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デスクワーカーのための東洋医学×お悩み解決術

2023.12.15 Fri

蛙亭・中野周平さんインタビュー!イラスト制作のこだわりから、愛用しているペイントソフトや機材まで

構成:編集部 取材・文:水澤舞衣子 写真:米山典子

MdNの連載「クリエイティブ力を高める、気功レッスン」が、この秋「デスクワーカーのための東洋医学×お悩み解決術」としてリニューアル。そこで番外編として、イラストを担当してくれているお笑いコンビ・蛙亭の中野周平さんにインタビュー。イラストを描き始めたきっかけから、制作へのこだわり、使用している機材などについて深掘りします。中野さんのファンはもちろん、クリエイターの方にも読んでいただきたい内容となっております!

また、連載を監修している鍼灸院「アキュサリュート高輪」院長・瀬尾港二先生による、中野さんの身体の不調チェックでは、デスクワーカー必見のツボ紹介も。

漫画家のアシスタントや似顔絵描きの経験も
蛙亭・中野周平さんがイラストを描き始めたきっかけは?

──MdNではイラストレーターとして連載の挿絵を担当し、現在は芸人としてだけでなくイラストのお仕事も増えていると思いますが、絵を描き始めたきっかけを教えてください。

中野周平(以下、中野) 父親が器用で絵を描くのが上手かったんですよね。絵を仕事にしているわけではないのですが。それで、幼稚園くらいの頃に、「ポケモン」や「ロックマン」などのゲームの攻略本の挿絵を模写してもらっていたんです。その様子を見ていたり、父親が模写した絵を自分がさらに模写したり……というのが記憶にある最初のきっかけです。

そこからずっと描き続けていて、小学校もイラストクラブに入り、中高は美術部でした。外で遊ぶよりもイラストを描いたり、ゲームをしたり漫画を読んだりと、絵に触れる機会が多かったと思います。

──美術系の学校に通われていたわけではないのですね。

中野 そうなんですよ。中学校くらいでもう芸人になろうと決めていたので、その選択肢はなかったですね。それでも絵は好きで描き続けていました。漫画を描いてみたいと思ったこともあったのですが、描きたいストーリーが浮かばず(笑)。

──その頃に好きだった作品はどんなものでしょうか?

中野 週刊少年ジャンプは父親が買っていたのでずっと読んでいましたね。「ONE PIECE」や「NARUTO」から入って、そこからいろいろな方向の作品にハマって行って、「機動警察パトレイバー」や、高橋留美子さんの作品も好きでした。

──2022年に開催された中野さんの個展でイラスト作品を拝見していて、作風が幅広いなと感じたのですが、どんなことを意識して創作をされているのでしょうか。

中野 芸人をやっているので、先輩から「単独ライブのポスターを描いて!」とお願いされることが多かったんです。そういうときは、舞台ごとにコンセプトが決まっていて、格ゲーっぽい雰囲気にしたいから「ストリートファイター」みたいにしてくれとか、「サンリオ」っぽくかわいくしてほしいとか、そういう要望を踏まえて描く機会が増えましたね。

これまで「自由に描いていいよ」と言われても、自分の趣味を全開にして描くというよりは、万人が受け取りやすいようなイメージにすることが多かったので、個展ではかなり自由に好きなものを描きました。絵柄がバラバラで、本当は一つに統一してもいいのかなと思いつつ、まだ自分の絵柄というものが固まっていなかったこともあって、あえていろいろなものを描いてみました。とはいえ長年少年漫画を通ってきたので、その要素が強いのかなと思っています。

──毎日放送の「プレバト!!」では、水彩画の腕前も披露されていましたね。

中野 あれはもう学生時代の美術の記憶を呼び起こして、格闘して描きました(笑)。19歳くらいからずっと「CLIP STUDIO」を使っていて、水彩ツールを使うことはあったので、そこでさまざまな描き方に挑戦していたという感じです。

──漫画家の東風孝広さんのアシスタント経験があるそうですが、どのような経緯だったのでしょうか?

中野 まず、事務所の先輩のシャンプーハットの恋さんが、サンデーうぇぶりで「パパは漫才師」という漫画を連載することになり、「芸人でデジタル絵が描ける人いないか?」と声をかけてくれたんです。当時、僕はアシスタント経験がなかったのですが、まだ芸人の中でデジタルイラストを描いている人も少なく、先輩の森本大百科さんと2人でアシスタントをすることになりました。

東風先生のところはすごくアットホームで、楽しい現場でしたね。締め切り間近の無言の時間はありましたけど(笑)。なんだかんだ間に合うのですごかったですよね。先生がとてもお笑い好きな方で、芸人を優先して5〜6人雇ってくれていたんですよ。僕は1年くらいお世話になっていました。

──蛙亭としての活動だけでなく、イラストや俳優の仕事もあり、かなり忙しいイメージがあります。仕事の管理や切り替えはどうしていますか?

中野 それぞれの活動が全て地続きなので、それほど切り替えが必要ではないですね。俳優も芸人をやっている延長という感じですし、絵は元からずっと描き続けていたので。

上京する前は大阪の劇場にいたのですが、4〜5年ほど毎週土曜に劇場のロビーでお客さんの似顔絵を描いていたんですよ。色紙にミリペンを使って、結構な枚数を描きましたね。3〜4年やった頃に「3年前にも描いてもらったんです」と以前の絵を見せてくれた方がいて、それがめっちゃ下手で(笑)! でも3年でこんなに変わるんだなっていう実感も得られました。すごくいい経験になりましたね。

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