2025年4月に「千葉国際芸術祭2025」が開幕します。千葉市を舞台に市民参加型で展開されるトリエンナーレ形式の芸術祭です。開催に向けて公式ティザーサイトが開設されており、ロゴマークやコンセプトなども公開されています。
2025年の本会期とプレ会期プログラム
「千葉国際芸術祭2025」は、「新たな文化の創造と魅力の発信」「地域への関心や関わりの醸成」「多様な主体の尊重と繋がりの創出」を目的に掲げて開催されます。本会期は2025年4月〜12月で、そのうち9月下旬〜11月下旬が「コア期間」です。
2023年12月からは、本会期に先駆けての「プレ会期プログラム」が始動しました。2024年10月からは第2弾の「プレ会期2」が始まり、その期間は本開催直前の2025年3月までとなっています。プレ会期にも、本会期を盛り上げるべく、多彩な企画が展開されます。
この芸術祭では、東京藝術大学副学長・絵画科教授でもあるアーティストの中村政人氏が総合ディレクターを務めています。1963年生まれの中村氏は、2001年に第49回ヴェネツィア・ビエンナーレ、日本館に出品し、マクドナルド社のCIを使ったインスタレーション作品でも世界的に注目を集めました。
主体的に参加する「体験重視型」の芸術祭
「千葉国際芸術祭2025」では、市民参加型の新しいスタイルの芸術祭が提案されます。アートを回遊する「鑑賞型」の芸術祭とは異なり、表現活動・作品制作なども含むアートプロジェクトに人々が主体的に参加する「体験重視型」の芸術祭です。
その取り組みの一例として、出展アーティストの一部が公募企画「ソーシャルダイブ」で選考されます。海外在住の外国籍のアーティスト9名(組)や、千葉市に所縁(在住・在勤・在学・出身など)のある若手アーティスト5名(組)が募集されており、応募締切は2025年1月5日(日)です。
ロゴのデザインは「展開性」がポイント
開催に先駆けて発表された内容から、芸術祭のコンセプトやロゴマークについても見ていきましょう。コンセプトは「ちから、ひらく。」というものです。同じ言葉でも「“ち” から、ひらく」と「ちから(力)、ひらく」という複数の意味で読めるマルチミーニングの構造となっています。
ロゴマークは平仮名の「ち」をモチーフとしたデザインです。「ち」は「千葉」の頭文字であるだけでなく、地、力、知、宙、超、智など、さまざまな意味が込められています。ロゴもそのことを意識し、メインの形を基本としてふところに各種のイメージを掛け合わせることで、多様な「ち」が生まれる様子が表現されました。たとえば「天馬船プロジェクト」の形と組み合わせた「ち」や、「笑顔」の形と組み合わせた「ち」など、1つのロゴからさまざまなバリエーションの「ち」へと発展していきます。
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「千葉国際芸術祭2025」のロゴに見られるようなバリエーション展開の仕組みは、近年のデザインにおいて重視されることが増えています。公募などで「展開性」が求められる場面もあるので、「展開性とは何か」を考えるうえで覚えておくと良いでしょう。今回の「ち」のロゴは、さまざまな形に変化・発展しつつも全体的な一貫性は保たれる印象的なデザインの好例です。
千葉国際芸術祭実行委員会
URL:https://artstriennale.city.chiba.jp/
2024/11/19