに試してみることができます。そこで、実際に試用して、その実力を探ってみました。

まずは「デザインAC」のWebサイトにアクセスし、「今すぐプレゼン資料を作成」ボタンを押します。作成する資料のキーワードを入力し、画像のスタイルを3タイプ(写真のみ/イラストのみ/写真とイラスト)から選んだら、あとは「プレゼン資料を生成する」を押して待つだけです。

今回は、キーワードに「デザインが上達するコツ」と入力し、プレゼン資料を生成してもらいました。3分も待たずに生成されて「思ったより速い」という印象です。全10ページで、なかなかクオリティも高そうなプレゼン資料が生成されました。

ここから左側にあるボタンを使って、さまざまな編集もできます。一部の機能を使うにはログイン(または新規会員登録)が必要となり、完成品のダウンロードにもログインは必要です。ダウンロードの形式にはPNG/JPG/PDF/PPTXを選ぶことができ、RGBとCMYKの選択など詳細な設定もできました。

画面の上部に用意された新機能の「テンプレート変更」も便利です。いったん生成された資料を、好みのテンプレートで書き換えることができます。

“完璧ではない” ことに注意が必要

生成された資料の中身を見ると、その内容は「完璧なものではない」ことに気付きます。簡単に素早くプレゼン資料が生成されるのは大きなメリットですが、何も編集せず、内容の精査もせずにそのまま使うということは避けたほうが良いでしょう。このあたりはAIを活用するサービスの全てに共通することで、さらにAIのテクノロジーが普及・進化すれば状況が変わるかもしれませんが、現状では「AIの信用しすぎは禁物」です。

生成された内容については過信せずに精査が必要

とはいえ、「プレゼン資料AI(β版)」はかなり整った「大外れではない資料」を作り上げてくれるため、作業の時間を大幅に減らせるような便利なツールであることは間違いありません。キーワードには漠然とした単語を入力するだけでもOKで、ある程度の水準のプレゼン資料に練り上げて生成してくれるため、アイデアを考える際のヒントとしても役立ちそうです。

たとえば「和食」の単語のみのような漠然としたキーワードでも一定のクオリティの資料が生成される

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「プレゼン資料AI(β版)」は、現状では必ずしも完璧な内容の資料が生成されるわけではありませんが、それでもかなりメリットの大きいサービスであると感じました。入力するキーワードに工夫すれば、より精度の高い資料を生成してもらうこともできるでしょう。

本サービスは「ノンデザイナー」「広報・マーケティング担当者」「スタートアップ企業」などに特にオススメとされているツールです。資料を完全に0から作るのは大変なので、本サービスを最初から「ひな型を作る」という目的で活用してみるのも良いかもしれません。

ACワークス株式会社
URL:https://www.design-ac.net/
2024/02/27

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